福島原発1号機メルトダウンで”海のチェルノブイリ”の危機
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110520-00000006-pseven-pol
NEWS ポストセブン 5月20日(金)7時5分配信：女性セブン

　東京電力は5月15日、福島第一原発1号機で、地震発生の16時間後にメルトダウンの状態にあったことを初めて認めた。そんななか、“消えた汚染水”について懸念の声があがっている。

　これまで、1号機では圧力容器内で溶融した燃料を冷やすために合わせて1万トン以上の注水を行ってきたにもかかわらず、圧力容器や格納容器にたまった水はその半分にも満たなかった。13日に作業員が1号機原子炉建屋地下に水があることを目視で確認したが、その量は約3000トン。残りの汚染水について、東芝で30年にわたり原子炉の設計に従事した吉岡律夫さんがこんな見解を示す。

「汚染水が建屋へ流出し、さらに海に流れていく危険性があります。その場合、燃料に含まれる半減期2万年のプルトニウムなどが海を汚染し続ける。この“海のチェルノブイリ”ともいうべき最悪のシナリオが現実となってしまう。そうならないためには、建屋からの流出を防ぐことに全力をあげるべきです」

　1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の際には、いまなお原発から半径30キロ圏内での居住が禁止されるほど、土壌が汚染された。海洋汚染はこれまでほとんど例がないだけに、はたして海水、海底のほか、海藻や貝類、甲殻類、魚類といった生態系にどれほどの影響を及ぼすか、予想もつかない。

　汚染水についていえば、ここ2週間で建屋地下の水位が20cm以上上昇した3号機でも、建屋やトレンチと呼ばれるトンネルに高濃度汚染水が2万2000トンたまっていると見られる。17日午後からこの汚染水を集中廃棄物処理施設に移送し、水を浄化するシステムをつくり、汚染水を減少させていくという。しかし、それが整備されるまでの道のりはまだ遠い。福島原発の危険はなお現在進行形だ。

※女性セブン2011年6月2日号
　

コメント
01. BRIAN ENO 2011年5月20日 09:18:41: tZW9Ar4r/Y2EU : GkP4o9Xp4U 小出先生は以下の映像の中で、燃料が、 床に落ちて、床を貫通して、 地下水に接して、海の汚染につながっていく という見解も示していたな・・ http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/457.html
02. 2011年5月20日 09:33:09: jW6TkWtv6g 善い宇宙人が海の汚染を薄めてくれますから、そんなに騒ぐ必要はないでしょう。善い宇宙人は高次元の存在で、地球人の目に見えません。宇宙人が現れて汚染を除去してくれれば、完璧に汚染は取り除かれるのですが。 宇宙人が現れれば、某国スパイに捕らえられ、高度知識を白状させられたりするから、現れません。
03. 2011年5月20日 10:55:27: CG3jSuNkdY 　３つも４つもメルトダウンして、格納庫の下に燃料がある以上地下水なり、海洋に溶け出すのは必然だ。何万年、何億年の後、キチンと封じ込めるシステムを確立しないまま、現在も日本で、世界で放射能のごみを作り出しているのだから、其の頃、人類が滅亡した暁には、世界の大地は海洋は均質に汚染されつくして生物が絶滅してるのだろう。作業員、東電に余り無理させずに、垂れ流しで放置してもいいのではないか。
04. nekonotama1 2011年5月20日 21:58:48: tiXg8kA1YOTGA : FsmwW6uY3E 海洋汚染だけでチェルノブイリ原発事故を凌駕している。 人口密集地での環境汚染は放射線被爆による子供の癌・白血病等の疾病は５〜１０年後に飛躍的に増加し、また遺伝子異常による死産や奇形児の発生率もチェルノブイリ以上になるであろう。 もう「福島第１原発事故」若しくは「福島第１」で世界に通用するようになってしまった。 この大惨事はチェルノブイリの教訓を学ばなかった人災であり人類の世界史に深く刻み込まれることになろう。 政財官学マスコミの大罪を告発し、二度とこのような大惨事が起こらないよう反省してもらうしかない。

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