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京大原子炉・小出裕章「3号機圧力容器温度上昇・使用済み燃料」5月10日たねまきジャーナル毎日放送ラジオ
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/791.html
投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 5 月 11 日 06:20:28: V/iHBd5bUIubc
 

一向に光明の見えない、というより正確な計測データが公表されてないのでどう分析してよいのか、どう対策立てていいのかよくわからん状況が続いている福島第一ですが、東電・政府も実態があんまりよくわかっていない様子が伝わってきます。
昨晩のたねまきジャーナル要約いただきました。感謝いたします。
ここんところ話題になっている3号機の圧力容器の温度急上昇と使用済み燃料についての解説です。

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04. 2011年5月10日 22:11:25: TpHWR8rhC2
ジャック・どんどんさん、今日の小出先生のお話が来ました。コメント欄に載せます。今日は、この阿修羅でも問題になっている3号機の温度上昇と、使用済み燃料のことがあり、重要です。また、スレッド立てよろしくお願いいたします。

 毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの案内、毎日新聞ほっと兵庫の平野幸夫さんの解説で行われました。今日は野球のラジオが延長で30分遅れでした。どうやら、この前の6日金曜日に野球を中断してたね蒔きジャーナルを放送したのは、例の浜岡停止のことがあった模様です。

 

 原発関係のニュース、福島第1の事故で、菅総理は総理の歳費を返上し、エネルギー政策を見直し、2030年に原子力50%の見直しを表明しました。民主党は原発を海外に売る予定を見直します。原発の安全性を高め、太陽、風力も採用します。浜岡停止で、電力に企業、国民の協力を得ます。浜岡を止めるものの、関電も原発定期検査中で、電力の融通は大変です。

 福島第1事故で一時帰宅が行われ、川内村の住民の20km圏内、圏外の人が帰宅しました。自己責任で入るとの誓約書を取られて、問題もあった模様です。自宅に2時間で、バス→自宅、自宅→バスの時間も2時間に含まれるので、遠いところはさらに大変なのです。全員、放射性物質除染の必要はありませんでした。

 地震発生時の4号機、使用済み燃料空焚きの可能性もあったものの、燃料の損傷はなく、爆発の原因を探さないといけなくなりました。3,4号機のタービン建屋がつながり、3号機の水素が4号機に行って爆発した可能性もあるのです。1号機の水棺の作業を始めていて、水位計の設置もやっています。鉛のマットについては、これでは1ミリシーベルトしか抑えられないとのことでした…(泣)。6〜7シーベルトでこの始末、1割抑えられる程度です。

 そして、小出先生のお話、一時帰宅のことで、その後「被爆量は1〜10マイクロシーベルトで、2時間ではこの程度で収まりよかった」と言われました。被爆には安全量はなく、心配がないのではないのですが、皆さん帰りたく、このレベルで収まり、安心したということです。ペットを連れ帰りたいとのことで、明日職員が連れ帰り、基準値以上なら水で洗うのですが、外部被爆は水で洗えるか、内部被爆の可能性は、もちろんしている、外を洗っただけではダメ、ペットを連れてきて、人間が被爆するのを危惧するのは、その危険性はなし、しかし、ペットは放射性物質を体に取り込んでいる、ペットから放射線を出し、ペットを抱きしめると、人間が被爆するが、相手が人間なら、連れ出したいので、自分の被爆は我慢するだろうとのことでした。

 さらに、3号機への質問がリスナーから多数来ており、圧力容器の温度が毎日上がっていることについて、小出先生も不思議だと思いつつデータを見ていた、東電のデータは後から間違いと言われてきたが、3号機は300℃を超えている(それが圧力容器の上か、下か不明)、300度は圧力容器(333℃)、4月末では80℃台であり、安定していたのに、「温度上昇は、測定が正しければ、冷却失敗」であり、外から入れているが、水が原子炉に入っていない(流路に破れがある)、東電も他の水路から入れようとしているのです。

