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16日午前 菅直人首相は16日午前の衆院予算委員会で、福島第1原発事故の収束に向けた東京電力の工程表改定について、6〜9カ月で原子炉を冷温停止状態にするとした日程の維持は可能との認識を示した。まず政府が云う冷温停止の定義が不明である。通常の原子炉が停止するとは、正しく制御棒が炉心(コア)に入り、核分裂反応が止まり、崩壊熱が徐々に低下し、原子炉内の温度が100度未満となり原子炉が安定的に停止した状態のことを云う。
しかし現時点で、1号機は報道のとおり完全にメルトダウンを起こし、圧力容器下部に溶融物が固化し、団子状に溜まっているものと推測される。それでも1号機は圧力容器圧力が残存しており、2号機3号機に較べ炉心の損傷程度は多くないと見ている。もし本当に炉心下部が溶け落ちていれば、圧力容器の圧力は殆ど2号機3号機同様に外気に近いものとなるはずである。
細野補佐官は、今度は3号機が不安だと云い出したが、小紙は1号機は単に水が溶融燃料に入っているだけで、今後、炉心下部の損傷が進めば、結局、温度や圧力が上昇する可能性が高いと見ている。3号機は、現在、圧力容器の温度が急上昇しており、東電の発表では、注水が上手く行かないとの指摘だが、1号機も3号機も非常にクリチカルな動きをしている。
2号機は、S/Cの損傷が云われているが既に原子炉圧力が外気と変わらないレベルであり、全くダダ漏れの状況下にある。小紙は、大量の核分裂生成物を放出したのは2号機であると認識しているが、それは格納容器の一部であるS/Cが損傷したと解しているからである。だが東電がこの2ヶ月間公表してきた分析シナリオは1日で覆り、マスコミからはその故障に至る経過がさも事実かの如く流されるが、炉心の中を見た者はおらず依然として憶測の域を出ない。
政府は、SPEEDIのデータ公開もパニックになるとの理由で公開してこなかった。だが実際に5月3日に公開された後は、国民から非難轟々の元凶と化している。そして今般のメルトダウンも然りである。最早、東電が公表する情報に信頼を置くことはできない。首相が云う冷温停止が如何なる定義かは知らないが、原子炉が壊れた冷温停止など世界に存在しない。
昨日、慌ててホウ酸を3号機に投下する始末で、彼らの脳裏にあるのは、完全に核燃料が溶融し、再臨界が拡大することだろう。しかしホウ酸を投下しても、溶融固化した核燃料の中にまで入り込むわけではない。従って、依然として再び核分裂が拡大するかもしれないわけで、そのためにはホウ酸を投下することとは別に毎日1号機〜3号機のプラントパラメータとともに各号機の原子炉から出る汚染水の詳細核種分析をきちんと我々国民に公開すべきである。
なぜなら、誰も各号機の原子炉の中を見ているわけではなく、一方、各号機から漏出している汚染水はまさにその原子炉の中の今の状況を示しているわけだから、それを毎日国民に報告すべきである。また、SPEEDIの情報含め原子力災害対策本部の隠蔽とミスリードが甚だしく、内閣含め刷新し、事故時の当時者でない者が事故対策を行なうべきである。
官邸の公開情報も都度書き換えられ何が真実か既に分からないものとなっている。小紙は、以下の情報を毎日公開されることを国民として要求する。
1)各号機毎の漏出水の詳細核種分析
2)各号機毎の詳細放射線種別分析
3)各号機毎の正しいプラントパラメータ
東電発表の事故分析は、信頼できない。直ちに今後毎日、詳細核種分析、詳細放射線種別分析を担当班を新設し、国民に公開せよ。なぜなら炉心の状態を知る真実は、炉心から毎日出る汚染水の中にしかないからだ。もうバカ学者と東電の話を鵜呑みに出来ない。原子炉から出る水と放射線と熱の情報を出せ。 以上
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=109038
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