http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/485.html
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とうとうやってしまいたした。
副島隆彦氏は月刊ザ・フナイの高岡編集長と今月号は原発を離れて、日本の外交という対談になったのですが、編集長を怒らせてしまったようです。
高岡編集長のお怒りに勝手に答えて内容的には副島隆彦vs飛鳥昭雄(部分)&編集長の怒りとさせて頂きました。
高岡編集長がなぜお怒りになったかは副島氏との対談記事を読むとわかります。
私が高岡編集長の立場ならもっと感情的になって副島氏の連載を即刻終了するように船井幸雄氏に進言してしまうでしょうね。高岡編集長は偉いです。
なお、飛鳥昭雄氏の文章を全文載せると内容が混乱するので副島氏が飛鳥氏を批判しているプラズマ兵器を説明している部分に限定させて頂きました。
しかも、副島氏が第二の父親ともパトロンとも思っている船井幸雄氏は冒頭で副島氏ではない経済アナリスト朝倉慶氏や塚澤健二氏を絶賛しているし。
さて、副島氏の今後の月刊ザ・フナイの連載執筆の存続はありえるのでしょうか?
では副島氏の連載から転載です。
誰も書かない世の中の裏側 日本の外交B 副島隆彦
【編集部より】福島第一原発事故に関する記事掲載のため、5月号、6月号、7月号と中断しておりました「日本の外交」のつづきを掲載させていただきます。
中国との外交
---高岡編集長(以下高岡と表記)3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故についての副島先生のご見解を、この3ヶ月間掲載させていただきました。
ところで、震災前に連載しておりました「日本の外交」というテーマが未完結のまま残っておりました。今号は、そのテーマに戻らせていただきます。
福島第一原発事故に関する副島先生の連載を読みましても、日本が独自の意思をもって方針を決めるのではなくて、他国の意思に牛耳られているのではないか、と感じられる場面がいろいろ出ています。
副島先生の学問道場に、岸圭介さんという投稿者が、7月10日に次のように書いています。
「私の知人の小学校の元校長先生が、原発が日本に54機(原文ママ)もあることについて触れて、『日本はアメリカの言うなりだよね。戦争に負けるってことは、こういうことなんだよ。日本は属国ですよ。マスコミも買収されているしね』という発言をしました。その人は副島先生のことを知りません。新聞とTVと書物から上方を得ている人です。この人から“属国”という言葉が出てきた時はびっくりしました。今度の原発事故で、日本は属国だということが見えやすくなっています。自分の頭で考えようとしている人は、このことに気付くのでしょう」と。
もし「属国・日本」でなかったら、日本は増税をしなくても、アメリカに貸している資金を返してもらって、それを復興費に使うことができるということですね。それができない日本に、やるせなさを感じます。
副島: そのとおり。日本は、アメリカに1200兆円ぐらい貸している。政府(主に財務省)が300兆円。大銀行・証券・生保が400兆円。トヨタやパナソニックなどの輸出大企業と金持ちの個人が、米国債などの形で500兆円を保有している。政府の分だけでも100兆円を返してくれ、復興費に充てるから、とアメリカ政府に言うべきです。
高岡: よくわかります。
ところで、アメリカとの関係は少し脇に置いておいて、中国との付き合いかたを御示唆いただきたいと思います。日本は中国と、どのように付き合っていけばよいのでしょうか?
副島: 仲良くすればいいんだよ。中国は日本がアメリカに屈従していることを知っていて心配している。
高岡: 仲良くするのですか。中国人のほうが日本人よりも交渉が上手ですよね。日本人はお人好しです。
副島: 日本人お人好し論ばかり言うな。お人好しの私たち日本人が」と。一体どこがお人好しなんだ。ズルイのもたくさんいる。
高岡: ただ単に仲良くすればいいというのでは、何か、先生にしては単純すぎませんか。副島先生ならもっと理論武装で中国との付き合い方を教えてくださるかと思っているのですが。
副島: 単純だと。この私のことを単純だと思っているのか、中国(人)に対しては恩義を売ればいいと言っているのだ。今のうちに。そうしないと間に合わなくなる。中国が「もっと豊かびなったら、恩義も売れなくなる。
高岡: なるほど。しかし、一生懸命良くしてあげても、もし恩義を忘れている人たちだったらどうするのですか?