 圧力容器が何度になるとまずいかは、運転中でも280℃であり、今回の333℃とはかなり異常なのです。早く温度を下げるため、新たな配管がいると、東電が言っています。また燃料は停止したときに2000℃あり、これがまた上がっている可能性もある(核分裂は止めても、外部電源なしで、冷却できずに、燃料棒が壊れて、2800℃くらいになり融けている、融けた塊が炉心に留まっているのではなく、融け落ちて、圧力容器の温度が上がっている可能性あり)。水が圧力容器の中に半分あり、水蒸気爆発は起こらないが、水がありまた固まるのですが、温度は上がるのです。

 使用済み燃料プールのことで3号機が温度が上がることはありません。しかし、瓦礫だらけで(3号機)、ものすごい爆発があり、プールは破損している、使用済み燃料の破損も懸念される、その写真をちゃんと撮って欲しいのです。

 このプール内で、通常検出されない放射性物質が出ています(セシウム137、1立方センチあたり10万)。1000倍の濃度のものが出ています。これは使用済み燃料プールの水であり、注水ポンプ車で採取したのですが、使用済み燃料が破損して、その中の放射性物質がプールに流れ出たもので、当然出たものであり、不審に思っているのはヨウ素138、セシウムの1/10の量ですが、小出先生も「ヨウ素が多すぎる」、半減期が8日で、すでに2ヶ月経っており、1/100以下になっているはずなので(これは5月8日の値)、やはりヨウ素が多い、若干多い、途中で核分裂の連鎖反応があったのではないか(核分裂は3/11に終わっているのに)ということです。

 リスナーも注目しており、また詳しく教えて欲しいとのことでした。東電は、プールの燃料棒の損傷を否定していますが、高い放射性物質を出しており、損傷していないなら、どこから放射性物質が出ているのか(瓦礫etcで出ていると東電は言っている→これ、東電は正気かと小出先生言われました)。3号機は爆発した、使用済み燃料のプールで爆発、このフロアの瓦礫で爆発、放射性物質が高いのはこの燃料なのです。

 今日は、3号機の温度上昇と、使用済み燃料のことについてきわどい話を聞けました。


 なお、明日は私は所要で夜外出するため、小出先生のお話は何とか録音して、あさって以降にまとめたいと思います。  

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コメント
 
01. 2011年5月11日 07:20:24: A4GQ7o9O02
京大原子炉小出裕章コメントを集めたサイトで、毎日放送ラジオたねまきジャーナル聞けます
http://hiroakikoide.wordpress.com/

02. 2011年5月11日 07:45:29: ubpPH9UsfI
>>01
教えてくださってありがとう! 早速、友人たちに送ります。

03. 2011年5月11日 10:03:03: sfZyaaE1PA
3号機使用済み燃料プールの映像:
http://www.youtube.com/watch?v=KugIrnThul0&feature=player_embedded

燃料棒見当たりません!


04. 2011年5月12日 07:27:54: Z76gnEUOIc
ジャック・どんどんさん、昨日のお話が今メールで来ました。神奈川のお茶の汚染、チェルノブイリでは8000km離れた日本も汚染されており、今回の汚染は当然なのです。また、スレッド立てお願いいたします。

 毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、水野晶子さんの司会と、毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんの案内で行われました。昨日の録音を聞いて解説します。

 まず、原発のニュース、福島第1の3号機のピット(縦口)に水が流出しています。1.5ミリシーベルト/時間ですが、どこから流れ込んでいるかは不明で、東電は調査しています。これまで、周辺の海での放射性物質濃度は上がっていない、シルトフェンスで守られていると東電は言っています。止水工事は終わりましたが、2号機の水の流出と同じメカニズムとのこと。

