http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/119.html
Tweet |
http://takedanet.com/2011/04/post_04ff.html
(平成23年4月27日 午前7時)
これから問題になるのは、原発からの「放射線」ではなく、身の回りの「放射性物質」です。それは「物質(粒)」ですから、時間が経つと少しずつ場所を変えていきます。
原発が爆発すると、まず福島原発の真上に上がります。それから風に流されて風下に移動します。それなのに政府が「20キロ圏」とか「原発から遠くに」などと「同心円」のような図を示しましたので、多くの人は原発から遠ざかったのですが、それで「逃げても後ろから追っかけてくる」という状態になりました。
「遠くに逃げる」のではなく、「横に避ける」だったのです。
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/04/28/photo.png
前にも書きましたが、原発からの放射線物質は「火山の灰」と同じですので、この写真(鹿児島県の新燃岳の噴煙)のように「半径何キロ以内」などというものでは無いのです。
3月下旬までは、放射性物質の多くは空中にいたようです.それから少しずつ地表に落ちました。雨が降るとその時に多く落ちたので、原発から西北に20キロから30キロの地表が汚染されたようです。
放射性物質はところかまわず落ちるので、野菜や川を汚染して、それが「汚染された野菜」、「汚染された水道水」になりました。
またマスクをしていない母親や、ウシも呼吸して体内に放射性物質が入り込み、それが母乳や牛乳で観測されました。
都市では地表に落ちた放射性物質が、風に舞ったり、雨に流れたりして「吹きだまり」を作りました。4月末では空気中が1に対して、地表が2から10、吹きだまりが5から30ぐらいになっています。
また、すでに「部屋の中の方が放射線が低い」という時代は終わりました。だから窓を開けた方が良いぐらいの状態です。
黄砂が飛んできたときに、飛んでいる最中は窓を閉めますが、外に黄砂がなくなり、雨でも降ったら、今度は帰って部屋の隅や現缶に黄砂があるので、それをはき出したりします。
政府が言っているのは、「黄砂(放射性物質)が飛んでいる間は窓を閉めた方が良い」ということです。
また文科省が子供の被曝量を決めるのに、未だに室内が室外の2.5分の1ということで計算しているのは、子供の被曝量を増やすため(信じられない政策ですが)と考えられます。
記者会見を見ていたら文科省は、なぜ「体内被曝が少ないのか」というのにも答えられませんでした。
・・・・・・・・・
各地で測定されている「放射線」は、その場所にある「目に見えない小さな粒(チリ)」から出ている無数の放射線を合計したものです。つまり、「体に毒になる赤い粉(本当は色は付いていません。想像するためにたとえています)」が空気中に浮いていたり、部屋の隅にあったり、道路の吹きだまりにたまっているようなものです。
もし、この「赤い粉」が目に見えたら、大急ぎでぞうきんなどで拭き取ると思います。
それが「放射線」になると思いつかないのは、第一に「線」と思っていること、第二に「赤い粉」が見えないからです。
でも、自然放射線を越える放射線が測定されるということは、「そこに赤い粉がある」のと同じなのです。
郡山市が率先して校庭の土をのけ始めました。校庭の放射線量が「自然放射線量」より多ければ、それだけ校庭に「赤い粉」があることを示しています。
繰り返しますが、放射線は放射性物質(赤い粉)からしか出ませんから、「放射線が観測される=放射性物質(赤い粉のようなもの)がそこにある」ということです。
それさえ取れれば、どんなに今放射線が強いところでも、低くなります。 除去するのが早ければ土にしみこみません。
・・・・・・・・・
一方、海にでた放射性物質は、ストロンチウムとプルトニウムを含んでいると考えられます。ヨウ素やセシウムは海の表面近くに、ストロンチウムとプルトニウムは海の底に沈んだと思われます。
黒潮は福島県沖から太平洋の中心部へ流れ、黒潮の反流が沿岸を南下します。小魚や貝などの状態を見ますと、すでに海水に流れた放射性物質は「湘南付近」まで来ているようです。
銚子沖で反流と北上する黒潮がぶつかるので、そこから沖に行って欲しいと思っていたのですが、それほど甘くは無かったようです。
海で特に注意するのがプルトニウムとストロンチウムです。 重たいので原発から出たところで海底に沈み、あまり動かないと良いのですが、粒が小さいのであまり急には沈まないかも知れません。
ともかく、海に大量の放射性物質が流れたのは人類初めての体験ですから、慎重に測定し、慎重に行動しなければなりません。
と言っても、どうせ政府はしっかり測らなかったり、ごまかしたりするでしょうから、なんとか私たちで警戒したいと思います。
・・・・・・・・・
つまり、
1. 大気中の放射性物質は減っている、
2. 地表に落ちている、
3. 吹きだまり、雨水だまりに多くいる、
4. 海はどうなっているか判らない、
5. 今(梅雨の前)、少しでも除去すれば、これから30年は違う.
6. 放射性物質を人間の手で除去するのは、世界で初めての試み(大規模)だが、粉だからできる、
7. 早くやれば少しでも減らせるし、上手くいけば90%ぐらいは除くことができる、
ということです。
このような放射性物質の状態を頭に想像しながら、被ばくを減らしていくのがポイントです。 次回から被ばくを減らすことに入ります。
(平成23年4月27日 午前7時 執筆)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素10掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。