http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/448.html
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「循環冷却に使う汚染水は除染の必要ナシ:東電は、補償ではなく、「錬金術師」アレバで資金ショート!」
(http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html)でいただいたコメントへの回答です。
投稿がだいぶ下がっていますので、スレッドを立てさせてもらいました。
コメント内容:
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html#c17
17.さん、初めまして。かな?
貴重なご意見、ありがとうございます。
回答が遅くなり申し訳ありません。
>う〜ん、やっぱあっしらさんアメリカに対してもそうだけど外国に対して
>辛口だねぇ。日本技術至上主義というか...
日本の技術は、量産技術にもっとも卓越したものがあると考えています。外で発見・構築された原理や基本構造を習得し、改変を加えコストと信頼性で優れた大量生産技術を確立することにです。
その意味で、日本技術至上主義(者)ではありません。
ですから、ある処理が必要で、それが海外にしかない技術であれば、負担できる範囲内で(外貨準備も潤沢ですから)、購入ないし依頼すればいい、いや、すべきだと考えています。
引用:「この手の循環システムって多重構造になっているはずだけど。
炉を冷却する時に高熱で水が一回蒸気になるはずだからこの蒸気の熱を別の
冷却経路で冷やして水に戻してまた送り込む仕組みが必要なはず。
放射性物質はチリ状だから事前に取り除いておかないと配管とかが詰って
水の流れが悪くなるんじゃないかね? 」
まず、今回の冷却システムは、内設の主蒸気復水系や残留熱除去系とは条件が異なる、放射線の外部放出問題を除けば、緩やかな条件のシステムでありシンプルな構造で構築できるという理解が重要だと考えます。
福島第一の1号機から3号機までは、大きさの違いはあっても、原子炉圧力容器に開口部があり格納容器と繋がった状況になっているはずですから、崩壊熱で生じた蒸気や高温水が漂ったり流れたりする空間域は格段と広くなっています。
計測器の正常性の問題はありますが、2と3の圧力容器は負圧になっているほどで、格納容器はどこも大気圧レベルです。
このような条件ですから、圧力容器の飽和温度は、200度を超えるようなレベルではなく100度ほどです。3号機は温度データから過熱水蒸気が存在していると考えますが、それも格納容器に出たりさらに建屋から外気(放射能含みで)に出たりで冷やされ水(汚染水)に戻るかたちになっています。
さらに、圧力容器に開口部があるのですから、ほとんど熱せられない(除熱効果を果たしていない)水も格納容器のほうに漏れ出しています。
(もうこの時期であれば減少幅は少ないのですが、崩壊熱も緩やかながら減少していきます)
建屋か格納容器(両方)から溜まり水をポンプアップすることになるはずですが、その水温は高くても6、70度くらいだろうと推測します。
ですから、290度近い蒸気を冷やし原子炉にまた戻す内設の復水器と原子炉給水の組み合わせのように、「蒸気の熱を別の冷却経路で冷やして水に戻してまた送り込む仕組み」は不要だと考えています。
また、1年か2年の稼働を前提にすれば、放射性物質の粒子による目詰まりはほとんど考慮する必要はないでしょう。
考慮するなら、ポンプの能力を上げるか、粒子を配管にできるだけ持ち込まないようぎりぎりのポンプ力で水面近くから溜まり水を吸い上げればいいでしょう。(多くの粒子は水の底に沈んでいます)
冷却に必要な水量は毎時10m3(10トン)ほどです。
どうしても目詰まりして作業に差し支えがあるというのなら、これまでの冷却法は生きているのですからその間それを使い、「新冷却システム」をメンテナンスしたほうがずっと合理的です。
今回の「新循環冷却システム」に除染は必要ないという判断は変わりませんので、引用に続く後ろのコメント内容への回答はご容赦ください。
2兆円とか10兆円とか、とにかくとんでもないお金をアレバに支払う必要ありません。
シンプルに溜まり水を汲み上げ塩分処理し冷やし原子炉に戻すという「新循環冷却システム」を構築すべきなのです。
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