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(平成23年5月5日 午後11時)
これまで、原発連休明けの生活ということで、項目毎に10回にわたって、整理をしてきました。
そこで、ここでは「連休後の東京の生活」ということを具体的に検討してみます。福島は調査がすんだら、次回に書こうと思っています。
なお、生活の前提としては、
1) 家の中は水ですでに数回、拭かれていて、3月下旬までに着ていた外出着は洗濯されていて、庭の表土や植木鉢の土は薄く取られ、玄関先から家の前、側溝も家庭で掃除できる範囲は掃除されていること、さらに落ち葉だまり、雨どいの下は特に注意して掃除されていること、
2) 子供は、地面を這ったり、土のグラウンドの地面すれすれで運動を長い間、していないこと、公園や芝生にあまり入らないこと、砂場で遊ぶときには砂の交換が行われていることなど、
3) 極端に警戒するわけではないが、むやみに福島原発の近くに行ったり、3月に東京から離れないでマスクもしなかった人が緊急以外の医療用放射線をあびないこと(3月はマスクをしていた人は被曝が少ないので、医療用の放射線も大丈夫です)、
などです。
さて、被曝の種類は、
1) 空気中に浮遊している放射性物質からの放射線(空間線量率)、
2) 空気中に浮遊している放射性物質を呼吸で取り込む、
3) 水から体内に入る、
4) 食材から体内に入る、
の4種類を考えます.3月はこれをすべて同じにして、(マスク、ペットボトル、遠いところの食材)の場合は係数が1.0、すべて行わない場合は係数が4.0、それに運動する子供は係数が5.0としていましたが、1)以外はかなり減ってきましたので、個別に計算します。
・・・・・・・・・
まず、空気中からのものは、現在、1時間あたり0.07マイクロシーベルトぐらいですから、1年に直すと0.61ミリシーベルトです。
次に、空気中に浮遊するものからですが、1立方メートルあたりの放射性ヨウ素、セシウムの合計は、0.016ベクレルで、
0.016ベクレル(立方メートルあたり)×0.0072(マイクロシーベルト/ベクレル換算)×17立方メートル(毎日)×365日=0.7マイクロ
となります。先日の計算と少し結果が違いますが、いずれにしても微々たるものです。
3番目に水道ですが、「検出限界以下」が多く、数値で計算しにくいのですが、これも1リットルあたり10ベクレル以下であることは確かで、この場合の被曝量は、一日2リットルほどの水を飲んでも、最大で1年間0.1ミリシーベルト程度になります。
4番目に食材ですが、これは購入するときに放射性物質が表示されていたら、1キログラムあたり10ベクレル以下のものを購入すれば、1年に0.03ミリでおさまります。
・・・・・・まとめ・・・
1) 外部から 0.6ミリ
2) チリから ほぼ 0
3) 水から 0.1ミリ
4) 食材から 0.03ミリ
で、合計 0.73ミリとなり、これから普通の生活をしてもお子さんを含めて、一般人の限度の1.0ミリの73%でおさまります。
これまで少し高かったので、ご自分で計算できる方は計算してみてください。でもおおよそ大丈夫と思います。
【結論】
1. 3月、4月と注意をした人(マスク、ペットボトル水、食材)は、これから普通の生活に戻して大丈夫です。
2. 3月、4月に少し油断した人、特にマスクと食材に気をつけなかった人は、時々、高いところで遊んだり、旅行をしたりしてどこかで3月の分を取り返してください。
3月には外部放射線より呼吸によって体内に入る内部被曝が問題でしたが、原発からのチリがほとんど無くなり、今ではまったく心配は無くなりました。
まだ、溝、吹きだまり、雨樋の下、雑草などにありますので、小さいお子さんをお持ちの方は近づけないように、ご注意ください。大人は普通の生活に戻れます。
特に、雑草や公園の藪などにはもう少し注意して近づかせないことだけが日常的な注意になります.芝生に寝転がったりしないで、しばらくは屋外の公園より室内の遊び場を利用してください。
・・・・・・
水道は少し気持ちが悪いかも知れませんが、大丈夫のようです。もしご心配ならお子さんがご家庭で直接、飲む水ぐらいをペットボトルにしておけば大丈夫です.大人は心配ないレベルです。
肉、鶏卵などはOKです。魚は7月ごろまで大丈夫なので、危なくなったらこのブログに書きます.海洋の汚染はまだ進んでいません。
洗濯物は普通に干して取り込めます.ただ、もちろん「少し注意」が必要ですから、軽くはたくぐらいで大丈夫です。
部屋の掃除の間隔も事故までの状態に戻しても大丈夫です。これが原発事故の不幸中の幸いで、我慢は1ヶ月から2ヶ月ですみます。
雨が降ったときにはまだぬれないように、しばらくは傘を持っていってください。
お子さんがぬれた場合はシャワーなどに入ってください。雨に濡れても時間が短いので、それを落としておけば被曝が続くことはありません。
基本的にはすでに空気中のチリが少ないので、雨でもほとんど大丈夫ですが、福島原発からまだ少し出ていますので、「軽い注意」ぐらいです。
無理に東京からどこかに待避する必要はありません.お子さんがおられても大丈夫です。
・・・・・・
またお子さんの運動ですが、お子さんは運動をする必要があり、その時に少し被曝します。学校が十分な注意をしてくれる可能性は少ないので、学校での運動は諦めて、その分は家庭で注意してください。
主として、「地面にあまり近いところで遊ばさない」ことと、「水と食材に少し注意」、「もしあればスーパーやデパートの屋上などの高いところの遊び場で遊ぶ」などをすれば運動の時の分をカバーできます(その程度に放射線は落ち着いています)。
給食も問題ですが、これも一食だけですから、他の食事をお母さんが注意してあげてください。
・・・・・・・・・
重要なことは放射線の影響は「足し算」であるということです。
お母さんは、お子さんが少し無理をすると疲れがたまる感じをつかんでいると思います(放射線に関係ない普通の疲れです)。
それと同じで、1度、雨に濡れたり、激しい運動をして放射性物質を少し取り込んでも、体が排泄したり、修復したりします。
つまり、普通の疲れを取るようなものですから、少し休ませれば(少し高いところで数時間を過ごす、普段の生活より注意した生活を1週間程度するなど)、連休明けの東京では大丈夫です。
計算する必要はありませんが、1日に約3マイクロシーベルトぐらいは回復します。
妊娠中、または妊娠可能な若い女性も、マスクなしで大丈夫になりました.地面に近いところで呼吸することが少ないので、子供より被曝は少なくなります。
・・・・・・・・・
とにかく、事故から2ヶ月。もっとも高かった頃の3月20日以前に比べて、すっかり東京は綺麗になりかけています。吹きだまり、雑草などだけに残っている感じです。
安心して生活できるようになって良かった と思います。
(平成23年5月5日 午後11時 執筆)
【参 考】
原発論点2 1年100ミリ問題と原発の安全性
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