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新循環冷却システムの「アレバ除染問題」で17.さんのコメントへの回答
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/448.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 5 月 19 日 15:46:05: Mo7ApAlflbQ6s
 


「循環冷却に使う汚染水は除染の必要ナシ:東電は、補償ではなく、「錬金術師」アレバで資金ショート!」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html)でいただいたコメントへの回答です。

投稿がだいぶ下がっていますので、スレッドを立てさせてもらいました。


コメント内容:
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html#c17

17.さん、初めまして。かな?

貴重なご意見、ありがとうございます。
回答が遅くなり申し訳ありません。

>う〜ん、やっぱあっしらさんアメリカに対してもそうだけど外国に対して
>辛口だねぇ。日本技術至上主義というか...

日本の技術は、量産技術にもっとも卓越したものがあると考えています。外で発見・構築された原理や基本構造を習得し、改変を加えコストと信頼性で優れた大量生産技術を確立することにです。

その意味で、日本技術至上主義(者)ではありません。
ですから、ある処理が必要で、それが海外にしかない技術であれば、負担できる範囲内で(外貨準備も潤沢ですから)、購入ないし依頼すればいい、いや、すべきだと考えています。


引用:「この手の循環システムって多重構造になっているはずだけど。
炉を冷却する時に高熱で水が一回蒸気になるはずだからこの蒸気の熱を別の
冷却経路で冷やして水に戻してまた送り込む仕組みが必要なはず。
放射性物質はチリ状だから事前に取り除いておかないと配管とかが詰って
水の流れが悪くなるんじゃないかね? 」

まず、今回の冷却システムは、内設の主蒸気復水系や残留熱除去系とは条件が異なる、放射線の外部放出問題を除けば、緩やかな条件のシステムでありシンプルな構造で構築できるという理解が重要だと考えます。

福島第一の1号機から3号機までは、大きさの違いはあっても、原子炉圧力容器に開口部があり格納容器と繋がった状況になっているはずですから、崩壊熱で生じた蒸気や高温水が漂ったり流れたりする空間域は格段と広くなっています。

計測器の正常性の問題はありますが、2と3の圧力容器は負圧になっているほどで、格納容器はどこも大気圧レベルです。
このような条件ですから、圧力容器の飽和温度は、200度を超えるようなレベルではなく100度ほどです。3号機は温度データから過熱水蒸気が存在していると考えますが、それも格納容器に出たりさらに建屋から外気(放射能含みで)に出たりで冷やされ水(汚染水)に戻るかたちになっています。
さらに、圧力容器に開口部があるのですから、ほとんど熱せられない(除熱効果を果たしていない)水も格納容器のほうに漏れ出しています。

(もうこの時期であれば減少幅は少ないのですが、崩壊熱も緩やかながら減少していきます)


建屋か格納容器(両方)から溜まり水をポンプアップすることになるはずですが、その水温は高くても6、70度くらいだろうと推測します。

ですから、290度近い蒸気を冷やし原子炉にまた戻す内設の復水器と原子炉給水の組み合わせのように、「蒸気の熱を別の冷却経路で冷やして水に戻してまた送り込む仕組み」は不要だと考えています。

また、1年か2年の稼働を前提にすれば、放射性物質の粒子による目詰まりはほとんど考慮する必要はないでしょう。
考慮するなら、ポンプの能力を上げるか、粒子を配管にできるだけ持ち込まないようぎりぎりのポンプ力で水面近くから溜まり水を吸い上げればいいでしょう。(多くの粒子は水の底に沈んでいます)
冷却に必要な水量は毎時10m3(10トン)ほどです。

どうしても目詰まりして作業に差し支えがあるというのなら、これまでの冷却法は生きているのですからその間それを使い、「新冷却システム」をメンテナンスしたほうがずっと合理的です。

今回の「新循環冷却システム」に除染は必要ないという判断は変わりませんので、引用に続く後ろのコメント内容への回答はご容赦ください。

2兆円とか10兆円とか、とにかくとんでもないお金をアレバに支払う必要ありません。

シンプルに溜まり水を汲み上げ塩分処理し冷やし原子炉に戻すという「新循環冷却システム」を構築すべきなのです。

 

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コメント
 
01. 2011年5月19日 19:49:42: dv1PHh8yUs
この技術は日本にもあるのだけれど、緊急を要する作業で、日本は手一杯なので、アレバに委託、って確か小出先生がおっしゃっていたように思います。

ちなみにアレバが足下を見て、途方もないお金をふんだくっていることは、フランス国内で伝えられていません。

何となく、フランスの反原発団体って無能な気がします。。。具体的に資料を提示する能力に欠けているというか。。この事実はドイツに伝えた方が良さそう。


02. 管理人さん 2011年5月20日 01:06:15: Master
あっしらさんへ

今回のように、どこかのコメントに別の投稿で返答する場合は、
投稿後、
本来のコメントがあるスレッドに下記のようなコメントをしておいていただけると助かります。今回は管理人がコメントしておきました。

http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html?c22


03. あっしら 2011年5月20日 01:13:24: Mo7ApAlflbQ6s : onVdTZ00nI

01. さん、どうもです。

貯蔵したり廃棄する汚染水を除染処理することは必要だと考えています。

そのために、確実かつ迅速に処理できる企業はアレバという判断であれば問題ないと思っています。

ここで書いている趣旨は、「新循環冷却システム」で、アレバに限らず、除染という処理は必要ないというものです。


04. あっしら 2011年5月20日 01:51:46: Mo7ApAlflbQ6s : onVdTZ00nI

管理人さん、お世話になっています。

了解しました。


05. 2011年5月20日 08:10:32: gf7OQcxcqA
残念ながらアレバは実績無しで
壮大な実験場でしょうが
アレバ自身が語っているので
初体験ですね、ゴミと利ぐらいには
なるかも

06. 2011年5月20日 10:24:15: 0EopofEgjc
昨日久々に会った知人に「原発事故についてどう思う?」って聞いたら
「もう飽きた」って返事が返ってきた。
頭いい人何だけどな〜、ちょっと
所詮日本人ってそんなもんなのかね。

07. 2011年5月20日 18:54:52: 0EopofEgjc
>あっしらさん

それだけの分析力と知識がありながら、何故汚染源の対処に対する提言をしないんだ?
単なる批評家なのか?


08. 2011年5月23日 08:37:53: zflsNWgOvA
国際世論対策の意味合いがある米仏への発注なら、日本の技術は使われないかもしれませんね。

以下転載。

金沢大学の太田富久教授らは、放射性物質を含む汚染水を効率よく浄化する粉末を開発した。
研究段階の成果だが、実用化すれば1時間に1000トンの水を処理でき、東京電力福島第1原子力
発電所で採用された仏アレバの処理能力の20倍に相当するという。東電などに採用を働き掛ける。

粉末は吸着剤のゼオライトや金属の凝集作用をもつ化学物質を数種類組み合わせたもので、
汚染土壌用の浄化剤を改良した。海水中の放射性物質を効率よく取り込んで沈殿する。
浄化剤メーカーのクマケン工業(秋田県横手市)と共同開発した。

放射性でないヨウ素やセシウム、ストロンチウムを1〜10PPM(PPMは100万分の1)の濃度に溶かした
水で実験したところ、ほぼ100%除去できた。放射性物質の場合でも処理機能に違いはないとしている。

太田教授らはすでに大規模な処理システムを設計済みで、政府や東電に設置を提案していく。


ソース:日経新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E3EBE2E3EA8DE0E0E2E7E0E2E3E386989FE2E2E2?n_cid=DSANY001


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