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(回答先: 原発設計者はドアホ (olive!news) 投稿者 七転八起 日時 2011 年 5 月 02 日 15:47:31)
>4月25日の原発関連の記者会見で、水素が建屋に漏れる事は、だれも予想していな
>かったという。
>しかも、東電技術員・原発保安員らもである。
これは、そう言ったほうが、事故対応にかかわる責任逃れに都合がいいからだろう。
まず、燃料の過熱により被覆管のジルコニウムと水との反応で水素が発生することは原発関係技術者ならミニマムの知識である。
そして、原子炉が高温・高圧になれば格納容器及び圧力抑制室に蒸気を逃がすことになり、それにより水素が格納容器に流れ出ることも彼らにとって常識である。
あと一つ、格納容器の蓋の機密性は、設計圧の0.9倍の負荷をかけ24時間でどれくらい漏れるかという検査を行っている(定期検査でも)ことも周知だから、設計圧の2倍以上の状態が数時間も続いた格納容器から水素が建屋に漏れ出すことはそれほどの思考をしなくてもわかる話だ。
ウソも方便ではないというのなら、即座に職を辞してもらわなければならない。
>お前らはバカの集まりか、と言いたい・・25年前に旧ソ連チエルノブイリ原発で、
>水素爆発を起こした。
>その想定すらできていないバカ共・私も原発部品を何十年作った者として、
>情けないを超えておる。
>25年前の反省で、てっきり、ガス抜き装置はもちろん有ると、信じていた。
バカの集まりか道義心のない人たちの集まりかはとりあえずおくとして、ガス抜き装置はちゃんとあったはずだ。
この装置の作動問題も、上述の責任逃れと同じで、設計思想の根本にかかわる機能しない安全装置には触れたくないからか、まったく説明がなされていない。
格納容器は水素爆発の危険性を下げるため窒素ガスが充填されているだけではなく、「可燃性ガス濃度制御系」も装備されている。
(参照図:http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/02/02030401/08.gif)
しかし、図を見てわかるように、「MO」と電動で作動する仕掛けになっているから全電源喪失状態では機能しない。
さらに、格納容器から原子炉建屋に放射性物質が漏えいするような事故では、常用換気系を閉鎖して換気ファンを起動することで原子炉建屋を負圧に保ち、漏れた空気は非常用ガス処理系のフィルタを通して排気筒から大気中に放散される“はず”なのだ。
しかし、これも換気ファンなどいくつかが電動なので、全電源喪失という今回のケースでは有効に働かなかっただろう。
原発は、今回の事故のように、冷却材喪失と全電源喪失が同時並行の事態には“安全装置”がほとんど意味をなさなくなる。
簡単に起きてしまったそんな“とんでもない”事態を想定したら、原発は設計できないということだ。
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