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<自虐史観は危険である>
「自虐史観」と呼ばれる歴史観がある。これは日本の近代史、大日本帝国の歴史のことを「あくなき領土拡大の野望の歴史」と考える歴史感である。諸外国と大日本帝国との関係のことを、なんでも日本側が悪かったと考える歴史観である。
今日ではこのような考えを持つ人もずいぶん減ってきたように感じるが、それでも日本政府は、表向きはこの「自虐史観」に近いものである。
意外と見落としがちであるが、政治家個々人としてはさておき、政府総体の公式見解としては、自虐史観に近いものなのである。
アジア諸国に対して一言のいいわけもせず詫び続け(『悪気はなかったけど結果的に迷惑をかけた』という言い方すらしていない)、アメリカによる市街地空襲や原爆などの戦争犯罪行為を一言も非難せず、さらに「日本が全面的に悪かった」と一方的に決めつけた東京国際裁判の判決を、全面的に是認する。これはどう見ても自虐史観である。
このことを私は、ある意味、危険なことだと感じている。
「国辱だ」とか「二枚舌で国際的信用を失う」とか、そういったことではない。
典型的な自虐史観で言うところの大日本帝国は、なるほど実に悪らつきわまりない。他国の領土を侵略し現地の民衆を苦しめ、ほしいままに搾取する。
まともな神経を持つ政治家にこんな話を聞かせたら、彼はどう感じるだろうか。
「自分はここまで悪どいことはやらない。やるわけない。自分はそんなに非人道的な人間ではない」
国民にしても同様ではないだろうか。
「いくらなんでも、ここまでひどいこと、そうそう起こるものではない。戦後は民主主義だ。言論の自由もある。ここまで悪くはならないだろう」
私はこういう油断こそ、非常に危険なものだと考えている。
あえて私の考えを言わせていただこう。
大日本帝国は、決して悪らつではなかった!だからこそ戦後の日本もまた、いつでも同じ過ちを繰り返す危険がある!改憲の声が高まっている今日、その時はもう目の前まで迫ってきている!
自虐史観は、その危険性の目くらましとなるおそれがある。注意すべきと思う。
国内には、自虐史観を立てながら「先の大戦の過ちを繰り返すな」と主張している団体があるようだが、これではあまり説得力ないと思う。「改憲したって海外派兵したって、あんな悪らつなこと繰り返すわけないだろ」と政治家からも国民からも一蹴されるのがオチである。
私は、「悪らつでなかったからこそ、繰り返す危険性が非常に高い」という考えである。
本当に言論の自由がなかった戦争の真っ最中はさておき、戦前社会と戦後社会、意外と共通する部分も多いものである。
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