http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/460.html
Tweet |
【主張】校庭利用基準 ぶれず安心できる説明を
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110504/dst11050402510004-n1.htm
2011.5.4 02:51 産経新聞
東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴い校庭などでの屋外活動を制限する国の放射線量基準に、保護者らから不安の声が上がっている。
菅直人首相の助言役だった小佐古敏荘(こさこ・としそう)東大大学院教授が「基準は緩すぎる」と批判して内閣官房参与を辞任した騒ぎも不安感を助長している。政府には、基準の根拠や対策について、ぶれることなく一貫性ある説明責任を果たす義務がある。
基準は、第1原発から30キロ圏外でも周囲より高い放射線量が測定される所があるため、福島県の要請で国が設けた。
文部科学省が4月19日付で出した通知によると、放射線測定値が毎時3・8マイクロシーベルト以上になった学校では屋外活動を1日1時間程度に抑えるとしている。
子供たちの一日の生活を「屋外8時間、屋内16時間」とし、年間の積算量が20ミリシーベルト以下になるようにした。当初は福島県の福島、郡山、伊達3市の13校で基準を超えたが、先月28日現在、基準超えは2校に減った。
目に見えない放射性物質の健康への影響は、分かりやすい判断材料を示すことが欠かせないが、政府の説明は「慎重に決めたから大丈夫」というにとどまる。国際機関の安全基準を参考に、原子力安全委員会の助言を受けて設定したというが、成長期で被曝(ひばく)の影響が大きいとされる子供の基準を大人と同じにしたことへの疑問にも十分に答えていない。
一方で基準を妥当とし、外で遊べないストレスに加え、「過剰な対策をとれば、かえって不安をあおる」と弊害の大きさを指摘する専門家も少なくない。
辞任した小佐古氏は泣きながら政府対応を批判したが、何事かと驚いた人も多かろう。原子力安全委の班目(まだらめ)春樹委員長が「小佐古氏が何に憤慨しているのかわからない」と発言するなど、政府内の連携がとれていたとは、とても思えない。菅首相も面識がないまま任命していた。いずれも無責任と誹(そし)られても仕方あるまい。
文科省が必要ないとする中で、「保護者の不安を取り除く」との理由から校庭の表面の土を独自に除去する自治体がでている。福島市の瀬戸孝則市長は「安全といっても安心につながっていない」と国に苦言を呈している。問われているのは、何よりも安全対策に対する政府の一貫した姿勢だ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素10掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。