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(書評/転送・転載を歓迎します)
プルトニウムの恐怖 (岩波新書 黄版 173)
高木 仁三郎著
真の愛国者、高木仁三郎氏が我々に残した警告, 2011/4/26
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(以下書評)
−−これから述べようとするのは、プルトニウムというたったひとつの元素にまつわる物語である。そして、同時にそれは、現代の科学技術と社会にかかわるほとんどすべての問題を含んだ、現在進行形の物語である。−−(本書1ページより)
福島第一原発の事故が起きた直後、私は、この本をもう一度読み直した。そして、改めて、今はこの世に無い著者(高木仁三郎氏)が、今回の事故の様な事態をいかに深く懸念し、警告して居たかを想起した。特に、前半に書かれたスリーマイル島(TMI)原発事故の経過を述べたくだるで、私は、今回の福島第一原発事故が、既に「想定」されて居た事を痛感した。
後半は、高速増殖炉の問題に多くの紙面がさかれ、分かり易い言葉で、高速増殖炉の時代において、プルトニウムが持つ問題が、いよいよ深く、我々の生活に影響を及ぼすかが、論じられて居る。
高木氏は、言葉の真の意味における愛国者であった。その高木氏が、福島第一原発の危機が続く今、この世に無い事は、日本にとって、何と言ふ不運であろうかと思ふ。
(西岡昌紀・内科医/チェルノブイリ原発事故から25年目の日に)
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