1号機の作業員の被爆量、8.7〜0.64ミリシーベルトで、東電は少ないとは思わない、循環冷却機の設置のために、作業員が建屋に入らないといけないので、大変です。

原発事故から2ヶ月、東電は原子炉を安定化させつつある、工程表どおりで、しかし1〜3号機で進捗状況に違いがあり、17日に見直します。

神奈川県の南足柄市での茶葉から550〜570ベクレルの放射性セシウムが出ています。自主回収を呼びかけています。厚労省は、お茶の産地にモニタリング調査を呼びかけています。

福島の学校の放射線、土の入れ替えで放射線が下がると言う事で、下の土と入れ替え、表面の土を深く埋めることにしています。地元の判断で土の入れ替えを行うかします。 

浜岡原発、12日にも4号機を停止し、数日で停止になります。5号機も停止します。

そして、小出先生のお話、農産物、神奈川の南足柄でのお茶の生葉からセシウムが出たこと、あり得ることで、神奈川は東京より西で、原発から290km離れているのに、出るものかということについて、何てこともない、「チェルノブイリでは日本は8000km離れていても日本のお茶が汚染された」のです。だから、290kmの距離は意味なし、風が吹けば汚れる、チェルノブイリも最初はヨーロッパが汚染、その後日本に来たのです。中国から黄砂が来るので、放射能も来るのです。大変な距離ではない、チェルノブイリで、小出先生、8000kmも離れていて飛んでこないと油断していたら、飛んできて、それが太平洋→アメリカ大陸→大西洋→ヨーロッパ→日本と地球を2周しているのが測定されているのです。「一度出したら終わり」です。

葉物野菜が引っかかるのは、空気の中に放射能があり、葉物から汚れて、土も汚れて、根っこも汚れるのです。原発の近いところの土を文科省がアメリカのエネルギー省と調べて、セシウム137が原発の北西で300〜1470万ベクレルの汚染はとてつもない汚染である、チェルノブイリでは55万ベクレルで強制移住、つまり、チェルノブイリ以上なのです。そんな地域でも避難対象となっていない地域もあるのですが、汚染と避難、あまりの悲惨さに立ちすくむ、避難させるとその人たちの生活が崩壊する、しかし、科学者としては、放射能の恐ろしさを知っているものとして、避難して欲しいのです。

文科省は土壌の放射性物質がすぐ体内に入らないと言っている者の、外部から被爆して、日本の法律に照らして不適切なところになります、「そんなことを言う文科省の人がそこに住んだらいい」とのことでした。測定場所により汚染は異なるが、それも言い訳にならない、細やかな地域設定で避難させないといけない、とてつもない汚染であり、汚染とどう立ち向かうかを考えないといけないのです。

3号機の使用済み燃料のプール、最新の数字を言って、小出先生、ヨウ素が多いとの指摘がありましたが、その後の分析で、今朝の新聞でヨウ素の数値を見て、セシウムに比べてヨウ素が多いが、原子炉の運転履歴にもより、現時点で核分裂反応とは断定できないのです。詳しいデータは小出先生には来ない、ネット上、水野さんの情報、公開データ以外は小出先生に来ないのです。

高濃度の汚染土壌、チェルノブイリの汚染面積、800平方キロ、琵琶湖の1.2倍という面積であり、そんなに広い、その程度で収まってよかったのです。チェルノブイリは10000平方キロなのです。つまり1割程度で、チェルノブイリの1/10と楽観視は出来ない、800平方キロに何十万人住んでいて、今後の選択を考えると、言葉を失うのです。これは、東京都の面積の4割なのです。本当に、広い範囲に恐ろしいほど広がっているのです。現地の人は、大変な重さ、これからどうやって生きていくのか、です。

汚染水をカーテン上のもので仕切っても手遅れであり、外洋に拡散してしまったのです。小出先生の見解を経済産業省も認めました。汚染水を防ぐ魔法のカーテンはないのです。

汚染地域のこと、大変なことが分かりました。今後もお知らせいたします。



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