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ブログ:法螺と戯言より
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週刊ポスト2012年1月27日号が、「ピラミッドの嘘」と題する特集記事をグラビア頁で掲載しています。グラビアでは、ギザ・マチュピチュ(ペル)・イースタ島が世界地図上で一直線上にあるとしています。さらには、ギザ・西安(中国)、テオチワカン(メキシコ)も、もう一つの直線上にあるように描かれています。
これらの5つの地点は地球上つまり球面上にあります。その球面を平面に展開するならば、その上でこれら三点を結ぶ線が直線状になるとは限りません。そこで、先ずはエジプトのギザの周辺に他の4点がどのように配列されているかを調べてみます。それには、本ブログで高・蘇我聖方位算出で用いてきた球面三角法を用います。
先ずは、エジプトのギザとペルのマチュピチュの位置関係を球面三角法で算出します。
lon(d=200 stop,m,s) lat(...) of epi=>[31 8 3.69 29 58 45.03] Gizaの緯度経度
lon(d=200,next,m,s) lat(...)of sta=>[-72 32 44 -13 9 47] Peru, Machupicchuの緯度経度
これを用いると
(1)d=12037.8961(km),a=265.0353,b= 62.4048
との計算結果を得ます。これは、ギザとマチュピチュを結ぶ大円を計算しています。三つの数字は左から距離(km、大円に沿った距離)、ギザーマチュピチュを結ぶ大円が経線とギザで成す角度(ギザから見たマチュピッチュの方位、azimuthal angle)、そしてマチュピチュから見たギザの方位(大円が経線とマチュピッチュでなす角度)です。 265度はほぼ270度に近い角度です。ギザからマチュピチュに向けて地球表面上で最短距離を取るように第一歩を踏み出す際、ほぼ真西に向えば良いと言うことになります(飛行機の国際線は概ね大円コースに沿って飛行します)。
そこで、同様をギザとイースタ島の関係について計算して見ます。
lon(d=200,next,m,s) lat(...)of sta=>[-109 19 20.79 -27 4 28.06] Moa’s statue,Easter
(2) d=16157.7867(km),a=264.8443,b= 75.6677
ギザから見ると、イースター島の方位は264.8度つまり、それはマチュピチュの方位とほぼ同じになります。つまり、週刊ポスト誌が掲載した図はほぼ正しいことがわかります。ギザのピラミッドはBC3000年前後、マチュピッチュの階段状都市遺跡は多分13−15世紀、そしてモアイ像の遺跡もそれほど古いと推定されていません。従って、これら三つの古代遺跡は同時代ではないので、この三つの遺跡を巨石と言うキーワードで結びつけるのは、いささか荒唐無稽の感があります。しかし、そもそも、それらは、太古の昔に居住した一族の跡を、数千年後に異なる部族が襲ったとすれば、こうした位置関係は説明が可能であるとも言えます。
とは言え、エジプとから海を渡って「大円」コースを、人間がどのように辿ったのか?その手法が全く想像できません。マチュピッチュへの、あるいはイースタ島への最短距離をどのように探り当てたのか?よしんばその技術があったとしても、いかなる動機でかくも遠く隔たった二地点間の最短距離を知らねばならなかったのか?地球上には、人類が残した数々の遺跡があります。その内の適当な3つを選んでくると偶々(たまたま)それらが同一の大円に乗ってくる事はありえます。ギザ=>マチュピチュ=>モアイ像はそうして偶々選ばれた三点なのではなかろうかと、今のところは考えています。理由は、技術および理由がわからないからです。
序でですから、一つ荒唐無稽な妄想を書き加えておきます。それは、この三点が太古の昔、赤道上にあったというものです。言葉を変えると、当時の地球の回転軸が現在の北極ではなく
lat=59.5676N,lon=140.6821W (アラスカのアンカレッジ東方500キロあたり)にあったとすると、ギザ、マチュピッチュ、モアイ像はそうした回転軸の基では赤道に相当する大円を形成します。そしてその回転軸を天空に延長した方向に何がしかの星があれば、それは地球にいる人類からは不動の星となります。その星を赤道から深夜眺めると何時も地平線上の固定点で眺められるのです。つまりこの星を地平線上に眺めることのできる場所は、ギザ、マチュピチュ、モアイ像に限らず、同一大円上にあるのです。私にはそれを満足する恒星があるのか無いのか分かりません。そもそも現生人類の時代以降で地球の回転軸がかくも大きく傾いた時期があったのかどうかも定かでありません。というわけでこれは妄想の類というべきでしょう。
(以下略)
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