http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/561.html
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私は副島隆彦の『放射能コワイコワイ病』に、激しい違和感と抵抗を覚える。
副島は得々としてこのキャッチコピーを多用する。
例えば、子どもや赤ちゃんの低レベル線量の内部被曝の脅威に対して、
「5年後も10年後も何も起こらない、内部被曝の根拠の情報元を示してみろ!
放射能コワイコワイ病のバカどもめ!」といったように愚弄するために使う。
『コワイコワイ病』は、『イタイイタイ病』を想起させる。
『イタイイタイ病』を知らない人にはコジツケだと思われるだろうが、
私はあながち牽強付会だとは思わない。
水俣病の通称『イタイイタイ病』は、有機水銀を含む工場廃水に侵された人々が、
四肢が曲がって硬直し、転げまわるほどの激痛が伴うことから名付けられたものだが、政府は水俣病患者と工場廃水の因果関係を認めず、患者は見殺しにされてきた。
実はこの水俣病患者と国との闘いが反原爆運動の濫觴なのだ。
広瀬隆は次のように語っている。
広瀬隆とたんぽぽ舎の共著『こういうこと。 終わらない福島原発事故』(株)金曜日より抜粋。
ここで私はみなさんに、尊敬する原田正純先生の言葉を捧げたいと思います。「環境問題に医者が出てくる時はもう手遅れだ」と原田先生は言っています。みなさんもご存知と思いますが、世界最大の公害、水俣病で、有機水銀に侵された沢山の患者さんをずっと見てこられた原田先生を知って、私は原子力の反対運動に目覚めたのです。実を言えば、原子力反対運動をしてきたリーダーの人たちは、ほとんどの人の運動の原点が水俣病にあります。
水俣病については結果ばかり論じられていますが、チッソは1932年、戦前の満州事変の直後から、有機水銀の含まれた工場廃水を放流し始めたのです。それから実に24年も経ってから、細川一白紙が水俣病を確認して、それからまた10年もかかって、その間、大量の水俣病患者がどんどん発生していたのですが、その10年後になって、ようやくチッソという犯罪企業が、メチル水銀の放出を停止した。でも、なお国は認めずに、それから2年後にようやく公害病に認定され、現在も裁判が続いているという状況なのです。
このことを若い人はご存知ないでしょうが、私がおそれているのはこのパターンです。被害者が長い間、苦しみながら殺されていくという歴史を知っているから、みなさんに言っているのです。国がまともなら、言いません。でも、国がまた同じことをやっているから、これを許してはならないと訴えているのです。
以上抜粋。
副島隆彦は『コワイコワイ病のバカ』の他に、『悪の3人組』というキャッチコピーも作っている。『3人組』の内訳は、広瀬隆・武田邦彦・小出裕章である。その小出裕章を非難するコメントで、副島自身も反原発運動の当初から関わってきたことに言及している。
kanegon様の労作、副島隆彦の講演録より抜粋。
http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/506.html
あの、小出はね、これ、反原発運動の全国の国立大学教官のネットワークの中の一人ですから。ぼかぁ、この人達とたくさん、昔、30年、40年前のつきあいのあった人達ですから彼らに聞いて小出との連絡をとって、あなたがね「ストロンチウムが出たとか。中性子が出た。どうのこうの、危ない、危ない。核爆発してた」、とか「メルトスルーだ」とか何とかかんとか言うから、あんまり言うな、とか、もう、焚きつけるのやめなさいっ、とか言ったって、聞く訳ないんだけども、やっぱり、議論は議論で昂然としなきゃだめだと。ちゃんと議論させなさい、と。そしたら、議論させたら私は上手いですからね、相手を上手〜く引きつけてバンとやりますから、怖いから私には近寄らないと思う。
以上抜粋。
副島は重掲でも「私は反原発運動の揺籃期から関わってきた、私は何もかも知っている」と豪語している。そういう副島にとって反原発運動の原点であった『イタイイタイ病』は耳タコだったはずだ。『コワイコワイ』が『イタイイタイ』』をヒントにした、モジったと考えることが、コジツケだとは思わない所以である。
副島隆彦の『コワイコワイ病のバカ』は、二重の意味で被害者を冒涜している。不謹慎極まりないこの造語を使って、反原発運動の仲間であった『悪の3人組』を罵倒する副島隆彦の精神は、傍から見ても正気を保っているようには思われない。
再び、kanegon様の副島隆彦講演録より抜粋。
ハイ、次。(放射能コワイで扇動する三大悪人と題されたスライド:武田邦彦中部大学教授、小出裕章 京都大学原子炉実験所助教、広瀬隆GEの手先と書かれ3人の写真がある)ね、これが悪の3人組!こいつら、本当に、ね。この小出裕章、京都大学原子炉実験所助教とか言って被差別され、差別されてる職業なの、助手、わざと助教、なんてまるで人を馬鹿にしたような職業なんですね。もう、40年もここでやっている。今一番人気で、『原発のウソ』って言う本が18万部売れたってつって。この広瀬隆、こいつ、もう許さんぞ、お前は。これ、反原発運動の日本のリーダーでしょ、この40年間、こいつは、ね。こいつも何だ知らないけどエコロジー、『偽善エコロジー』とか『環境問題のここが嘘』で、5年前に本をどぅっと50万部売って、出てきただけのオヤジで、この3人組を、これみんな一人ずつベストセラー第一位ですから。順番にみんな私が潰していきますから、今から。
