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原発と市民(5月8日)「こんなに集まったのは初めてです」。主催者が驚くほどの盛り上がりだった。大型連休の前半、都内の大学で開かれた反原発の勉強会には定員の倍近い2千人余りが詰めかけ、大勢が会場に入りきれなかった▼講演した京都大原子炉実験所の小出裕章助教は言った。「福島の原発事故を防げなかったのは私にも責任がある。ごめんなさい」。小出さんは放射能測定の専門家として40年間にわたって原発反対を訴えてきた。世に言う原発推進の御用学者とは対極にいる研究者だ▼にもかかわらず謝罪が口を突いたのは専門家の良心からだ。「とてつもない悲劇がいつか起きると気付きながら、止められなかった。無念の思いだ」。原発の旗振り役を務めながら事故後も口をぬぐう学者にも聞かせたい▼被ばくの恐ろしさ、産官学のゆがんだ原発推進体制、現地の人たちに避難の選択を押しつけた政府の無策−。ほとばしるように話した小出さんはこう結んだ。「原発はやめるしかない。その選択は誰かに決めてもらうんじゃない。私たち一人一人が決めることです」▼学生からお年寄りまで参加者からの拍手が鳴りやまなかった。それは内容への共感だけではない。勇気をもって真実を語り続ける姿勢への称賛なのだろう▼各地で「脱原発」の集会やデモが行われている。事故を機に原発にどう向き合うか。目を背けず私たちが答えを出す時だ。
北海道新聞 朝刊 5月8日 卓上四季より
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/290952.html
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