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イエスマン 西沢常務を選んだ勝俣会長の黒い計算と保身
http://gendai.net/articles/view/syakai/130576
2011年5月21日 掲載 日刊ゲンダイ
石原都知事の「会長」説もあったが…
東京電力の清水正孝社長(66)の後継は、西沢俊夫常務(60)の昇格で決着した。留任した勝俣恒久会長(71)の子飼いの「秘蔵っ子」で、清水社長に輪をかけたイエスマンともっぱらだ。
●発送電分離は絶対に阻止する
西沢氏は長野県大町市生まれ。70年3月に松本深志高を卒業。ちなみに、1学年先輩にはジャーナリストの池上彰氏がいる。75年に京大経済学部を卒業後、東電に入社。ほぼ一貫して、霞が関との折衝を担当する企画部の主流コースを歩んできた。理論派で温厚ながら、粘り強い性格の西沢氏を特にかわいがってきたのが、企画部のドンの勝俣会長だ。
「勝俣氏の右腕として、財界の集まりなどに同行する機会も多かった。今回の事故でも、清水社長が入院すると、勝俣氏は西沢氏を4月1日付で政府と東電による『統合対策本部』の事務局長に就け、事実上の社長代理の役割を与えています。清水氏の引責辞任は確実だっただけに、“勝俣氏の意中の次期社長はこの人か”とピンときましたね」(経産省関係者)
事故直後から西沢氏が新社長に本命視される中、外部からのトップ起用説も取りざたされてきた。一時は「東京都は東電の大株主。いっそ石原慎太郎都知事を“お飾り”の会長職に招聘し、民主党政権にニラミを利かそう」(東電関係者)という仰天プランも検討されたほどだ。
「それでも勝俣会長が西沢氏を社長に選んだのは、名より実を取った結果です。自らは経営陣に残り、子飼いが社長に就けば、社内での地位は盤石です。企画畑が主導権を握れば、対立派閥である『総務畑』も抑え込める。普通は反省のそぶりを見せるためにも、外部から人材を招聘するものですが、政府や国民に恭順の意を表すよりも、勝俣会長は自己保身を選んだのです」(東電関係者)
さらに、財界関係者は「今回の人事には勝俣会長の『菅内閣ヲ対手トセズ』というメッセージが込められている」と、こう続ける。
「菅首相が国民受けを狙って、発送電分離をブチ上げたことが許せないのです。勝俣会長と西沢氏は90年代後半から経産省が旗振り役となった電力自由化議論に最初から関わり、『発送電一体でないと、電力の安定供給ができない』と、押し切った張本人です。西沢氏の社長抜擢は発送電分離阻止シフトで『これ以上、菅首相の思い付きの延命策に付き合う気はない』という宣言でもあるのです」
今回の人事でも、退任する清水社長や武藤栄副社長らも「顧問」として組織に残る。未曽有の事故の最中に、ひたすら保身に走る会長以下、東電はズタズタに解体しなければ生まれ変わらない。
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