副島: 恩義という言葉は中国で生まれたんだぞ。中国人の智恵の深さを甘くみるな。最近まで中国人が貧乏だったから、恩義を返すことができなかった。だから日本人を騙したりした。しかし、どんどんどんどん豊かになっているから、上のほうの立派な階層が生まれている。ちゃんと恩義という言葉が復活して、いい国になりつつある。急速な勢いで。それは日本の努力や援助ではない。中国人自身の努力だ。
高岡: 先生は中国に対しては甘いですよね。黙っていても自然と恩義が生まれるという楽観主義ですね。
副島: 生まれてるんだよ、現に今。10年前は穢い服を着ている人たちだった。今は急速に立派な中産階級の女性たちが生まれてる。お化粧もきれいで立派な服装のきちんとした奥様たちが生まれてるんだ。人間は豊かになると、どんな場面であれ上品になる。他人に対しても優しくなる。人間は余裕が生まれたら優雅になる。中国人は恩義に報いる精神がある。中国人は2千年間あらゆることを中国から習ったんだ。
高岡: 先生がそこまで中国に肩入れするのはどうしてなんだろうとお聞きしたかったんです。
副島: 肩入れじゃない。私は本物の知識人だぞ。感情なんかで動かない。この数年、本腰を入れて中国の研究をして、いろいろわかった。ほんの30年前(1980年代まで)は、農村に行けば、そこらじゅうに死体が転がっているような国だったんだよ。かわいそうな国だった。
中国人自身にも欠点と愚かさがあった。貧しい国で平等社会を説くことの決定的な間違いや共産主義思想などというものを無理やり信じ込まされた。中国人は本来、商売上手で、非常に生き方のうまい人たちだった。広大な大陸だから、なかなか変われないそうだ。
1940年から共産主義が敷かれて、毛沢東という残酷な男が支配者になった。まともな指導者たちが努力してみても全部ぶち壊されて、ひどい奴隷、牢獄国家にされていった。
1976年に独裁者の毛沢東が死んだ。
ケ小平という人物が復活して出てきて、中国を建て直し始めた。中国人は貧乏はいやだと。貧乏じゃない豊かな国になると決めたんです。ちょうど30年と少し前の1978年12月に決めたのです。これを「改革開放」政策と言う。あるいは「社会主義的市場経済」とも言う。
この時から中国は変わった。体制は一党独裁の共産主義のままだが、豊かさの追求に目醒めたのだ。もうだから平等、平等ばかり言っていられないとわかった。ド貧乏のまま平等ばかり言っていると本当に餓死者の群れだ。
しかし急に豊かにはなれないから、まず頭のいいやつ、悪賢いやつ、よく働くやつから先に金持ちになれと。先富論というんです。先に豊かになれる人から豊かになれと。ちょっとぐらいの悪いことはやっていい。女は自分の体を売ってでもはい上がれ。まず根性のある人間が自分の分だけ、はい上がれ、と。それから周りを助けろ、と。
ふつうの人間で一人分の仕事はするけれども、それ以上の知恵も才能もないやつは、さっさと金持ちになった人の言うことをよく聞いて、従業員になって、後から遅れて少しずつ豊かになっていけと。この理論をケ小平が30年前に作って果敢に実践したんです。
1976年の毛沢東の死後、それを実行して、この30年で、ようやくここまで来た。今はもう500万人ぐらいの富裕層が生まれて彼らは10億円(1億元)ぐらいずつへいきで持っている。下のほうはまだまだ貧しい。8億人の貧乏な農民たちだ。でも一気に日本に追いつくでしょう。ほんの10年前でも、ものすごく貧乏だった。汚い国だった。そこらじゅう、トイレなんか恐ろしいぐらい汚いのが普通だった。ところがこの5年で、急激に豊かになった。だから世界中が目を見張ったのよ。
私も急いで中国研究をやらなきゃと思い出して、ようやく年1冊ずつ計3冊、中国研究の本を書きました。私が最初に行ったのが15年前だけど。10年ぐらい前から本気になって調べた。あれよあれよという間に、5年前から中国はものすごくきれいになった。あと5年したら、さらに見違えるようになるよ。
汚いところを全部壊して、ダーッと全土に後側道路網を造っている。上海だけで30階建て以上の高層ビルが4000棟建っている。本当だよ。4000本の高層ビルだ。中国に行った人は皆、見て知っている。北京で3000本だ。青島で2000本ぐらいだろう。でもまだ裏のほうはぼろぼろの町だけどね。
高岡: アメリカの支配を終わらせるために、日本は中国と韓国とアジアの連合をつくって、それでアメリカからの属国支配関係を脱していくという考え方もあります。それでうまくいくでしょうか。
副島: 私はその考えを尊重します。だけど中国人、大嫌いと言ってる人間たちがまだまだ大勢いるうちはだめです。中国、恐ろしい、汚い、気持ち悪い、日本に攻めてくると言っている。あなたを含めた皆さんが考えを変えるのに、あとしばらくかかるだろうね。
高岡: 以前中国のことをそう思っていた時期もありましたが、先生のお話を伺っているうちに先入観や偏見は捨て去ることができますから、そういつまでも攻めないでくださいね。
