383. 2011年5月24日 03:46:05: oz33FCcPgo
アーニー・ガンダーソン氏 2011年5月22日のビデオ http://www.fairewinds.com/ざっと要約してみました。 いくつか聞き取れない部分(???)があったので、 訂正・補完をお願いします。 size maccoh(?)という用語がわかりません。 専門家の方よろしく。 私もわずかですが寄付しました。 http://www.fairewinds.com/donation --------------------------------------------- PCがメルトダウンして更新が遅れてしまいすみません。 寄付をどうもありがとう。新しいPCが買えます。 今日は運転中の原子炉について世界が福島から学ぶべきことについて。 まず格納容器から。 格納容器は放射能を封じ込めるためのもの。 ベントは後付けされたもので、70,80年代の設計時点ではなかった。 事実、PWRは今日でもベント・システムはない。 ベンティングシステムは後からつけられたものだ。 ベントは福島1〜3号機でそれぞれ行ない、3回全部失敗した。 失敗率100パーセントで、設計が間違っているということ。 米国でもドイツ、世界中のBWRで起こるだろう。 BWRのベントを再検討しないといけない。 改良するか取り除くか。取り除くのなら封じ込めはどうするのか。 事故時の過圧力に耐えられなければならない。 ベントはさらなる問題がある。 バーモント州バーノン原発では、異常があったとき原子炉が加圧され、 注水するよう設計されている。 ベント弁が開放のままだと圧力が下がり、炉を冷却できず炉心溶融となる。 ドレスデン、HBロビンソンなど他の原発でも同じ。 NRCは格納容器の圧力が水をポンプに押し出すのを許している。 それは規制により禁止されているが、これらの原発の出力を上げるため NRCはそれを適用外としている。 重要なのは、ベントは格納容器の過度な圧力を防ぐために設計されているが、 一度開いたら、閉じないという新たな問題を産むことだ。 福島の例を見れば、事故後に閉じられると保証できるとは信じがたい。 私はNRCの格納容器の漏れの例について長い間、検討してきた。 ビーバー・バレーでは格納容器側壁に穴が開いていた。 数年前にウェブサイトでも報告した。 フィッツパトリックでは格納容器側壁に割れ目が生じた。 これは昨年NRCで論争を起こした。 ミルストーンは、出力に比べて世界最小の格納容器だが、 2年前NRCで問題になった。 彼らは格納容器を分析する能力がないと記されてる。 しかし未だにNRCは格納容器は漏れないと仮定している。 昨年10月に安全防護委員会の会合でそういった。 格納容器は封じ込めることはできない。 規制者は規制する能力がない。 原発業界は、格納容器に深刻な穴や割れ目があるのにもかかわらず、 漏れの確率はゼロだと信じ続けている。 次に地震の耐震性について。
我々は、1号機は津波ではなく地震で破壊されたのを知っている。 津波が来る前に、漏れがあってメルトダウンが起きた。 ジーメンスの報告によると、4号機の燃料プールが津波ではなく 地震でひび割れた。 洪水で損傷したというが、これらの損壊、ひび割れは洪水では起きない。 大きな地震であったが、福島に到達するまでには嵐とそう変わらない 状態だったろう(???)。 そういった分析では説明不能。 4基中2基が地震で損傷で修復できていない。 フロリダ州クリスタル・リバーでは、60フィート長の割れのため、 蒸気発生器を全部交換。 これだけ大きな格納容器の事故でも、さらなる割れは生じないとされ、 2年かけて修理したが、別の割れが他の方向に生じているのを発見。 我々には構造上の問題を分析する(?)能力はない。 クリスタル・リバーが、福島がそれを証明している。 バッテリの話だが、米国でのバッテリは最長8時間、 普通は4時間しかもたない。福島のような事故では役に立たない。 大波の話だが、福島原発は6、7メートルの津波を想定していたが、 実際は15メートルだった。 カリフォルニア州サン・オノフレ原発は30フィートを想定。 しかし45フィートの津波が日本であった。 ディーゼルより、ディーゼルへ水を送る(?)ポンプのを押し流さないか、 検討が必要。 フロリダでは、ハリケーンによる大波がある。 ハリケーンは大量の水を内陸へと押し流す。 ターキー・ポイント原発は大波に無力で被害を受けた。 福島の例を考慮してこれらの事件を検証する必要がある。 もう2件ほど。
まず緊急時の計画について。 原発から10マイル以内と決めているが根拠はない。 半径10マイル以内は数時間以内に避難ということだが、 福島のように事故は何週間も続く。 プルーム(放射性雲)が内陸の奥へと漂う。 50マイルもの地域の避難については何の備えもない。 福島では汚染は50マイル以上に及んでいる。 イリノイ州ドレスデン、NY州インデアン・ポイントなどでは、 シカゴ、NYなど大都市がその範囲内にある。 机上の計画ではなく現実的な計画を立てるべきだ。 最後に、複数の原子炉がある原発について。 福島では、1基が爆発することで、他の原子炉の問題を 解決するのが難しくなった。 アリゾナ州パロ・ベルデ原発は3つのユニットがあり、 2週間前にNRCは20年の延長運転を認めた。 複数の原子炉について福島の事故の分析が活かされていない。 最後に政治的問題について。 プライス・アンダーソン法は原子力事故のための保険で、 責任限度額は100億ドル。 福島は 2000億ドルの損害で、米国で起こればどうなるか。 納税者が残額 1900億ドルを負担しなければならない。 保険の免責額を再考する必要がある。 ---------------------------------------------
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