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ビルダーバーグ会議のメンバー、ジャック・アタリが世界政府のことを語りだした
「TPP協定は、世界統一政府樹立への第一ステップであって、その先には過酷な奴隷社会が待ち受けており、人口削減の対象となる」。
こう書くと、「TPP協定など、アメリカ議会の中のグローバル主義者たちが、アメリカの国益のためにやっているに過ぎない。世界政府など考えすぎだ」と反論する人も多いのです。
残念ながら、先進国の中でそのように考えているのは日本人だけでしょう。
感性の鈍さでは、もう絶望的と言っていい多くのジャーナリストたち、大学教員、研究者たちでさえ、TPPの本質と、その先にある闇が理解できないのです。これは、驚くべきことです。
現政権の国会議員などは問題外の外です。
無知蒙昧とは、彼らのためにある言葉です。
官僚、政治家、マスコミは、自力では抜け出せないほど深い洗脳にかかってしまって、“とりあえずTPP推進派”です。
TPPに日本が加盟すれば、やがては官僚を始めとする公務員は次々とクビを切られ、もともと「つぶしが利かない」と言われている実務のスキルを身に付けてこなかったマスメディアの人々などは、下手をすればホームレスになるかもしれないというのに、信じられないほど暢気です。
マスコミや学者、官僚、団体… こうした人々が、TPPは農業問題だとか、非関税障壁の問題(確かにそうだが、それは一面に過ぎない)だとか、局所的に重箱の隅をつつくようなものの見方しかできないため、世論は、そこに引き付けられていき、国民の議論は、トンチンカンな方向を向いてしまうのです。
TPPの先にある世界政府が、私たちに強制的に押し付ける奴隷社会の住人になりたくなければ、独自に海外から情報を集め、それを分析し、思考し、備えて準備する以外にないのですが、まったくそれさえやろうとしていません。
これは歴史上、なかったほと過酷な奴隷制度で、「そんなことないさ、多少の自由はあるだろ」程度のものではありません。
こういう国民は、とても珍しいです。それは「自殺する国民」です。
要するに、「見えないのです」。
では、どうしたらいいか。
アプローチの仕方を変えて、まったく違う角度から見てみましょう。
たとえば、世界統一政府というキーワードからシオニストが浮かびます。そうした人々の立場から…。
ここのところ、ジャック・アタリや、ジェラルド・セレンテといった、「予言者」や「未来予報官」といった人々が、メディアに多く登場するようになり、彼らの著作物も話題を集めています。
ジェラルド・セレンテの先行き予報は、ことごとく的中しています。
彼が2008年の先行き予報の中で言っていたOccupy Wall Streetは現実のものとなったし、アメリカの中産階級は瓦解し、2012年の革命に向かっているように見えます。
昨夜、セレンテの2012年についての記事を書き終わったら、突然、ソースが消えてしまいました。
客観的なソースがない場合には、とりあえずは記事にしない、ということを鉄則にしているので、セレンテの予報は次の決定的なソースが出てくるまで「お預け」になりました。
そこで、ここではジャック・アタリを中心に取り上げます。
ジャック・アタリが、私たちが住む地球の行く末を決めるビルダーバーグ会議のメンバーであり、同時にロスチャイルド系の大物スポークスマンであることは、よく知られています。
数年前から、ビル・ゲイツも、ビルダーバーグのメンバーに入れられたようで、年一回の会議には参加しています。
これは、ビル・ゲイツが進めているワクチンによる人口削減と深い関係があります。
さて、ジャック・アタリですが、この、まるでオカルティストのように予言めいたことばかり話すユダヤ系フランス人は、経済学国家博士にして、初代欧州復興開発銀行総裁。
欧州では、エリート中のエリートということになっているのですが、それほど優秀な人間には見えません。
グローバリストのアジェンダを知っていれば、誰でも「予言者」になれるし、導師になれるのです。
ジャック・アタリは学者でありながら、インタビューや講演会で、「未来を予言する」という言葉をよく使います。
また、テレビ番組に出演したときも、司会者から「予言者」と言われることがあります。
彼は、それが心地良いようです。
最近、ジャック・アタリは日本への関心を深めているようです。
彼が日本の未来について語ることが多くなってきたからです。