副島: ASEANというのがあってね。マレーシア,インドネシア、タイが中心です。東南アジア諸国の経済同盟です。昔は欧米諸国の植民地で、貧しい国々だった。ASEAN(東南アジア諸国連合)という東アジアの経済共同体を作ろうとして、しかも政治的な同盟関係も作ろうとして、しっかりやってきた。このアセアンが「+3」を打ち出して日本と韓国と中国の3カ国も仲間に入れてやるからこっちへ来いということになった。本当は、もう一気に中国が中心になりつつある。アジア共同通貨同盟とか、東アジアの安全保障同盟まで作ろうとしているのがASEANだ。
それに対して、APECというのをアメリカはぶつけて来ている。このAPEC(アジア太平洋経済共同体)はアメリカが主導して作ったものだ。アメリカを中心にした東アジアの経済体制を作るんだといって、ASEANに対抗して、わざと邪魔をしに来るのです。
日本は大国だと自分たちで勝手に思っているけど、マレーシアやタイよりも、ずっとアメリカの直接支配下にある。日本はアメリカに刃向かって戦争をしてたたきのめされた国だ。
だから、ASEAN+3といって、日本と韓国と中国も、私たちと手を組みなさいというわけ。最近は中国がどんどん中心になって、ASEANまでのみ込んで、インドやロシア、中央アジアまで含んだ巨大なユーラシア経済共同体を作ろうとしている。その流れに日本も乗ればいいんです。それだけのことだ。
長年のアメリカの手先や子分たちにしてみれば、堪えられない屈辱だろう。だが、大きな世界史の流れはこっちに向かっている。
「そのとき、日本はどうすればいいのか」とか、そんな悠長な話じゃない。日本なんか今まではもう国際舞台の主要なプレイヤーに見られていない。「かわいそうなアメリカの犬」程度の扱いだ。東アジア人たちでさえ、日本が置かれているあわれな事情をよく理解してくれていますよ。大震災、原発事故があって、日本はもっとかわいそうな国だと同情されるようになっている。
ASEANが「日本も来い来い」と言うから、タイのチェンマイで毎回、秘かに開かれている秘密会議に出席する。出席した日本からの代表たちを、アメリカが毎回、ぶったたく。「よくもあの会議に出席したな」とか。そう言って日本の官僚の中の愛国派をいじめるんだ。日本の役人の、課長や部長たちまでが脅される。アメリカはそこまでやる。いつも日本政府を監視している。
だから、「アジア人の団結」とか「アジア人どうし戦わず」と、私はそういうことをずっと言ってきた。これだってこれからも徐々にしかできません。
高岡: 今はアメリカの国力が衰退しているから、日本が属国状態から逃れられるチャンスだから、日本の国益にとってはプラスですよね。
副島: でも国益(国にとっての利益)というコトバの使い方は簡単ではないんだ。国益が何であるかは簡単に決められないんだ。日本の国益(ナショナル・インタレスト)のためだと言えば、小泉純一郎だって、菅直人だって、国益と言ってるよ。彼らだって本気でそう思い込んで言ってる。今のアメリカの手先たちも。朝から晩まで、自分のやっていることは国益にかなうと思っているのですよ。日本の国益のために、こうするしかしかたがないんだと信じ込んでやってるでしょ。彼らの側に立てば。
高岡: そういう人たちにとっては、アメリカの属国でいることが国益なんですね?
副島: そう、そういうこと。アメリカの言うことをよく聞くことが日本のためになるんだという。船井幸雄さんでも、まだそう思っているかもよ。日本の経営者層の中国ギライは今もすごい。・そのくせ中国に進出せざるを得なくなっている。
一方でアメリカに対する反発、反感も日本人にはみんなあるんだけどね。それを覆い隠すんだ。経営者、金持ちたちは、現状自分の財産を守りたいから。アパートと商業ビルと、預金と株と。中国の影響が強くなったら、これを中国人に奪い取られると思っているんですよ。半分本気でそう思っているよ。経営者と資産家たちは、中国人は何するか分からない連中だ、と。
高岡: 中国が日本人の財産を奪い取る危惧なないのでしょうか?
副島: ない。彼らはやらないと言ってるよ。
高岡: やらないと言ってても、本当はわからないというのがありますよね。
副島: わからない。確かにわからない。このあと急激に中国が強くなって、ある種の力を行使してくる可能性はある。それはそうなんだ。大国、強国というのは、そういうことをする。日本もかつて調子に乗って同じことをした。だから、日本がまだ技術力やお金で優位にある今のうちに急いで中国に対して一所懸命いいことをしてあげて、今のうちに恩義を向こうに与えなさいと私は言ってるんです。だが、もう間に合わないかも。
ところで、話を変えるけど、「私(たち)はあなたを助けて、お金をあげている」というと、相手は怒るって知っていますか。たとえば、障害者施設に行って年300万円、私はこの施設のためにお金を出しているよ、と彼らの目の前で言ったら、施設の人は何と言うの。
日本が中国にいっぱい良いことをしているって思わないほうがいいよ。向こうはそうは思いませんから。そういう発想自体が間違いだ。みな、ビジネスでやっている。日本の企業もビジネスでやっている。日本の企業もビジネス(利益)になるから中国に進出しているんです。
高岡: このままアメリカの属国でいることが日本の利益だという信念を持っている人たちと、なるべく属国関係を脱したいと思っている人たちとを、結びつける方法はないのでしょうか?
