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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu238.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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ぼくの知る限り、原子力委員会は、委員も、ぼくのような専門委員も、福島
第一原発の構内には入っていません。マスメディアも、学者も同じです。
2011年4月28日 木曜日
露出した給水ポンプは津波で破壊されたり流された。(とくダネより)
免震重要棟に置かれた「緊急時対策本部」(とくダネより)
◆現場入りをつつけています 4月23日 青山繁晴
http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/
その後、「原子力委員会の原子力防護専門部会の専門委員、および原子力新政策大綱策定会議の委員の立場で、青山さんが望めば、構内に、もう入れる段階です。ただし当然、構内は放射線量が高いので、それを諒解されることと、正式な防護服とガスマスクなどの装着、事後のスクリーニング(被曝検査)が不可欠です」という話が、良心派の政府当局者からありました。
そこで、複数の当局者・関係者としっかり協議したうえで、「構内に入ります」という意思を示して、具体的な調整を急ぎました。
ぼくの知る限り、原子力委員会は、委員も、ぼくのような専門委員も、20キロ圏内や30キロ圏内に入ろうとせず、ましてや福島第一原発の構内には入っていません。
マスメディアも、あるいは学者も同じです。
ほんらいは、現場を踏まないままに論じるとことは、本道ではないと考えます。
作業に迷惑をかけないことを確認できるのなら、現場の真実を、身体で知るべきです。
他人を批判するのではなく、ぼく自身の生き方の問題でもあります。
▼きのう、福島第一原発の構内では、免震重要棟に置かれた「緊急時対策本部」で、作業員のみなさんと話し、それから所長の吉田昌郎さんと、じっくり時間をかけて議論をしました。
それから、車で1号炉、2号炉、3号炉、4号炉に向かい、目を疑うほどに建屋が破壊された4号炉の横で、車を降り、その真下に立って、これまで映像などではまったく見たことがない破壊箇所、あるいは逆に持ちこたえている箇所を、しっかりと見ました。
そのあと車に戻り、津波が直撃した、海に面する破壊箇所を見ていき、汚染水を移送しているホースや、移送先の建物なども見ていき、対策本部に戻ってふたたび吉田所長らと意見を交わしてから、構内をあとにしました。
そして自衛官、警察官、すべての作業員の拠点となっている「Jビレッジ」(もともとはJリーグのサッカー練習施設、福島第一原発から20キロ)で、防護服やガスマスク、手袋、足袋などを手順に従って処分し、スクリーニングを受け、さらに防護服の下に着ていた私服や靴もすべて処分し、郡山駅に向かいました。
線量計による、ぼくの被曝量は、143マイクロシーベルトでした。
20キロ圏内や30キロ圏内を見ていったときは、23マイクロシーベルトだったから、それよりは充分に高い。ただし構内としては、予想よりずっと低かった。
▼福島第一原発の構内では、さまざまな年代、とても若いひとから、いったんは定年で退いていたかたまで、そしてさまざまな会社(東電、東電の関連会社と協力会社、東芝、日立、ゼネコン各社)に属する作業員のみんなの、士気の高さ、手抜きをしない作業・労働のモラルの高さ、眼の光の強さ、落ち着いた姿勢に、こころから感嘆し、感謝しました。
所長の長身痩躯の吉田さんは、「こんな最前線にようこそ来てくれました」とまず、何度か繰り返しておっしゃり、率直な深い苦悩をも含めて、真正面から議論に応じてくれました。
逃げない姿勢が、胸に残りました。
