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「東電はマニュアルに従って止めた可能性を強調するが、津波ではなく、地震の衝撃による不具合だった可能性がある。」(中日新聞)
「発電所作業員は原子炉の1つの予備冷却システムのバルブを閉鎖した。冷却システムは外部電源に依存していないため、閉じても問題はないと考えたためだ。専門家は、この判断が核燃料の急速な溶融を招いた可能性があるとしている」(あっしら様)
専門家って誰だい?東電の幹部技術屋?それとも親しい東大教授?
まるでバルブを閉めた(といわれている)作業員一人にすべての責任を擦り付けているかのような言い方ではないか。「この判断」って誰の判断?現場の一作業員がそんな大事な判断独断でするようになっているの?
何かすご〜く不思議なことが始まったような・・・。罪の擦り付け合い?当時は全面停電で現場は真っ暗闇だった。現場も遠く離れた東電幹部も誰もちゃんとした状況把握などできなかった。そんなときマニュアル以外に何を頼れというのか。「あのとき復水器手動で停止させなければ・・・」などというのも、今になっていえることではないのか。
また、「地震の衝撃による不具合」だった可能性もあると中日新聞も報じている。製品自体が巨大地震に耐え得るものではなかったということだろう。どこの製品だ?耐震性に欠陥があった・・・のかもしれない。
ところでTBSのNews23で、顔を隠した作業員が証言。「俺たち技術者はみんな早くベントしなければ、と思っていた」
TBS記者の質問。「何故早くそうしなかったのですか。何かできないわけがあったのですか」回答を渋る作業員。画面はぱっと変わり、ヘリコプターから降り立つ菅首相の姿。原発訪問時の12日早朝。作業員Tシャツ姿のアップに戻り、「俺はこんな状況を見に来たのじゃない!って怒鳴るんですよ。話には聞いていたが怒り方はすごかった」と。噴出した記者の短い笑い声をマイクは拾う。
18日駅の売店で見かけたジャパンタイムズの見出しが「明らかになった原発作業員のミス」だった。英字新聞などほとんど読まないが、気になって買い求めた。「作業員が手動で非常用復水器を止めた」と書いてある。マニュアルどおり、だとも。このため3時間の間冷却ができず、炉心溶融につながった可能性がある、という記事の書き方だった。
記事タイトルが「作業員のミス」で、これが炉心溶融につながった、と。もちろん「かもしれない」がついているが。これでは「作業員のミスで炉心溶融は起こった」と外国に思われてしまう。
マニュアル通りにやって、どうして「ミス」なのだ?そんなマニュアルを作った東電本社の責任ではないのか。大体そんな大事なことを一作業員が独断で行うわけがない。一体現場の支持体系はどうなっているんだ!
津波にやられるようなところに予備電源を設置したり、でっち上げた安全神話を自ら過信し、「まさかのときの安全対策」を軽視してきた結果ではないのか。また不思議なのは、誰もGE製品の欠陥ぶりを非難しないことだ。1号機を作ったのはGE社ということではないか。耐震性に問題がある欠陥原子炉ではなかったのか。
そう思うと、今夜のTBSのNews23に登場した覆面作業員の気持ちがわかるような気がする。命をかけて作業を続けながら、こんな記事の書き方を外国向けにされたら・・・。東電の本意はどうなのだ?本当に「一人の作業員のミスからこんな大きな事故につながった」と本心から思っているのか。それともそうだったらいい・・・という希望的観測が入っているのか。後者だったら許せない。その思い上がった無責任で横柄で傲慢な企業体質が至上最悪の原発事故招いたのではないか。
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