副島: ない。アメリカべったり派の人たちは、何度でも言うけれど。日本がアメリカの属国だとは思ってない。意地でも思いたくないんだ。日米は世界で一番重要な同盟関係だといい続けている。日米同盟最優先主義者というんです。
高岡: そういう人たちは属国とは認めないし、思っていないと。
副島: うん。いや、ちょっとは思っているんじゃないのかな?日本がアメリカに対して劣等な地位にあることぐらいは認めるんだろう。日米対等だと頭の芯から信じ込んでいるバカがいくらなんでも、もういないだろ。それでも、威勢を張って日米同盟(The U.S.-Japanaliance)という関係が一番日本にとっていいのだという価値判断をしているんだよ。その代表が岡崎久彦さんだ。こっちが今も国民の多数派だ。おそらく金持ち、経営者たちの7割がそう思っているよ。
高岡:このままでは日本の資産が中国に奪い取られる危険性を感じているということですね。
ところで、日本でも格差社会の度合いが強まって、低所得者層と高所得者層の二極化が進んでいる。日本はどんどん貧乏になっている。その理由はアメリカが日本にアメリカ国債を大量に買わせていることが原因だと副島先生はずっと書いてきましたよね。
副島: そう、そのとおり。買わされているアメリカ国債の残高がすごいんです。民間部分も合計すると、1400兆円ぐらいになっている。
それを日本の官僚がちが、財務官僚を中心にコソコソやっている。法務官僚、厚生官僚たちまで含めて、アメリカに飼育されて、アメリカの言うとおりに動くようにしつけられているんです。
この日本の法務官僚たちが小沢一郎に襲いかかっている。法務省の家来で出先の現場の人間たちを検察官とか裁判官というんだ。こいつらまでがグルになって小沢一郎を捕まえて牢屋に入れようとして一連の小沢裁判事件になっている。日本の「法の番人」たち自身がアメリカに操られて自分たち自身が犯罪者になっている。
アメリカに資金を貢ぐ係がいて、名前も全部一覧表でわかってる。貢ぐ係りは育てられてるんですよ。アメリカに。若い頃から。
私の書いた『日米 地獄へ道連れ経済』(祥伝社刊)の76〜79ページに、その人名に一覧表を載せています。金融場面での歴代のアメリカの手先たち、IMFと世界銀行に出向した経験のある財務官僚の一覧だ。これが貢ぐ係だ。今ところ、わかってるのはこの人たちだ。これ以外に、表面に竹中平蔵のような広告塔たちがいる。
今は大地震からの復興資金を作るという意味が濃くなっているが、増税をするという。その裏には、国民からまたふんだくったお金をアメリカに貢ぐ、という構図も否定できないのよ。消費税を上げたり、震災復興を課すと言う。日本国民は踏んだり蹴ったりだ。
だから、昨年の秋のようにわざと中国漁船に日本の海上保安船をぶつけさせて、アメリカが計画的に騒ぎを起こさせた。日本がアメリカから離れたら中国に乗っ取られるぞといって、アーミテージやジョゼフ・ナイたちがしくんでやらせるんだ。毎回、毎回、やる。あんなふうにやられると、やっぱりアメリカに守ってもらいたくなって、小沢一郎や鳩山由紀夫が言ってきた日本改革は「もうやめよう、中止だ」ということになる。アメリカの言いなりになって、素直にアメリカの言うことを聞いて、これからもアメリカ様にお金をいっぱい差し出そう、という方向になるんだよ。現に、今、原発事故、放射能漏れ事件のあとでもそれを再びやっています。
高岡: そうしますと、以前巷に出回った「中国の日本国自治州」という地図は、ちゅうごくに対する日本人の嫌悪感を増大させ、日本はどうしてもアメリカに守ってもらう必要があるとみんなに思わせるために、意図的に流しているわけです。
中国がそういう意図を持っていないとしたら、「そういう日本ノットリの意図を中国は持っていない」ということをどうして言わないのでしょうか。
副島: いつも言ってるよ。中国は。毎回毎回言ってる。「それぞれの国の独立を尊重する」と。「中国は平和な大国になるんだ」と言っている。これを「和平崛起(わへいくっき)」と言うんだ。
高岡: では日本側がそれを信じないわけですね。日本人は中国人を信じるところから始めなきゃいけないですね。
副島: あなたが信じてないんだよ。中国をコワがってるんだ。口では「そんなことありません。私は中国を理解してます」と言いながら、やっぱりそういう中国恐怖(シノフォビア)の本音が出てくる。正直にそう言えばいいんだ。日中はまだまだ多いに信じあう努力をするという段階なのだろう。お互いの隣どうしの長い歴史があるから大変だろうし。
軍備について
高岡: 軍備についても、日本は自立した自前の国になるべきだ、という意見について、先生はどのように思われますか?
副島: 急にアメリカからの自立、独立論を言い出している人たちが、ちょっと危険だな、と私が気づいている点がある。この人たちは、アメリカの属国だという事実を素直に認めないくせに、次に日本は核兵器を持たなきゃいかんとすぐに言い出す。こういう変な人たちが出てきている。
高岡: 核兵器を持ったら自分たちも攻撃されて滅びちゃいます。たとえ抑止力として持ったとしても、使ってしまう化膿性はゼロじゃないので。
副島: そうなんだよ。私も核兵器保有に反対です。ところが、持ちたいと思うおやじがいっぱいいる。女はだいたい反対だ。
原発事故が起きたとたん、核武装派が腰くだけになって原発反対と言っている。情けない右翼どもだ。「今こそ原発で作ったプルトニウムで核兵器を作ろう」と言うべきだ。それなら私は尊敬する。右翼も根性なしばっかりだ。
高岡: 日本は自前の軍隊を持ったほうがいいんでしょうか。
副島: 自衛隊(国防軍)がすでにあるじゃないの。もっと増やすべきか、このままがいいか、減らすべきかというこの三つしかない。
高岡: 先生はどういうお考えですか。
副島: 私の考えは、今のままでいい。これぐらいでいい。陸、海、空で全部で15万人の兵力なんです。今の自衛隊は。核武装なんかするなって。刀(核)を振り回すと必ず自分の手や足を切ってしまうから危ないんだ。日本は自分の領土・領空・領海内で、自分の国を守る軍隊があればそれでいい。防衛にあんまりお金もかけちゃいかん。軍人に威張らせちゃいけない。悲惨な歴史が繰り返しになってしまう。軍人が威張ると、今の中国でもそうなんだ。軍人が「予算をくれ」と大変なんだよ。アメリカでも同じ。軍人を抑えつけるのに、政治家たちは苦労している。
スイス型国家のやり方が参考になります。スイスは平和国家です。でも領土内に外国軍隊が入ってきたら徹底的に戦う。国民が戦う。領土外への侵略は舌帯にしない。外国の領土には軍隊は送らない、出さないというふうに決めている。
高岡: 大きな軍備をもっている大国から一方的に襲撃されるとか、その脅威を薄めるためにはどうすればいいんでしょうか。
副島: だから、自衛隊、つまり将来の国防軍は日本の領土・領空・領海から一歩も外に出ない。しかし領土・領空・領海内に、外国が侵略してきたら、日本国民全員で、命懸けで戦うと宣言する。女子どもまでみんな戦うと決めればいいんですよ。棒を持ってでもいいから。それがスイス型よ。日本もそうすればいい。
だから、絶対侵略はしない。外国の領土に軍隊は出さないと決める。
日本は今も長いことアメリカの軍隊がいるでしょ。あれは侵略なんだぞ。そう思わないか?敗戦後66年間も外国の軍隊がいたらいけないのです。アメリカ軍は自国に帰れ、と大声で言うべきだ。
高岡: 日本は侵略されている側でしょ。だから侵略国の軍隊がいても物が言えないのですね。
副島: そう。今でもそうなんだ。この公然の事実をみんな認めたくないし見たくもないんだよ。現実そのものだから。
だから、アメリカの軍隊はアメリカに帰れって。日本共産党が言わなきゃいけないお仕事なのに、最近は全く言わないんだ。日本共産党までも上手にアメリカに飼い慣らされてる。僕みたいな人間が言うしかないじゃないか。
高岡: 今、プラズマ兵器みたいな、建物はそのままに、人間だけを消し去る兵器が出てきてしまっていますが、そのような攻撃方法をとられたら策はあるのでしょうか?