◆専門家派遣遅れ「本当に失敗だった」班目氏反省 4月28日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110427-OYT1T01025.htm?from=top
内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は27日、衆院決算行政監視委員会に参考人として出席し、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生後、原子力安全の専門家の現地派遣が遅れたことを認めたうえで、「本当に失敗だったと反省しております」と述べた。
国の防災基本計画では、原子力災害の発生時には、同委の「緊急事態応急対策調査委員」ら専門家を現地に派遣すると定めている。しかし、この日の同委員会で、班目委員長は、地震発生直後に現地に派遣したのは事務局職員1人だけだったと説明。結果的に、安全委が政府の現地対策本部(福島市)に専門家2人を派遣したのは4月17日で、班目委員長は「大変遅くなってしまった」と対応の遅れを認めた。
所長の吉田昌郎さんと、じっくり時間をかけて議論をしました。(とくダネより)
津波でひっくり返って逆立ちしたトラックの写真(とくダネより)
(私のコメント)
明日からゴールデンウィークに入りますが、三陸海岸の被災地や福島第一原発にはゴールデンウィークはありません。日本の指導層がもっとしっかりしていれば被害も少なくできたのでしょうが、対策会議を沢山こさえるばかりで現地では不満が高まっている。政府や国会議員や対策会議の委員になっている学識経験者などはもっと現場を見るべきなのでしょうが、財源論議ばかりが先行していることに不自然さを感じる。
福島第一原発にも、原子力安全委員はまだ誰も現場を見てはいない。読売新聞の記事にもあるように一ヶ月以上も経ってようやく2名の専門委員が現場を訪れたようですが、これでは原子力安全委員会の機能が麻痺している状況がうかがわれます。経済産業省の原子力安全保安院は真っ先に原発の現場から逃げてしまった。安全を監督すべき役人がこうだから大災害が起きてしまったのだ。
マスコミも事件が起きれば現場には五月蝿いくらいのヘリコプターが乱舞して取材をするのに、今回の原発災害には30キロ以内には入ろうともしない。政府が国民のパニックを防ぐために報道を規制しているからですが、マスコミを許認可権で規制しているから国民にはなかなか情報が知らされない。日本の報道記者はエリートサラリーマンだから危険なところには行かない。だからイラクやアフガニスタンにも行かない。
福島第一原発もなぜマスコミは取材しないのだろうか? 国民がいま一番知りたいのは災害現場がどうなっているかですが、一人も現場を取材しようと言う記者がいないようだ。現場は100ミリシーベルトを越えるようなところだから恐ろしがって行かないのだろう。東大を出て30歳で1000万円以上も年収を貰えばエリート意識が身について危険なところへは行かないだろう。
先の大戦にいても、神風特攻隊に志願した内で佐官以上の高級将校はいない。志願を募ったのだから高級エリート将校こそ多いはずですが、佐官クラスになると生活も豊かになって国の事よりも自分の命が第一となるのだろう。これは現在も変わってはおらず、経産省の保安院の官僚たちは現場には近づかない。戦艦大和の出撃も艦長だけで連合艦隊司令官が乗らないのは明らかにおかしい。
◆航空特攻 逃亡と無能な海軍エリートたち
http://www.d4.dion.ne.jp/~ponskp/yamato/tokkou/tokkou_3.htm
富永恭次は、1945年(昭和20)1月9日米軍がルソン島に上陸し、フィリピンでの日本の敗退が明らかになると、部下を置き去りに台湾に逃亡。全く処罰されず戦後ものうのうと生きながらえた。
彼らは一様に、「散る桜,残る桜も散る桜」「貴様たちだけを死なせはしない」「最後の一機で俺も特攻に出撃する」といいつつ特攻はしなかった。敗戦の責任を大元帥閣下に死して詫びを入れるのが武勲のみを誇った司令らの身の処し方と考えるが、そのような事も一切行われなかった。 海軍で予備学生の墓場と云われた元山航空隊(七生隊)の青木泰二郎司令は、自らの武勲を誇るために多くの特攻を命じたが、敗戦確実を知るや昭和20年(1945)8月11日、兵を置き去りにして元山空(朝鮮)から一部の上級幕僚、ならびに家族ともども日本に逃亡した。海軍軍人は人間が腐っている。(中略)