これは、NHKのドラマ『ハゲタカ』の最後にあった、ジャック・アタリ氏へのインタビュー内容です。
2009年の春にインタビューされたもの。
シオニストで、かつ世界統一政府を確立し、日本も含めて世界奴隷構造を構築しつつあるグループの広報マンであるジャック・アタリを、わざわざ日本の公共放送が、これほど大きく取り上げること自体、異常なことなのですが、どうもNHKの中にもグローバル主義者が入り込んでしまっているようです。
ジャック・アタリ氏のNHKインタビュー
@〜Dまで順序立てて進行せず、もしかすると同時進行になるかもしれない。
@第一の波 「アメリカ支配の崩壊」
アメリカは、自国の赤字解消やインフラ整備のため、世界から撤退。
アメリカにとってかわれば、悲劇が起こる。
A第二の波 「多極型秩序」
G20が良い例で、20カ国がそれぞれ統治する。また、「国家はグローバルな市場よりも弱い」。
各国間の国際協調はグローバルに勝てない。
自国の国益を守るのに精一杯。
B第三の波 「超帝国」
グローバル市場が帝国になり、全てが民営化。
その中で、二つの力が強大になる。
一つ目は、「エンターティメント」国民を大事な物事から目をそらさせるため。
二つ目は、「保険の世界」リスクから身を守るため。
インターネットが人を監視する技術革新が行われる。
政府からインターネットを通じて、厳しく監視される社会になる。
監視の対象は、あくまでも「物」であり、「個人」の自由を損ねるものであってはいけない。
C第四の波 「超紛争」
気候やエネルギーの変化が起こり、様々な地域で紛争がおきる。
誰もコントロールができない。
市場は無秩序化される。
紛争において、ノマド(遊牧民族=定住しない人々)が重要な役割を果たし移動する人が増える。
ノマドは三種類に分けられる。
A)超ノマド(世界中どこでも行ける人、全世界で1千万程度)
B)下層ノマド(非常に貧しい人達全世界で30億人)
C)パーチャルノマド(定住者だが、TVやインターネットで仮想パーチャルを楽しんでいる人達)
全人類において貧困層の拡大がおこる。
市場メカニズムによる方法は失敗する。
痛みで国が混乱。
D第五の波 「超民主主義」2060年頃〜
別の統治方法が考えられる。
それは、「利他主義」=人は他人を援助することによって幸せになれること。
トランスヒューマンが重要な役割を担い、新しいエリートとなる。
これは現実に始まっています。
グローバル市場が帝国になり、すべてが民営化される。
「国家はグローバルな市場よりも弱い」。
各国間の国際協調はグローバルに勝てない。
インターネットが人を監視する技術革新が行われる。
政府からインターネットを通じて、厳しく監視される社会になる。
市場メカニズムによる方法は失敗する。
痛みで国が混乱。
「TPPなどの国際間協定によって、市場主義は拡大し、すべてが民営化され帝国になる。
誰もグローバル化には勝つことができない。
しかし、最終的には、市場メカニズムも崩壊し、その後に利他主義による世界が訪れる」。
これは世界帝国=世界統一政府ができることを意味し、市場主義は、これから長い間、世界を支配するが、やがては崩壊する。その次に現われてきたものが本物の世界だ、と言っています。
その前に、世界の人々は戦争を体験することになる可能性が高い、とも言っています。
下の動画は、2011年1月18日、中央大学で行われたジャック・アタリ氏の講演会。
上の囲みにある@〜Dまでの「予言」(ジャック・アタリは、そのように言っています)については、この講演会でも、同じように話しています。
わざわざフランス大使館員まで、アタリに随伴しています。
彼が、フランス政府に深く関与していることを示しています。当然です、サルコジも、ジャック・アタリと同類の人間ですから。
00:34から、世界が、これからどのようになっていくかについて話しています。
以下、00:34からポイントだけ抜き出します。
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今から先、5つの段階というものがある。
まず、アメリカが凋落をする。
アメリカが消えてしまうというシナリオは、誰にとっても良くない。
しかし、想像以上にアメリカは膨大な債務を抱えており、先行き、立ち行かなくなる。
今後15年は、アメリカが、すべての力を再び取り戻すことはありえない。
そういったシナリオはない。
(管理人:
ビルダーバーグ会議では、アメリカは助けない、と決定されたようです)
アメリカにおける困難は、あまりにも大きすぎる。
よくアメリカの失業率は9%といわれていますが、実際は17%もある。
4500万人のアメリカ人が、フードスタンプをもらいながら、やっとというところで生きている。
それでも、アメリカにはイマジネーションがあり、多くの才能はアメリカに引き付けられたままでいるかもしれないが、相対的には凋落する。
ただし、これは、あくまで「相対的な」凋落であって、絶対的な凋落(つまりゼロになる)ではない。
さて、ヨーロッパのほう。
ヨーロッパは見たところ、ものすぐ衰退しているように見える。
でもヨーロッパには、いくつかの強みがある。
まず団結するようになっている。
そして、なんとしてでも連邦としての力を持とうとしている。
さまざまな危機が分岐点となっているが、そのたびに良い道を選んでいる。
ヨーロッパ債、ヨーロッパとしての財務省を持つようになってきて、ヨーロッパとしての連邦中央政府を持つようになる。
それによって、世界において力を持つようになる。
EUの全加盟国のうち9ヶ国が歴史的に、すでに超大国としての経験がある。
スウェーデン、ドイツ、オランダ、イギリス、フランス、イタリア…。
それが集っているのだから、大きな力を持てる。
EUは強大な力を持ってはいるが、そこが中心地にはなりえないと思っている。
ヨーロッパは強大で広いが、それでも世界の中心地にはならない。
(管理人:
世界の中心は、落ち目一方のアメリカではなりえないし、かといってEUでもない。
では、どこか。
それはエレサレムです。
エレサレムが世界統一政府の行政府になると同時に、世界宗教の総本山になるというのがNWOのアジェンダです。
シオニストのアタリが、多くのメディアに登場して、このように明言しています。
しかし、この中央大学での講演会では、言っていません)
次は日本であります。
まず、日本に大きな影響を与えるアメリカ、ヨーロッパはどうだろうか。
アメリカは相対的な衰退を経験するであろう。
ヨーロッパは建て直しを図っていくだろう。
ところが日本は少子高齢化と公的債務が大きいということから、今の経済危機から脱することが難しい状況にあります。
バイオ・テクノロジー、ナノ・テクノロジー、インフォメーション・テクノロジー、ニューロ・サイエンス、そういった教育、医療の面のテクノロジー開発を進めていく上での潜在能力を日本は持っている。
これが日本の強さである。
中国はどうだろう。
中国の場合は大国になっていくだろうが、アメリカに取って代わることは、むこう50年はないと思っている。
アメリカの場合は、サンフランシスコ、ロスアンジェルス、ニューヨーク、ボストン…複数のセンターを持っているが、中国が、それに匹敵するような複数のセンターを持った経済大国になるかどうか。
中国のGDPが今のペースで延びていけば、50年後には8倍になる。
それでも、一人当たりの国民所得でみれば、日本の三分の一に過ぎない。
またまだレベルは低い。
全体的には、アメリカが衰退の一途を辿るように、これまでの先進国が凋落する反面、中国、インドはもちろん、ブラジル、韓国、トルコ、ロシアも伸びてくるでしょう。
日本も衰退から脱出することができるだろう。
そういうことで多極化する世界が生まれてくる。
これからは、特定の“主人”がいない世界が生まれてくる。
それは、カオスの始まり。
アメリカが今、世界の盟主だとすれば、アメリカの衰退とともに、もうそういう時代は終り、世界の主人のいない時代になる。
で、もう一つの世界の未来を予測する図式−今から30年後の世界を考えると、いかなる国家も中心的な役割を演じないとするならば、世界の市場というものが世界の骨格を形成することになる。
それは国境が完全になくなるということ。
いわゆる国境を超えた経済のグローバリゼーション。
経済のほうは、そうした流れになるが、政治の方は、というと国境を超えたワールドワイドの一つのガバナンスが成立するかどうか、というところに鍵がある。
(管理人:
ここがシオニストの罠です。
経済がグローバル化しても、ルールがあればいいのであって、国家を崩壊させて、文化、言語まで破壊して世界統一国家でなければならない、という主張は珍妙。
アタリの夢が、エレサレムであることが分かる)
千年前から世界の中心は動いてきた。
50ほどの「価値」というものを選ぶことができた。
