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燃料の大半溶融か、冷却方法見直しへ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4723300.html
12日17:00 TBS
福島第一原発1号機で圧力容器や格納容器にほとんど水が溜まっていないことがJNNの取材で分かりました。燃料の大部分が溶け落ちた可能性が高く、冷却方法の抜本的な見直しは避けられない事態です。
「我々が思っている所よりも下の位置にしか水がない」(東電 福島事務所の会見)
福島第一原発で、また、「想定外」の事実が明らかになりました。毎日、大量の水を入れていた1号機の原子炉・圧力容器にほとんど水が溜まっていなかったのです。
11日、圧力容器の水位計を修理したところ、これまで示していた数値を大幅に下回り、水位は、通常、燃料の先端がある位置から5メートル以下と推定されるということです。燃料棒の長さはおよそ4メートル。つまり、本来、燃料棒がある位置に全く水がないということになります。
「あるべき場所に水がない」という事実。これは何を意味するのでしょうか。
「燃料棒が溶けて下に崩れる形で、そこに水がかかっている、あるいは蒸気で冷やされている状態」(東京電力の会見)
大部分の燃料が溶け落ちて圧力容器の底にたまっている可能性が高いというのです。ただ、温度は100度前後で安定していることから、わずかな水で冷やされていると説明しています。水がたまらない理由について専門家はこう指摘する。
「溶接部分などは厚さがないので、(溶けた燃料で)原子炉圧力容器に貫通部ができて、そこから水が漏れている可能性はある」(九州大学 工藤和彦 特任教授)
溶けた高温の燃料が圧力容器の底に穴を開けた可能性。水だけでなく燃料が漏れた可能性について原子力安全・保安院は・・・
「高温でさらされれば、(底が)抜ける可能性はある。穴から(燃料が)落ちることは無いとは言えないが、あることを示すデータもない」(原子力安全・保安院の会見)
いまだに、つかめない原子炉の状況。さらに、ある政府関係者はこう指摘しました。
「実は、格納容器にも思っていたほど水が溜まっていない」(政府関係者)
1号機では現在、安定的な冷却に向け、格納容器を水で満たす「冠水」を目指して連日大量の水を入れています。
しかし、その水も、ほとんど溜まっていないといいます。東京電力は「水位は分からない」としながらも、格納容器から漏れがある可能性が高いことを認めました。
「格納容器の水位も分からないとなると、『冠水』も見直しの検討が必要と考えている」(東京電力の会見)
進み出したばかりの「冠水」作業。その目標を見直すことになれば、すでに示された「工程表」にも大きな影響が出ることは避けられません。
「1号機の『冠水』については、すでに遅れが生じているし、簡単にスケジュール通り進むとは考えにくい」(九州大学 工藤和彦 特任教授)
◇
1号機 工程表見直し避けられず
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110512/t10015854301000.html
5月12日 18時15分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、復旧作業が最も進んでいる1号機について、東京電力は、燃料の大半が溶け落ちて原子炉の底に穴が開き、大量の水が漏れ出ているとみられることを明らかにしました。原子炉の温度は100度から120度に保たれているとして、東京電力は、燃料はある程度冷却できているとみていますが、新たな問題が浮上したことで、原子炉の安定的な冷却という工程表の作業の見直しは避けられない情勢です。
福島第一原発1号機では、原子炉を冷やすため、水の注入が続けられていますが、原子炉の水位を測る水位計を調整し、測定し直した結果、12日午前5時の原子炉の水位は、核燃料が完全に露出するレベルよりも1メートル以上低い位置にあることが分かりました。本来、核燃料が完全に露出していればかなりの高温になるとみられますが、原子炉の表面温度は100度から120度と、比較的低く保たれていることから、東京電力は、燃料の大半が溶け落ちて原子炉の底にあるものの、水につかるなどして冷却ができているとみています。一方、1号機の原子炉には1日およそ150トンの水が注入され、11日までに合わせて1万トン以上の水が入ったとみられます。しかし、原子炉の水位が上がっていないことから、東京電力は、原子炉の底に穴が開いて格納容器側に大量の水が漏れ出ているとみています。さらに、圧力などから推定される格納容器の水の量は原子炉から漏れ出た量よりも少ないということで、東京電力は、格納容器からも原子炉建屋などに水が漏れ出ているという見方を示しました。記者会見で東京電力の松本純一本部長代理は「燃料の形を維持できない状態で溶けていることは認識している。原子炉の底が完全に抜けているとは考えていないが、部分的に突き破ったことは否定できず、一部の燃料が格納容器に落ちていることもあると思う」と述べました。そのうえで「原子炉は冷えつつあり、今後、新たに高温の状況になるとは考えていない。原子炉の圧力も下がっており、危機的な状況ではないと考えている」と話しました。1号機は、事故の収束に向けた工程表の中でも極めて重要とされる「原子炉を冷やす」ための作業が最も進んでいて、格納容器を水で満たす「冠水措置」や、「循環型の冷却システム」を作るための作業を本格化させています。今回、大量の水が漏れている可能性が出てきたことで、「冠水措置」など1号機の工程表の見直しは避けられない情勢です。さらに、1号機の復旧作業の進捗(しんちょく)は、その後の2号機や3号機の作業を占うとみられていただけに、工程表全体への影響も懸念されます。
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