昨今の官僚(厚生労働、社会保険庁) エリート(キャリア)がものを言うすべを持たない弱者(国民大衆)を踏み台にしているのと同じ図式である。丙種飛行予科練習生、以下 乙飛、甲飛のノンキャリアの命を士官学校卒業のキャリアが弄んだと誰が否定できようか。
1945年4月6日、戦艦大和以下の特攻艦隊に乗り合わせた男達は、自らに課せられた任務と、日本の安危を救わんとし、倒れた。彼ら倒れた兵らの力不足だったのか?。否、用兵を誤ったのだ。ならば、その作戦の立案者と天皇の補弼者らは、当然死してその責を負うべきであった。だが悲しいかな、過去も現在もこの国は一度として、結果の責任を論じてこなかった。
2007年6月、この国と地方自治体の総負債は一千兆円を超えると報道された。この超破産状態を招来した責任も取らず、ツケのすべてを責任の無い子や孫の代に押しつけることに平然としている。
靖国神社公式参拝を政治公約とした、あのキツネ目が首相だった5年間だけでも負債は二〇〇兆円増加した。
国技といわれている相撲界。時天山死亡問題、横綱朝青龍の遊び惚け問題。その対応、後手後手トップの理事長が平然と居座り。2007年9月、国会冒頭の所信表明演説ののち、「僕やめたァ〜」と病院に逃げ込んだ総理大臣。 この無責任、非常識は今に始まった問題ではない。
先の大戦の、あれだけの惨禍をもたらした責任さえうやむやにした体質は、今後の政治責任さえうやむやにし続けるだろう。
(私のコメント)
戦前の軍部エリートと現代の官僚エリートに共通するのは、自らは大言壮語しながら高給をもらい付けを庶民に回すことだ。大震災復興費用も増税で賄おうとしているし、東京電力も補償費用は税金と電気料金値上げで賄おうとしている。発想自体が戦前の軍部エリートとほとんど同じで、責任感覚がまったくない。これでは戦争に負けるのも当然だし、現在も天下りシステムで国家経済を大赤字にしても平気だ。
報道も大震災で報道管制して大本営が復活したような錯覚にとらわれますが、放射能汚染図がようやく発表された。15日ごろの水素爆発によって放射能汚染物質が撒き散らかされたのに政府がそれを伏せてしまった。実際には北北西の方向に汚染物質が流されて雨などによって地面に降り注ぎましたが、官房長官は20キロと30キロの同心円状に避難させている。SPEEDIによれば風邪で北北西方向に流れることは分かっていた。
青山繁晴氏は原子力委員会の原子力防護専門部会の専門委員と言う立場で現場を見てきた様子が今朝のフジテレビの「とくダネ」で放送されていました。内部の様子は断片的に写真で知るのみであり、内部がどうなっているかが分からなかった。政府が厳重な報道管制をしているからですが、報道すると国民の不安を高めてパニックになるのではないかという心配からだろう。
内部のビデオを見ると津波によって福島第一原発がひどく破壊された様子が分かりましたが、給水ポンプが斜めになり、トラックが逆立ちして転がっていた。青山氏が一番心配していたのは大規模余震で再び津波が押し寄せてきたら、既に防波堤も破壊されているのでもろに原発が危ないと言うことだ。しかし所長が原発の防波堤の建設を要請しても中央官庁が妨げているらしい。エリート官僚は現場を見ていないからそれが分からないのだ。
結局は、先の大戦のように戦争責任はうやむやにされたように、今回の原発災害も東京電力に責任をおっ被せてお終いになるだろう。大本営報道が甦ったように国民は現実を知らされずに、政府は増税だけを回してくる。民主党ならしがらみが無いから腐敗した公務員制度を改革してくれると思ったのですが、これは東条陸軍中将に政権を任せたようなものだったのだろう。民主党は公務員労働組合の総本山だったからだ。
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