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「人間は考える葦(あし)である」の言葉で有名なフランスの思想家で数学者の天才パスカル(1623〜62年)をしても、その斬新な発想に「確信」を持てなかったようだ。同国の数学者フェルマーへの手紙に「もし間違いを犯していれば正してください」と遠慮がちに書き添えている▼数学史に残る「パスカル・フェルマー往復書簡」。ふたりは、手紙のやりとりを通じて、それまでは神のみぞ知ると思われていた未来を数学的にとらえる「確率論」の基礎を築いた(キース・デブリン著「世界を変えた手紙」岩波書店)▼パスカルは賭博仲間に相談されて確率問題に興味を持った。きっかけは何であれ、おかげで傘を持っていくかどうかも、生命保険の保険料も、将来の人口予測も−暮らしの隅々に確率の考え方は浸透した▼浜岡原発の周辺で30年以内にマグニチュード8の地震が起きる確率は87%という。「ほぼ確実」と思うのが素直な受け止め方だろう。安全対策が不十分なら、停止するのがまっとうな判断ではないか▼日本経団連の米倉弘昌会長には不満らしい。確率を理由にした停止要請に異を唱え、菅内閣の姿勢を「政治的パフォーマンスだ」と批判した。なるほどそういう面もあるかもしれない。が、別の道があるなら確率論を超える論拠を示すべきだ▼人ごとではない。原発被害の発生確率をゼロに近づける責務は経済界にもある。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/291612.html
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