副島: そんなもの私は知りません。生物だけ殺す中性子爆弾なら聞いたことがあるけど。そういうことは言いたい人は勝手にどうぞ。私は信じません。新兵器の研究はしているんだろうけど。できた、完成したという話は聞きません。地震兵器とかHAARP爆弾とか私は認めません。そんなものは。
高岡: 先生は認めない派なんですね。
副島: 認める、認めないと言う前に、まだそこまでの巨大な破壊力を作り出す技術力がないだろう、人間(人類)には。
高岡: 日本には無くても、世界には有ると私は思いますが・・・・。
副島: ありません。人間にはまだそんな人工地震兵器など作れません。
高岡: なんで先生、そう思うのですか?
副島: 僕が何故そう思うかって、思うって、かすかにも情報がなさすぎる。誰が発表したんだよ、そんなもの。信頼できる人の情報、知識、論文がなければ信用できないんだ。誰が書いたんだ。
高岡: 飛鳥昭雄さんが、『ザ・フナイ』に書いてくださっています。
副島: ダメ、あんなの。話にならん。頭がおかしいんじゃないか。
高岡: まあまあ副島先生!『ザ・フナイ』に執筆くださっている先生方はそれぞれの支店から全精力を傾けて真実を追究して書いてくださっています。その方の視点に立つと、それぞれに「そうだ!そのとおりだ!」と思わせる真実がありますよ。
ところで個人的な印象では、地震兵器はもうできているんじゃないかという気がするんですけど・・・・。
副島: ああいいよ、もう。あなたがそう思いたいなら思いなさい。私にとってはそんなことはどうでもいい。プラズマって何だかわかりません、そんなもの。何のことをプラズマと言ってるか、定義ができていない。電磁波(エレクトリック・マグネティック・ウェーブ)だってプラズマだと言えばそうなんだぞ。光だって電磁波の一種なんだぞ。現代の物理学では。知っているか。
冷酷な客観未来予測vsゆたかに生きる世界の現出
副島: あなたがこのインタビューの冒頭から、「予言とは、冷酷な近未来のことで、はずしたら信用をなくすのだ」という私の意見に従わないで、突っかかってくるもんだから、めちゃくちゃになっちゃったじゃないか。世の中を変えるとか帰られないとか、簡単なことではないのです。まあ、それでもいいか。なかなかおもしろい対話になっています。
冷酷に、冷酷に、近未来の予測をして当てていかなきゃいけないんです。それが私の職業なんです。当たったら尊敬されるんです。当たらなきゃ信用をなくす。予言が外れたら馬鹿って言われるんだ。予言や占いをしてもらってそれが当たることを大衆は求めているんだ。
高岡: 先生よりももっと大きな見方からしたら、悪いことが当たらないように回避できる人のほうがもっとすごいと私は思います。名声も富もその人に行かないかもしれませんけど。
悪いほうに行くと予言して、本当にそれが的中したら、先生にとっては地位も名誉も富も行くだろうけれど、大震災のような悲惨な予言が当たってしまったら、人々にとっては大きな不利益を被って、よくないですよね。
大事なことは、貧しい人が地球上からいなくなることでしょう。皆がゆたかに生きるためにはどうすれば、が大事なのでは?そのためのザ・フナイです。
副島: そうだ。あなたの言うとおりだ。私、副島孝彦あ、ここでは了見は狭いかもしれない。オレは、自分の予言をなんとしても当ててみせるゾ、と強がって力みかえっているようです。少し反省します。
それでもね。世の中が良い方に行こうが、悪いほうに行こうが、私が言い続けているのは、冷酷な客観予測が大切。そして実際に予測(予想、予言)したことを当ててみせるということです。どんなに悲惨な近未来のことでも言い当てることしか私にはできない。当てなければいけないんだ、ということです。
備えと対策はそれぞれの人が本気で考えてください。人間は自分が本気で考えてください。人間は自分にできるだけのことをすればいい。
高岡: 今回もいろいろ理解することができました。先生ありがとうございました。
転載終了
とうとう、副島氏の原発事故問題について月刊ザ・フナイでは口を閉ざすこととなりました。
それが副島氏の意向なのか、船井幸雄氏や高岡編集長の意図なのかどちらかはわかりません。
但し、広瀬隆氏達が東電と国と放射線御用学者を訴えたためこれ以上副島氏に原発事故のことを書かせると具合が悪いとの判断でしょう。
当然読者からの反応もあると思われます。
高岡編集長はよく、こんな人間に我慢してインタビューをやっているなとつくづく感心していましたが、とうとう切れたもようです。
飛鳥昭雄氏の投稿に対して副島氏がけなした部分である。この部分を読んで大爆笑をしたが、その後おそらく高岡編集長は鬼のような形相になっていたのでしょう。
>副島: ダメ、あんなの。話にならん。頭がおかしいんじゃないか。
高岡: まあまあ副島先生!『ザ・フナイ』に執筆くださっている先生方はそれぞれの支店から全精力を傾けて真実を追究して書いてくださっています。その方の視点に立つと、それぞれに「そうだ!そのとおりだ!」と思わせる真実がありますよ。
