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なぜ「原発」か―感情論では、人類の危機は救えない (ノン・ブック―先見サラリーマン・シリーズ) 加納 時男著
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東京電力のウソと傲慢を絵に描いた様な本
東京電力のウソと傲慢を絵に描いた様な本である。先ず、「二酸化炭素による地球温暖化」と言ふ話には科学的根拠が無い。仮に真実であったと仮定しても、原発は、それ自体が、ウラン濃縮から始まって、原発建設、原子炉の運転、原発解体、核廃棄物管理、などに結局、多量の石油を必要とする。特に、原発の解体、核廃棄物の管理と言ったバックエンドにどれだけ石油が必要と成るかは未知数で、原子力発電が最終的に石油をどれだけ節約するかは疑問である。更には、ロッキー・マウンテン研究所の研究に有る様に、二酸化炭素排出を減らす方法は他にも有るのであり、原発に投下する資金で他に行える手段が幾らでも有る以上、福島第一原発の事故(2011年3月)の様な危険を冒して、原子力発電を推進する事に利点は無い。そもそも、福島第一原発でのECCS作動の問題などで、自分達に都合の悪い情報を隠匿し続けて来た東京電力の社員が、そうした過去の原発の問題には口を閉ざして、原子力発電を良い事ずくめの様に持ち上げる本を信じろとのが、無理である。そんな電力会社のスポークスマンが書いたこの本を読むと、東京電力と言ふ会社が、東日本大震災とその津波の様な事態を「想定外」にして居た事がよく分かる。彼らの自惚れと想像力の欠如が、福島第一原発の原子力災害(2011年3月)の一因であった事は、今や、余りにも明らかである。
(西岡昌紀・内科医/福島第一原発の核事故後、東京の水道から放射能が検出されたニュースを聴きながら)
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