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1号機の格納容器は、地震後24時間以内(津波後ではなく地震後と表現するのはいいことだ)に溶融した燃料の熱で損壊したと考えていたが、2号機と3号機が24時間以内に格納容器を損壊させていたとは思ってもいなかった。
とくに、15日朝に圧力抑制室(SC)が損壊した2号機は、12日いっぱいはすこぶる健全であり、格納容器の圧力データからも12日夕方までにそのような損傷が生じたとは考えられないからだ。
13日の朝からは格納容器の圧力が最高使用圧力まで高くなっているが、それは圧力容器の主蒸気をSCに逃がした処理のせいだと判断している。
3号機は、水位データが公表最初の12日未明時点ではや危険状況を示しており、12日夕方に原子炉圧力容器に損傷が生じていてもおかしくないデータにはなっている。
3号機は、12日の昼過ぎに、それまでずっと7MPa超(ゲージ圧で70気圧超)あった圧力容器圧力が3.63MPa(36気圧)に下がり、18:30には13気圧、19:00には9気圧と下がった。
公表データでただ一つだけノイズのように13日8:00に72気圧に戻り、その後は、4気圧、1.8気圧と低い値を示し、以後、14日11:01の水素爆発を挟んでずっと低い値で推移している。
3号機の注水は13日明け方までは続いていたはずだから、原子炉内での蒸発量はそれなりにあったはずで、原子炉の圧力が下がるとしたら“穴”があいたこと以外考えにくい。
しかし、格納容器は12日夕方で1気圧ほど下がって2.6気圧を維持しているから、格納容器に“穴”があいたとは考えにくく、ベント(12日20:41と13日9:20)の効果か、せいぜい蓋にわずかな隙間があいた影響といった程度だろう。
3号機は、全注水機能が13日5:38に失われ、15条通報の対象となった。
それ以前(12日朝)から、水位はプラスながら20cmとか40cmという値だった。
3号機は14日7:44に格納容器圧力が異常上昇ということで15条通報の対象になっているので、その時点で格納容器に“穴”があるとは考えにくい。
24日のNHK夜7時のニュースによれば、
3号機は3月13日9時頃に溶融を始め、翌14日3時頃に溶け終わった。
2号機は3月14日18時頃に溶融を始め、翌15日20時頃に溶け終わった。
というのが、炉心全体が露出していたならという条件での東電の解析結果だそうだ。
2、3号機の格納容器がどのような経緯で損傷したのか、それ以前に原子炉圧力容器に損傷はなかったのかなどを明確にして欲しい。
原子炉圧力容器が損傷しないまま格納容器が損傷したというのなら、1号機のように、地震で損傷した可能性もある。
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格納容器も損傷か…地震後24時間以内[読売新聞]
東京電力が福島第一原子力発電所の炉心溶融(メルトダウン)について詳しいデータ解析を行った結果、1〜3号機では、圧力容器だけではなく、その外側を覆う鋼鉄製の格納容器も、地震後24時間以内に損傷していた可能性があることが分かった。
解析結果の報告書は23日に経済産業省原子力安全・保安院に提出された。
原子炉の運転データなどに基づいて地震後の状況を詳しく計算したところ、1号機は緊急冷却装置の「非常用復水器」が十分に働かず、炉心溶融の進行によって、地震後15時間で圧力容器の底部が破損したことがわかった。底部には制御棒や中性子計測装置の貫通部が多数あり、強度の弱い溶接部分などが壊れて、溶けた燃料を含む高濃度汚染水が漏れ出したとみられる。
(2011年5月24日21時53分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110524-OYT1T01106.htm
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