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注水遅れ致命的、1号機16時間でメルトダウン 東電 甘い見通し 現状把握できず
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110516/dst11051622160022-n1.htm
2011.5.16 22:15 産経新聞
福島第1原発1号機で起きた全炉心溶融(メルトダウン)は、東京電力などの想定をはるかに上回るスピードで進行した。地震発生後、注水作業などが続けられたが、すでに燃料は崩れ落ちて「危機」は内在していた。結果的に東電、政府の見通しは甘く、対策を見誤った格好で今後の検証で問われるのは必至だ。(原子力取材班)
■解析結果
「1号機は津波到達後早い段階で燃料が溶融し、圧力容器下部に落下した」
東電が示した暫定的な解析結果は、衝撃的だった。
地震発生から約5時間後の3月11日午後7時半には核燃料の溶融がはじまり、16時間後の翌12日午前6時50分には大部分が原子炉圧力容器の底に落ちた…。
解析は、11日の地震から約45分後の津波で冷却機能が失われたと仮定してのものだが、1号機をめぐり、燃料破損の恐れがあると発表があったのは12日午前のこと。早期にメルトダウンの危機に陥りながら、東電は当時、状況を把握できていなかった。
■燃料露出
「いかに早く注水して水位を保ち、原子炉を冷やすかが最重要だった」
こう指摘するのは、九州大の工藤和彦特任教授(原子力工学)だ。
原子炉へ注水が始まったのは12日午前5時50分ごろで、メルトダウンのわずか1時間前。水位が低下して燃料すべてが露出、溶融が始まった11日午後7時半ごろから、空だき状態が続いていたことになる。
東電は「注水がなぜこの時間になったかは、今後の検証」とするが、作業の遅れは致命的で、結果的に、水素爆発など事故の拡大につながった。
■炉内は不明
2、3号機の燃料はすでに損傷が判明、圧力容器にもその疑いがある。
東電は、両機のメルトダウンの可能性を否定しておらず、今後同様の解析をする予定だ。
だが、事態把握ができていないのは事故直後だけではない。各号機は計器が損傷するなど、今も炉内の様子は完全に分からない。
工藤特任教授が「(1号機は原子炉を水で満たす)冠水に向け水位が上がったと言いながら、実はたまっていないなど、発表のたびに東電が示す数値が違う。どれを信じてよいのか分からない」と疑問を投げかけるように、今後も誤った前提による対策が取られかねない懸念は残っている。
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