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2011年5月1日1時11分
東京電力福島第一原発の事故で「計画的避難区域」に指定され、5月末までの避難を迫られている福島県川俣町の山木屋地区と飯舘村を30日、東電の皷紀男(つづみ・のりお)副社長らが謝罪に訪れた。賠償などに関する説明は具体性を欠き、住民から憤りの声が続いた。
両会場で住民計約1500人が出席。山木屋地区の会場で、皷副社長は「心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。
住民からは、農業や畜産業への具体的な賠償などの質問が相次いだ。だが東電側は、原子力損害賠償紛争審査会の1次指針が出たばかりだとして「まだ説明できる材料がない」との回答に終始。「役員報酬を補償に回せ。いくらもらっているのか答えろ」という厳しい声に、皷副社長は「(報酬の)額はご勘弁いただきたい」と繰り返した。
山木屋地区の農業、大内満里さん(45)は「東電は準備してきた回答を述べただけ。国が決めないと何もできないのでは、何の役にも立たない」と憤った。
飯舘村で皷副社長は土下座したが、住民の一人は「東北電力管内の私たちが、なぜこんな目に遭うのか」と怒りをあらわにした。(宮山大樹、岡本峰子)
社長も来い!
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