http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/657.html
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記事は下に貼り付けるが、不思議極まりない、どのメディアも、いつまでくだらない問題を“総力”をあげて取り上げ続ける気なんだ。
班目委員長が再臨界と海水注入の関係についてどう表現を変えようと、海水の注入が再臨界につながる可能性があると言ったことに違いはない。
班目氏も管政権の一員ではあるがそれは別として、J-CASTは奇妙な見出しを付けている。
再臨界の「可能性」と「危険性」を取り違えた、って、取り違えているのは班目委員長やJ-CASTだろう。
可能性は、○をする(になる)と■になってしまう確率の高低で価値判断は含まれていない。
危険性は、■が危険なことであるという価値判断が前提にあり、○がそれを引き起こす要因なのかどうかということだ。
可能性は望ましい変化・変移についても使える表現だが、危険性は結果をどう評価しているかで使えたり使えなかったりする。
子供が欲しい夫婦が「今日は妊娠する可能性が高いから生でセックスしよ」と言っても奇妙じゃないが、「今日は妊娠する危険性が高いから生でセックスしよ」と言ったら違和感があるだろう。
一方、親に内緒でしている高校生の恋人同士だと、生セックスと妊娠に関わる可能性と危険性の意味が逆転する。
今回のケースに戻ると、再臨界についての評価が、「達してもそんなに危険視する必要はない。それより冷却第一」なのか、それとも「なにはさておき回避しなければならないのは再臨界」なのかで対応が変わるが、この間の「海水注入停止問題」の報道内容を見聞きすると、3月12日夕方時点では、再臨界をそれなりに危険視していたと推測できる。
私自身に対する「いつまでくだらない問題を“総力”をあげて取り上げ続ける気なんだ」との批判は甘んじてお受けします(笑)。
(ついでに、管政権を側面からや誤魔化しで擁護しているという批判もね。)
※ 参照投稿
「1号機問題:意味がほとんどない「ベント」や「海水注入」の遅れが問題視されるという錯綜状況」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/604.html
「衆議院予算委員会での菅首相と班目委員長の答弁に「再臨界」公表の伏線を感じたのは邪推それとも思い込み?」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/629.html
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再臨界の「可能性」と「危険性」 取り違えてしまった菅政権[J-CAST]
2011年5月23日(月)18時57分配信
「問題発言」をめぐり、「言った、言わない」騒動が菅政権で続いている。原発事故に関係した「再臨界」発言についても、「言った」と文書で公表した発言内容をわずか1日後に訂正するお粗末さをみせた。
「再臨界の可能性」と「再臨界の危険性」の違いがよく分かっていなかったみたいだ――原子力安全委員会班目春樹委員長は、細野豪志・首相補佐官をこう痛烈に皮肉った。「再臨界の危険性」を班目氏が「言った」とする細野氏と、「言わなかった」と否定する班目氏とで見解が真っ二つに割れていた。
「素人だと侮辱されたようなもの」
2人のバトルは、細野氏が事務局長を務める政府・東京電力統合対策室が2011年5月21日に公表した文書が発端だ。文書は、福島第1原発1号機への海水注入(3月12日)をめぐる経緯をまとめたもので、この中に「班目原子力安全委員長が『再臨界の危険性がある』と意見」と指摘した箇所があったのだ。
班目氏は即座に反発。対策室関係者に抗議したほか、マスコミの取材に対し「そんな指摘をするわけがない」「素人だと侮辱されたようなもの」と完全否定を繰り返した。「再臨界のことを聞かれた記憶はない」とまで訴えた。
それでも細野氏は翌5月22日、テレビ番組に出演し、「班目氏自身がそう言ったと記憶がある」と班目氏の反論を突っぱねた。もっとも、「確認する必要がある」とも付け加えた。
同じ5月22日、班目氏は福山哲郎・官房副長官に文書の訂正を求めた。政府(対策室)は結局訂正に応じ、班目氏の発言内容は「再臨界の危険性がある」ではなく、「(再臨界の)可能性はゼロではない」だったことになった。
班目氏の「聞かれた記憶はない」は記憶違いだったことになる一方で、政府側は「危険性と可能性の違いを理解できていませんでした」と認めた形で、双方の歩み寄りによる「手打ち」に見えなくもない。
菅首相の「関与」はどこまでか
そもそも、なぜこの「班目『危険性』発言」に注目が集まったかというと、「1号機への注水(3月12日)を55分間中断させた『犯人』は誰か」という問題に関わるからだ。
「首相意向で海水注入中断」(読売新聞、5月21日朝刊1面)との報道も出る中、5月21日に対策室が公表した例の文書は、要するに「菅首相や政府は悪くない、東電から報告は受けていなかった」と言いたいがためのものだ。
さらに、読みようによっては「悪いのは東電ですが、ひょっとしたら班目発言も混乱を生んだ要因かも」と暗に主張しているようにもみえる。だからこそ、の班目氏の激しい反発だったのかもしれない。
班目氏は5月22日、「注水55分中断」について、テレビカメラを前にして「けしからん話ですね。誰がそうしたのかは絶対、原因究明するべきだ」と求めた。「ゼロではないがほとんどない」再臨界への懸念よりも注水による冷却を優先するのが「当然」だった、というわけだ。
菅政権での「言った、言わない」問題をめぐっては、福島第1原発事故の避難対象地区(当時)に関する「当面住めない」発言も記憶に新しい。
4月13日、松本健一・内閣官房参与が菅首相発言として報道陣に紹介したが、ほどなく松本氏は「発言は私の推測」「首相は言っていない」と報道陣に「訂正」した。しかし、その後も「首相は本当はそう発言したのではないか」との疑念がくすぶり続けている。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-96305/1.htm
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