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5月19日たねまきジャーナル
日常、放射線を扱っている放射線管理業務従事者の小出さんさえ、作業に従事するのをためらうほどの高濃度の放射線環境が続いている。
小出さんの生き方を見ていて、ある人のことを思い出した。「ひとのもっとも行きたくないところに行き、ひとのもっともやりたくないことをやる」その人とは、ペシャワール会代表、中村哲氏です。
後半は経済ジャーナリストの町田徹さんが、東電救済策の真相を暴いてくれてます。大変に熱い方です。
東電、銀行を守りたい役所が、アメ(電気料金)をやるからまて、だって。狂気の国会閉会、二次補正は8月まで待て!百年に一度の超緊急事態に大幅に日程を残して閉会なんて許せません。
国家の威信をかけた、大棄民作戦が静かに進行中か?
またまた感謝して投稿いたします。
04. 2011年5月19日 22:02:47: 1ARHbiSLPI
ジャック・どんどんさん、今日の小出先生のお話が来ました。また、よろしくお願いいたします。
毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛アナウンサーの案内、毎日新聞本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。
まず、原発関係のニュース、2号機に昨日作業員が入り、3号機にも昨日2人入りました。ロボットが入っているものの、数十〜120ミリシーベルト/時間の状態です。最高160〜170もあります。このままでは、人も近づけず、配管も使えません。2号機、14分の作業後、作業員が熱中症になっています(40℃、湿度100%)、作業環境は最悪です。
浜岡原発5号機、復水機の水の純度にトラブルがあり、海水が入り、タービンの蒸気を海水で冷やすものの、流入した原因は不明です。浜岡は菅総理の要請で止めたものの、冷温停止に向けており、復水機に海水が入っています。5号は2005年2月に運転開始で、新しいものであり、新しいものでもトラブルが起こるのです。駿河湾地震(2009年8月)でも止まっています。
福島から埼玉に避難している人が一時帰宅します。5km地域の人であり、埼玉・加須にする人が防護服を着て双葉町に入ります。全所帯の一時帰宅には2ヶ月かかります。
山口県の上関原発、山口知事は埋め立て免許を、原発事故でエネルギー政策検討で更新しないという方向になっています。来年10月までに埋め立てが完成しないと全国の原発に影響が出ます。
小出先生のお話、昨日3号機建屋に人が入りましたが、160〜170ミリシーベルト/時間のこと、すごい値である、日ごろ放射線の仕事をしている小出先生すら躊躇する数値で、この中での作業、小出先生は20ミリシーベルトの被爆を我慢しろと言うのですが、それでも現場に7,8分しかいられないのです。入り口から裏まで時間がかかり、作業場が裏なら行ってもすぐにアウトなのです。
それでは仕事にならず、作業員の被爆が250ミリですが、それでも1時間が限度、何が出来るのかと思うのです。線量を下げる方法は、空気中の放射能、自らのもの、原子炉格納容器がコンクリートをつきぬけるものがあり、空気中のものは排風機で出せる(内部被爆はマシになる)、防護服+前面マスクでないとダメで、空気をきれいにしないといけない、しかし、水からのもの、格納容器からの外部被爆はタングステン、鉛の重たいものを着ないとダメです。そんなものを着たら作業はやりにくくなり、作業時間がかかり、被爆するのです。
事故収束への冠水が難しくなり、循環注水冷却について、元からやらないといけないと言って来たものの、今の配管、ポンプでは出来ず、配管、ポンプ、熱交換器、浄化系が必要で、原子炉に近いところで作業しないといけないので、工事には被爆があるのです。東電は冠水をあきらめないと言っているものの、格納容器は壊れており、冠水の可能性なし、そんなものは止めて必要な作業をすべきなのです。
リスナーからの質問、冷温停止には持っていけない、鉛を原子炉に入れて止める(チェルノブイリと同じ)ではということに、冷温停止は、圧力容器が健全で、炉心、冷却回路もあり、冷やせるのを冷温停止というが、炉心は融けている、圧力容器も壊れている、冷温停止の概念は使えない、人間が原子炉を使い始めて60年、かってなかった未知の状態であり、どうできるかは小出先生にも分からない、液体金属を入れても、燃料が格納容器に落ちていて、もうダメです。格納容器、原子炉建屋を「石棺」にするしかないのでは、ということでした…
事態が手の付けられない状態になり、従来の考えをリセットして、やり直さないといけないのです。
循環冷却が出来ずに事態が悪化したら、炉心は格納容器(底は損傷している、4000トンもの水がたまっているため)、損傷が進み、炉心が地下に向かうので、それをどう食い止めるかは、外から水を入れて原子炉を冷やさないといけない、それをすると汚染水が出て、海へ出てしまう、汚染水の除去を一刻も早くやらないといけないのです。