ところで個人的な印象では、地震兵器はもうできているんじゃないかという気がするんですけど・・・・。
副島: ああいいよ、もう。あなたがそう思いたいなら思いなさい。私にとってはそんなことはどうでもいい。プラズマって何だかわかりません、そんなもの。何のことをプラズマと言ってるか、定義ができていない。電磁波(エレクトリック・マグネティック・ウェーブ)だってプラズマだと言えばそうなんだぞ。光だって電磁波の一種なんだぞ。現代の物理学では。知っているか。
中略
副島: そうだ。あなたの言うとおりだ。私、副島孝彦あ、ここでは了見は狭いかもしれない。オレは、自分の予言をなんとしても当ててみせるゾ、と強がって力みかえっているようです。少し反省します。
いままで偉そうに講釈たれていた副島氏が突然、高岡編集長のご機嫌をとっている。
あの傲岸不遜の副島氏から「反省」などという言葉が一介の編集長を前にして出ようとは相当怒っていると副島氏は感じたのでしょう。
その後の文体では高岡編集長の怒りは解けずにそのまま対談が終了したようです。
というのは、副島氏のすぐ次のページに飛鳥昭雄氏のプラズマ兵器なるものの存在証明の連載が掲載されていたからです。女の怒りは強いということですな。いままでの対談でもさんざん失礼なことを言われてきたでしょうから。
高岡編集長の激しい怒りが感じられる月刊ザ・フナイ8月号になってしまいました。
ちょっと脱線して月刊ザ・フナイ8月号の高岡編集長の編集後記を転載しましょう。
さすが、船井氏に傾倒している高岡編集長です。
転載開始
言葉の持つ音には、思いのほか、ものすごい霊力が秘められている。最近ますます、そう感じるようになりました。音霊や言霊の力です。
先住民はシャーマンやインドの聖者などは、音をあやつって、炎を燃え盛らせたり、逆に火を消したり、その他さまざまなことができたそうです。古代ギリシャ時代、フリギアのミダス王の神話『王様の耳はロバの耳』にも放った言葉がたちどころに実現した寓話が載っています。
そういえば本誌6月号で「跳躍 空海の言葉」をご執筆くださいました矢山俊彦先生が、虚空菩薩と不動明王の真言(マントラ)をサンスクリット語の正しい発音で唱えてみて下さいました。正しい音で発声するとき、体内の特定の細胞や臓器、そして人体エネルギーの各中枢であるチャクラにまで直ちに影響を及ぼすのです。
音の霊力や、言葉の持つ霊力は、だから侮れません。自分が放った壮年やことばがたちどころに現実化するような次元世界では、原因が即、結果を招くので、自分が創造者であることをすぐ悟れるということです。
想念や言葉、そして音霊を上手に駆使して、望ましいものだけを創造するように自分を訓練できたらおもしろいですね。
高岡良子
転載終了
なんかこのスピリチュアル満載なコメントで言霊を取り上げ、
>音の霊力や、言葉の持つ霊力は、だから侮れません。自分が放った壮年やことばがたちどころに現実化するような次元世界では、原因が即、結果を招くので、自分が創造者であることをすぐ悟れるということです。
想念や言葉、そして音霊を上手に駆使して、望ましいものだけを創造するように自分を訓練できたらおもしろいですね。
と、副島氏に対して口は災いの元とあてこすっているように邪推してしまうのでした。
編集長が言霊で副島氏を呪っていたら恐ろしいですね。良識的な方だからしないとは思いますが、対談中の副島氏を怖気つかせた気迫はきっとすごかったのでしょう。
飛鳥昭雄氏に関してですが、子供の自分オカルト雑誌「ムー」に漫画形式で掲載していた内容からいっても論理展開が甘いのであまり説得力が無いと私は判断しています。
副島氏みたいに頭ごなしに否定はしませんが、飛鳥氏は、もうちょっと、掘り下げてもらいなと思います。
飛鳥氏の文章を部分的にこ転載します
飛鳥氏が定義するプラズマ兵器なるものがどんなものかというところを抜粋します。
飛鳥氏が主徴しているプラズマ兵器とはジム・キース著の徳間書店の五次元文庫にある「NASAとナチスの超科学」に記載してあるELF兵器のことなのではないでしょうかね。
情報最前線(エネミーライン)未来への指針<19>の部分抜粋
人類最終兵器「プラズナー」「第8話」9.11、3.11で、プラズマへ行きはこう使用された! 飛鳥昭雄(サイエンスエンターテイナー)
アメリカ軍は確信犯である。
世界を震撼させたNYの9.11は、アメリカが自ら起こした自作自演のテロ行為である。このことは状況証拠で証明できても、物的証拠が伴わないため、アメリカでは推定無罪となる。それだけではない。3.11と9.11は数字的に丁度半年(日付変更線を加え)で、共にプラズマへ行きが使われた。前者は「地震兵器」として、後者は「誘導発火」として使用された。