たとえば、社会的正義、平等、自由、あるいは不老長寿といった理想とか価値があった。
社会をオーガナイズする原理は、ふたつある。
それは、市場とデモクラシー。
今までは、市場の拡大とデモクラシーの拡大とが連動してきた。
強い国家が市場を創って市場化が進むと、ブルジョアジーが生まれ、デモクラシーを要求してきた。
そうやって民主化は進み、それに連れて市場化も進んで行った。
市場と民主主義の好循環があった。
フランシス・フクヤマは「世界の終り」という本を書いたが、これは歴史が終ってしまうということではなく、冷戦が終った後は、イデオロギー的な矛盾がなくなって、自由民主主義が市場のグローバル化にともなって、世界的な画一化が生じる
ということ。
(管理人:
多くの文化が破壊されるのであるから、自然に自由民主主義の流れができるのではなく、想像もできないほどの強権的な力が働くか、戦争が起きなければ、そんなことは起こようがない)
しかし、市場はグローバル化できるが、民主主義をグローバル化することは大変、困難だ。
民主主義は、それぞれの国においてのもので国境がある。
市場は国境を超えたが、デモクラシーは国境を超えることができない、というところに大きな問題がある。
今は、市場のグローバル化が、世界国家の存在なしに進んでいる。
「国家なき市場」が世界中で生まれつつある。
市場経済はあるが国家がない、というケースは歴史上なかった。
ところが、ソマリアの例に見るように、麻薬、犯罪が蔓延して、市場はあるが無法地帯になってしまっている無政府国家、もう国家とはいえないような状態になっている国が増えてきている。
経済のグローバル化によって、政治的に見たら無法地帯が世界的にどんどん生まれている。
この状態を「政治のソマリア化」と呼んでいる。
(市場のグローバル化が先に進んでしまったために)いろいろな混乱が起こっている。それを防がなければならない。
これから迎える三つ目の段階というのは、ケイオス(カオス=無秩序の状態)です。
2008年に、アメリカ発の金融危機が世界を被ったが、アメリカの政府でさえ、金融危機を収拾できていない。
世界レベルで、政治が経済に追いついていないという状態が起こっている。
悪魔は神によって世界に放たれたのだ。
(管理人:
つまり、野放図な市場経済の拡大は悪魔の所業であって、神の許しがある間は、弱肉強食の無秩序な市場経済は拡大する一方だろうといっている)
さて、四つ目の段階。
今、市場経済の無秩序化によってケイオスが起こって、二億人が貧困の閾値以下で生きている。
経済は伸張しているにも関わらず、格差はますます大きな問題になっている。そして環境も破壊されている。
世界をどう立て直すかというビジョンがない。
このまま行くと、最悪のシナリオは世界戦争ということになる。
これは局地的な戦争という意味。
アフリカ、アジアで、そうした戦争が起こる危険性がある。
人間には善と悪がある。
国としては、しっかりした知性を持って、悪をなるべく少なくして善を多くしようとしている。
これに失敗して、悪の方に落ちていったら、もう上がってこれなくなる。
四つ目の段階というのは、あまりにも大変な戦争になってしまう。
ところが、今、利他主義という新しいイデオロギーが生まれつつある。
地球村に住む地球市民であることを考えれば、人にとって良いことを行えば、自分にも良いことが起こる、という考え方になる。
文化が発達することによって、世界のグローバル化とともに、世界のガバナンスが求められ、利他主義というイデオロギーが必要とされ、人の利益が求められ、それを無償で行うということになっていく。
そこで第5の段階ということになる。
12世紀に立ち戻って見てください。
ブルージュでは商人たちが、なんとか市場経済をやろうとしていた。
そのかたわらで、フランス、イギリス、神聖ローマ帝国が台頭してきた。
そしてカトリック教会が、どんどん力をつけてきた。
そんな中において、小さなブルージュの商人たちが力を持ったのです。
彼らは封建主義の隙間をついていた。
だから、ブルージュで起こったことを再び、ということで今、技術を使って、なんとか問題に対処していこうというのが第5の段階。
歴史を見てみるとバカなことをした後で人々は進歩する。
(管理人:
バカなこと、というのは、戦争のことです。
「人間は愚かなので、戦争によって隣人を亡くし、財産を亡くし、すべてを亡くさないと悟ることはない」。
ジャック・アタリは戦争を容認しているのではなく、「いつかはそうなる」と言っています。
