http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/587.html
Tweet |
[写真] 原発の設計を振り返りながら、新エネルギーへの転換を訴える渡辺敦雄さん=浜松市中区で
【浜岡原発停止】
「思い上がりあった」 福島、浜岡設計の元技術者
2011年5月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/denryoku/list/201105/CK2011052202000123.html
未曽有の事故に揺れる東京電力福島第1原発と、全面停止に至った中部電力浜岡原発。いずれの設計にも携わった技術者が、自らの仕事を省みて発言している。かつて制御できると信じた「魔法の火」を「怖いものは止めた方がいい」。脱原発の立場から唱えている。
「思い上がりがありました」。沼津工業高専の渡辺敦雄特任教授(63)が語り始めた。消費者団体に招かれ、浜松市中区でマイクを握った。
東大を出た40年前、東芝に入社。新たなエネルギーの時代が来ると、迷わず原子力の仕事に入った。獅子を知恵で従えて人々を安らかに導く「もんじゅ菩薩(ぼさつ)」。業界には、仏教の教えに原発を例える安全神話があった。
今の考えは異なる。「正しい情報を知り、正しく恐れ、行動すべきだ」と。
福島第1の3、5号機、東北電力女川原発の1号機、そして浜岡の1、2、3号機。基本設計を担った原発が、どれも渦中にある。講演先で経歴に示すようになった。
緊急炉心冷却系は原発の建設コスト3000億円のうち2500億円を占めるという。だが、今回の福島第1では働かずじまいだった。
ポンプを動かす外部電源が途絶え、非常用のディーゼル発電機も水に漬かった。事故後、浜岡が建屋上部に非常用発電機を置いたことを引き合いに「重くて猛烈に回転するから、上に置くと不安定。それ以上の知恵が回らなかったのは事実」と振り返った。
事故を深刻にした多重トラブルは設計当時、想定されていたものの、確率論から遠ざけられていたという。
浜岡の気がかりは、やはり津波だ。近接する東西の河川から遡上(そじょう)し、内陸側から回り込んでくる恐れを指摘する。「止まっても何年か熱を出し続ける。対応を誤ると(定期検査中に爆発した福島第1)4号機と同じ現象が起きないとも限らない」
1時間20分ほど話すと、元高校教諭の男性が「あなた自身の責任をどう思うのか」と迫った。渡辺さんは「大いに反省している」と応じた。 (後藤隆行)
=======================================================
投稿者コメント
「大いに反省して」いても、失った命は戻らないし、汚染された人々の今後は変えられない。
やっぱり原発を建てたこと自体が大きな間違いだったと言うほかないでしょう。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素11掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。