作業員が250ミリシーベルト/年であり、中は160〜170ミリ/時間であり、何人作業員がいても足りなくなるのです。作業員には特殊な知識が要り、そういう人を「年」の単位で揃えないといけないのです。
放射性物質の付いた瓦礫、環境省は集めても大丈夫と言っていますが、集まったら高くならないかは、その通りで、どういう測定をしたか不明で、集めたら高くなります。瓦礫を焼いて処理すると言うのですが、それをしたら排気に放射性物質が出るので、それを止めないとダメ、焼却施設など無意味、「炉心の破壊を防ぐこと」、「汚染水を止めること」、が大切なのです。何でもかんでも出来る力はない、集中しないとダメなのです。
今回も貴重なお話でした。
05. 2011年5月19日 22:04:25: 1ARHbiSLPI
ジャック・どんどんさん、続いて、経済ジャーナリストの町田さんによる東電救済策のことがありました、よろしくお願いいたします。
毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、続いて、経済ジャーナリスト、町田徹さんのお話で、東電救済策のことが語られました。
被害者への賠償額は数兆円に上り、政府案は東電以外の電力会社も負担する仕組みなのですが、これの意味を、町田さんに聞いています。これでは保証は難しく、新聞、テレビは書いていないが、閣議でやらずに、閣僚懇談会で非公式にやったのみで、政府の機関決定ではないのです。内閣法制局(国内法律のチェック)が、このやり方だと憲法違反になり、そのため内閣として閣議決定できないのです。東電以外の負担、銀行の預金保険機構に似ていて、金融危機のときに預金を払うものに近く、将来の事故のためのものなのですが、実際には起きている事故であり、財産権に引っかかり、そのため解決につながらないのです。
しかし、東電、銀行を守りたい役所が、アメをやるから待てと言うことであり、「アメ」は電力料金、燃料サーチャージ分は原油高騰で上げられるので、電気料金値上げが出来るので、裁判するなということです。が、そんなことが出来るのかと、簡単に出来ません。
救うのは東電+金を貸している銀行で、明日、東電の決算で、東電が潰れると言わないで良くするためのものなのです。こんないい加減なパッチワークではダメ、将来は東電に金を返させる必要があり、メインの金の出し手は政府、予算の保証が要り、補正予算が要るが、2次補正は8月、つまり、賠償の仕組みは8月以降になり、被災者にお金が行かないのです。
菅政権はその場しのぎのいい加減なものであり、サミット、国会終了までのその場しのぎ、被災者はその間放置なのです。
東電の資産能力は一人では出来ないものの、風評被害で、福島で20兆円!会社の資産は10数兆円であり、国民に負担を押し付けて言い訳ではない、東電の資産、資本の剰余金、廃炉のための準備に4.3兆円は出る、ただちに債務超過にはならない、足りないのを国に助けて欲しいと言うべきなのに、年金カットなし、そんなことで、国民負担の段階ではないのです。
政府がここまで東電を優遇するのは、官僚は、震災の後、東京の社会、経済大混乱で、役人が震え上がり、東電ペースで進められたのです。社債はデフォルトしないのに、東電の経営を安定に見せたくて、こういうことをしたのです。東電と銀行、保険が自分たちの責任を他に押し付けているのです。
責任は東電にあるのに、まずは東電が何が出来るかなのに、菅政権、何でも出来ると、中途半端なことをしてしまい、根本で分かっていないのです。
どうやって被災者に賠償金を届けるかは、発電・送電分離もあるものの、東電はコストを考えない、無駄を省かない独占企業であり、競争相手が来ると値上げも出来なくなる、国民負担も、アメリカの3〜5倍の電気料金による資産を東電に出させる、一般企業、ガソリン代が上がってもすぐに値上げできない、そのため、競争力により、値上げできないようにしないといけないのです。
国の責任は、原子力損害賠償に国の責任はなく、電力会社にある、歴史上例のない災害なら国の責任あり(今回の地震は過去に例あり)、コスト+利潤による電力料金ではない発想が必要です。菅総理、国策と言うものの、これだけの事故、東電を売り払っても出来ないものもあるものの、いきなり国にしてくれと東電が言い出し、もめています。
関西も含めて、原発定期検査のたびに動かせなくなる、安い原子力を火力にするとコストが上がる、電気料金に跳ね返ると言う事です。
菅政権の動向、原発推進は自民党で進めてきて、自分たちに責任なしとの当事者意識は、やはりないのです。自民党の責任という人、これからも東電に政治献金、票田が欲しいとの政治家があり、町田さん、こういう政治家を実名で公表したいのです。
世帯で1回100万円、半年支給されないのです。それも避難しており、遠くに避難している、裸同然の人に100万円であり、早く、対策が欲しいのです。
結局、東電救済策ということが分かりました。
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