んで、一昨日、15日の日に広瀬隆が山下俊一も含めて刑事告発したんだそうです、一昨日。じゃあ、いいだろうと、ね。まあ、どうせ、告発状を検察庁が受け付けないでブラブラブラブラ放ったらかすからニュースにもならないんですけどね。一応、雑誌とかには発表になってます。広瀬、お前な、と、いい加減にしろよっ、と、お前の裏側全部暴いてやるというぐらいの覚悟で戦いますからね。それが副島隆彦ですから。
以上抜粋。
以下、副島隆彦の学問道場・重掲より抜粋。
[712]富岡タマ(みーこ)の飼い主の渡辺さんからのメール。 投稿者:副島隆彦 投稿日:2011-09-12 10:20:09
私は、あまりに 一方的で、無根拠の、大法螺吹(おおぼらふき)をやって、扇動言論をやって、日本国民を脅(おど)かしている、武田邦彦、児玉龍彦、小出裕章(こいでひろあき)、広瀬隆の4人組に対して、これからも徹底的な批判を行う。私はほんの僅(わず)かも黙ってない。彼らの凶悪な「科学(サイエンス)のふりをした扇動言論」と闘い続ける。
福島では放射能のせいのたったひとりの赤ちゃんの病人も出ていない。誰一人として病人になっていない。 それなのに、どうして、そんなに馬鹿げた騒ぎ方が出来るのか。放射能射コワイ、コワイ派のバカたちは、自分の脳が今、操(あやつ)られているのだ、とハッと気づいて、すこしは反省したらどうか。 これ以上の扇動言論は許しがたい。
副島隆彦記
以上抜粋。
まさにこの狂気の精神を実践すべく、副島隆彦の学問道場では子どもを使った産直販売のキャンペーンを展開している。
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/page:3
ハッと気づいた時には手遅れである。すでに子どもたちは犠牲にされている。副島隆彦が懇意にしていた飯館村の村長は、メンゲレ山下の口先三寸に乗せられて、避難のタイミングを誤まって村民に無用な被曝をさせている。副島の安全宣言プロパガンダも一役買ったことだろう。
再び前掲書「こういうこと。」から抜粋。
成澤宗男氏
県民の間でも子どもに迫る危機について大きな認識の開きがあり、それがA子さんのように夫婦や家族の絆を引き裂く原因になっている。しかも、「いまだに『安全』だと思い込みたがっている層の方が多数」とか。そうした理由の一つとして無視できないのは、3月に県の「放射線健康リスク管理アドバイザー」に任命された長崎大学の山下俊一教授の存在だろう。
この人物は、県内各地を講演して回って「安心」を繰り返しているが、「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます」「年間の放射線量が100ミリシーベルト以下なら安全」「放射性セシウウム汚染水で疾患は増えない」「年間20ミリシーベルトという国の指針が出たんだから、国の指針に従うのは国民の義務」等々、果たして「アドバイザー」に値する専門家なのか疑わしい発言ばかりだ。しまいには、飯館村に乗り込んで「20歳以上の人の癌のリスクはゼロ」などと「まったく安全」を強調しながら、その9日後の4月11日に、当の飯館倉がセシウムなどの汚染で「計画的避難地域」に指定されるという失態をおかしている。
「でも現実を受け入れたくない多くの県民にとっては、山下教授の影響はとて大きい。内容がどんなにデタラメでも、『安心』と言ってくれるからそれを信じたいんでしょう。そのため県民の間では一時、私たちのように放射能の危険性を訴えると、白い眼で見たり、同母親ですら『神経質すぎる』などと言い返してくる例が珍しくありませんでした」(前出の宍戸隆子さん)
以上抜粋。
しかし広瀬隆らに刑事告訴されたメンゲレ山下は、このままでは何もかもおじゃんになるとハッと気づいて、「年間安全基準100ミリシーベルトは10ミリの間違いでした」と訂正している。凄い訂正もあったものだが、副島隆彦の方はさらにエスカレートして「200ミリまで大丈夫だ」と講演会で断言している。
再々度、kanegon様の副島隆彦講演録より抜粋。
ハイ、次。(放射線医学の本当の専門家たちと題されたスライド;山下俊一、中川恵一氏の写真2枚が映されたスライド、山下俊一 長崎大学医学部教授(休職)→福島県立医大副学長へ、中川恵一東京大学医学部付属病院放射線科准教授)
でね、この人が先週この長崎大学全面支援で学長以下(?よく聞きとれず)、あの、ね。神谷研二さんという人とも今度会うけれど、その人は広島大学、広島県全面支援でこの放射能の福島の健康管理リスクアドバイザーとかなってて、この山下俊一偉いと、私が褒めてもう、もうこの戦い今やっているんですよ。
この人たちが言っていることが正しいっと私は思う。あの、広島大学からは神谷研二が来てて、先生がね、この人達は今は100ミリシーベルト・パー・イヤーの戦いですから、それを日本政府は20ミリシーベルトまで認めると。法律を無理やり改正してですね、勝手に菅直人が、政権が、あ、やってますけど、それで何とかなるんですよ。200ミリシーベルトでも大丈夫と、ガンの発生率はありませんって言ってるんです、赤ちゃんでも、大人でも。
以上抜粋。
まさに狂気の沙汰の煽動言論である。
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