あまり知られていないが、ホワイトハウスに占星術師、カバリスト(ユダヤ秘数師)、サイキック(超能力者)らが出入りしているのは、ホロスコープ(※1)の座標軸からアメリカにとって最も効果が大きな日時(吉日)を定めるためだ。正確にはホワイトハウスで占いを行っているのではないが、彼らを正体するのは主に大統領夫人で、彼らの苦労を労うために招待しているのである。戦国時代の日本でも、各陣営の陰陽師が吉凶を占い、作戦立案に大きな影響力を、もっていた。21世紀の今も、超大国であり、最新鋭軍事兵器を操るアメリカのトップでさえ、最後は占いで作戦の決行日を定めている。これは事実であり、都市伝説や虚構の類ではない。
地下の軍事組織を焼き切るプラズマ兵器
プラズマ兵器の特徴の一つは、物体を『透過」することである。幽霊のように壁に穴を開けずに通り抜けることをいう。この奇怪な能力は、敵を無力化できることを意味する。なぜなら、どんな深い地下シェルターに隠れようと、プラズマの炎が敵を殲滅させるからである。
これは地球の何処にも隠れ家が無いことを意味する。プラズマの侵入を、シェルターmp分厚い壁でもブロックできないのだ。かくして、摂氏数万度を超える超高熱の火球で瞬時に灰にされてしまうのだ。侵入したプラズマ電磁波だけで、ハードディスクや基板が焼ききれてしまう。
また、プラズマは核ミサイルのサイロ(※)にも侵入し、核弾頭を自爆させることもできる。このシステムは、軍事衛星と連動っせることで、さらに威力を高めることができる。宇宙から「SAR/合成開口レーダー」を併用すると地下数十mに隠れた軍事施設を、まるで地面を剥いだときのように暴くことができるのだ。
20世紀末、スペースシャトルがSARを使って、サハラ砂漠の底を50km幅で探査し、伝説の大河「バールベラマ」を発見したことが有名だ。強力な電波を照射することで、地下施設や迷路のような通路、地下倉庫、シェルターを併用した作戦司令部でさえ探知することができる。次に、そこを目掛けて超高熱エネルギー弾(プラズマ)を撃ち込めば、透過によって敵は逃げる間もなく瞬時に焼き殺される。
抜粋終了
あと、飛鳥氏によるとプラズマ兵器で、9.11や3.11の地震もプラズマ兵器が関与しており、ミステリーサークルもプラズマ兵器が関与しているという論理展開になっています。
なお、飛鳥氏によるとプラズマ平気を使用すると家屋などの被害は最小限。プラズマが消えると同時に発生していた放射線も消滅するため放射線汚染の危険性もないことからアメリカ軍は「クリーン兵器」「環境兵器」「エコロジー兵器」と呼んでいるのだそうです。
プラズマ兵器は電波から発生させるプラズマを打ち込む兵器であり人間の自然発火現象にも関与するんだそうです。
まあ、これくらいの説明でよろしいでしょうか?
それで、そんな兵器なんか有る分けないではないか!そんなのでたらめだと副島氏は怒っていたわけですな。
高岡編集長は仮にも編集長なのでいくら、有名な評論家が連載していても自分の雑誌で連載している著者を頭ごなしにけなされたら怒るのは当然でしょう。
しまいに、「電磁波だってプラズマだ」と副島氏はいっていますが飛鳥氏が定義するプラズマ兵器はまさしく電磁波でつくられる兵器です。以前に船井氏が飛鳥氏を巻頭で取り上げた(船井氏と飛鳥氏は同じ高校出身らしい)ので嫉妬して中途半端に連載記事を読んだのでしょう。
さて、さらに副島発言で私が引っかかるのは以下のところです。
以下抜粋
副島: 急にアメリカからの自立、独立論を言い出している人たちが、ちょっと危険だな、と私が気づいている点がある。この人たちは、アメリカの属国だという事実を素直に認めないくせに、次に日本は核兵器を持たなきゃいかんとすぐに言い出す。こういう変な人たちが出てきている。
高岡: 核兵器を持ったら自分たちも攻撃されて滅びちゃいます。たとえ抑止力として持ったとしても、使ってしまう可能性はゼロじゃないので。
副島: そうなんだよ。私も核兵器保有に反対です。ところが、持ちたいと思うおやじがいっぱいいる。女はだいたい反対だ。
原発事故が起きたとたん、核武装派が腰くだけになって原発反対と言っている。情けない右翼どもだ。「今こそ原発で作ったプルトニウムで核兵器を作ろう」と言うべきだ。それなら私は尊敬する。右翼も根性なしばっかりだ。
抜粋終了
これに対して私個人の考えは日本の属国化から脱却するのは現代社会では残念ながら核保有しかないと思ってます。
核兵兵器の使用の可能性を考えるとおぞましいものですが現実問題として私のつたない頭脳では核兵器保有、それぐらいしか考えがありません。
このことについては伊藤貫氏が本を書いていますが、長くなるので省略します。
おそらく副島氏が言うところの
>急にアメリカからの自立、独立論を言い出している人たちが、ちょっと危険だな、と私が気づいている点がある。この人たちは、アメリカの属国だという事実を素直に認めないくせに、次に日本は核兵器を持たなきゃいかんとすぐに言い出す。こういう変な人たちが出てきている。
の代表格が伊藤貫氏なのだとおもいますが、伊藤氏はアメリカ在住で日本がアメリカの属国であることを重々承知している人物です。
同様の意見を菅沼光弘氏が書いているのでそれを抜粋します。
以下抜粋
『この国の権力中枢を握る者は誰か』 菅沼光弘 徳間書店刊
P179より
自主防衛なくして、日本の独立はない
アメリカの対中・対日戦略は、つね長期的な基本戦略と当面の戦術とが複雑にからんで動いています。中国が強くなれば日本と対抗させようとするだろうし、中国が弱体化して日本が強くなれば、中国と一緒になって潰しにくる。いまは日本の経済成長率が鈍化し、地震でメチャクチャになっているから、アメリカと中国が日本を自分の陣営に取り込もうとして綱引きしている状態です。そんななかで民主党も自民党も何をやているかといったら、中国にすり寄るやつもいるし、アメリカにヘイコラするやつもいる。そんな主体性のないことでどうするのか。日本は何処にも従属することなく、自主独立でいきましょう、というのがかねてからの私の主張です。
自主独立というとき、いちばん重要なのは、自分の国は自分で守るということです。自分の国も守れなければ自主も独立もない。ではどうすればいいのか。
日本には、武力を持たないと宣言した日本国憲法があります。まず、この憲法があるかぎり日本に自主独立はありえません。どこかに従属するしかない。
そこできわめて大きなウエートを占めるのが核です。アメリカに中国も核大国です。いまや核というのは軍事的兵器というより政治的な兵器であって、核を持たない国は所詮、どこかの核の傘のもとにいないと安全が保証されない。そのことをもっとよく知っているのは金正日です。中国に対してもロシアに対してもアメリカに対しても、ささやかながら核兵器を持つということで、北朝鮮の自主独立が担保されている。北朝鮮だけでなく、インドもパキスタンもイスラエルもみんな自国の独立を守るために核武装をしているのです。それが国際政治の現実です。
そんななかで日本はどうするのか。ずっといまのままでいるかぎり、アメリカの言いなりになるか、中国に翻弄されて屈服するか、それしか道はありませんよ、日本も本気で核について考えなければいけないのではないですか、ということです。
世界のどの国も他国のためには何もしてくれない
私がこういうことをいうと、福島の原発事故でこんな状況になっているときに、日本が核武装をするかしないかとか、そんなことは議論するだけでも不愉快だ、非常識きわまりないと猛烈な反発があるでしょう。いまの国民感情としては当然です。それは私もわかります。しかし、では今度の地震や原発事故で、アメリカは何をやってくれましたか。中国はどうですか。日本を助けてくれましたか。横須賀にいたアメリカの艦隊は一斉に逃げ出したではないですか。中国人もドイツ人もフランス人も、みんなさっさと自分の国に逃げ帰ってしまったではないですか。
アメリカにしてもフランスにしても、口ではいろいろなことをいってきます。しかし、誰一人として本気では助けてくれない。それどころか、復興事業を自分の国にもやらせろと来日した各国の首脳は口々に言い募った。われわれは、自分の国は自分たちで守らなければならいということを、つくづくと思い知らされたはずです。しかし、別の観点からいうと、今度の災害はわれわれに考え直すいい機会を与えてくれたともいえるのです。こんなときだからこそ、日本が新の自主独立国家となるために何を担保とすべきか、何をするべきかということを考える必要があるのです。
抜粋終了
それに、副島氏はスイスのような永世中立国がいいといっていますね。それは一般論として理想的です。しかし、それならいざ日本が侵略されたとなった場合成人の日本人一斉武装というならば銃刀法などの改正などの可能性も考えられます。自主防衛のための銃刀保持というのはある種のリバータリニズムだと、高島康司氏だったと思うのですが言っていたように記憶しています。
私自身はリバータリアンには詳しくありませんのであしからず。
自称預言者副島隆彦の問題点ですが、
>急にアメリカからの自立、独立論を言い出している人たちが、ちょっと危険だな、と私が気づいている点がある。この人たちは、アメリカの属国だという事実を素直に認めないくせに、次に日本は核兵器を持たなきゃいかんとすぐに言い出す。こういう変な人たちが出てきている。
とのことです。要は未来予測が当たればいいそれしか大事ではない。という占い師は一般的に悪い占い師だといわれます。
仮に戦国時代に陰陽師的軍師が殿様に「殿、今日、戦をしかけるとこちらの分がわるいとの卦が出ております。」と進言したとします。
殿様は今日、敵に急襲するのが好機と考えているならこういうでしょう。
「ならば、どうすればいいのじゃ。絶対今日戦をしかけるようにそちが方法を考えよ」
「なりません。私は戦に都合の良い日を当てるだけであり卦を帰る術はもっておりません」
なんて言ったらこの軍師は殿様に首をはねられもっと優秀な軍師が雇われるでしょう。
副島氏のいっていることはこれと同様です。なんて無責任な予言者なんでしょうか。
それなら予言者などと自称しなけりゃいいのに。
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