そして、アタリは、それを回避するようなことはしないようです。
ただ、利他主義というイデオロギーが広がることによって戦争が起こらない可能性もある、と言ってもいます。
つまり、アタリのようなシオニストにとっては戦争が起ころうと起こるまいと、最終的なゴールはエレサレムの世界政府なので、どっちでもいい、といっているのです)
では、一人ひとり、これからどうしていったらいいのか。
そうなるとユダヤの歴史を思い起こす。
(管理人:
唐突に「ユダヤ」という言葉を出して終っています)
ここからはQ&A
Q:
・資本主義は富の一極集中がその本質であるから、何をやっても格差を是正できないのではないか。
・リーマンショックに見られるような巨大バブルはインターネットの普及が原因ではないか。
・リーマンショック後、EUは崩壊寸前のように見えるが、今後、EUはまとまっていくのか。
・(ジャック・アタリは)日本は外国からの移民を受け入れることになって危機を回避できるというが果たして可能か。
ジャック・アタリの回答:
金融危機は解決されたわけではないので、再び、バブルになることは十分、考えられる。
銀行の自己資本について規制や、そのルールもできていないし、銀行のソルバビリティについても不安は残っている。
技術革新によって、この巨額の赤字を吸収していけるのか、という問題がある。
アメリカの場合は、文化で身を守って、新しい騎兵隊がやってくるのを待っている、ということがあるが、これは信じられないほどの楽観主義である。
つまり新しい別の救いの手がやってくるというのは、楽観的過ぎるということだ。
インターネットは、世界がグローバル化するときに、まさに普及し始めた。
EUは金融危機に対処して、団結できるのかどうかについて。
では日本はどうか。
日本は現状の危機を真正面から見ていない。
ヨーロッパの場合は、公的債務の70%を海外資本から調達している。
日本の場合は、公的債務のほとんどを国内から調達しているので、公的債務の危険性を十分理解していない。
フランスは、年間25万人も帰化を受け入れているほど、積極的に外国人を受け入れ、それを国内に統合していくという政策を持っている。
ポーランド、イタリア、スペイン、ポルトガル、北アフリカ、それからサハラ以南のアフリカからの移民を広く受け入れでおり、それがフランス社会を構成している。
フランスの場合は、移民政策はうまく行っており、これが強みになっている。
言語は大事です。
「フランス」という言葉は、ドイツから来ている部族のこと。
ドイツはジャーマニー、ドイツランド、アルマーニという三つも呼び方があります。
というのは、スカンジナビアから三つの部族がやってきて、ドイツが形成されているから。
イギリスは、というとアムレーズというのが、ドイツの部族から来ている。
ロシアは、バイキングの部族から来ている。
日本にしても、インド(から中国経由で)からきた宗教、文化の中にあるということを忘れてはなりません。
Q:
・世界に対して、どういった行動をしていったらいいのか。
・世界を変えたくないと考えている人たちに対して、のようにしていけばいいのか。
・国が消えていくかもしれない、という話があったが、それでも今は国が大きな役割を果たしているが、どうなのか。
ジャーナリズムによって、政治によって、文章を書くことによって、あるいは音楽によって、何らかの形で訴える表現手段を見つけることが大切。
そして、その人が、なぜ、他人の言うことを聞こうとしないのかを理解する必要がある。
国家の解体、あるいは国家の後退というもの、これは大変大きなリスクである。
ヨーロッパでは、国家の敷居が低くなって統合化が進んでいる。
ヨーロッパではノーマンズランドが生まれているわけではないし、国家が消滅しているというわけでもない。
大きな視点は、経済のグローバル化が進むと同時に、国の数は増えていくが、それが国際的な基準をつくることに成功していない、ということ。
強い国家が、リーダー的役割を果たしていない。
その基準をつくるべき。
しかし、すでに国家が基準をつくることができなくなっているであるから、民間部門で、そのような基準を作っていかなければならなくなっている。
IOCやFIFAが、そのいい例だ。
このように民間セクターが国際的規範をつくっている。
名古屋の郊外で、FIFAの決めたルールを守らないと日本でもサッカーができないという状況になっている。
これは国家が介入したのではなく、民間セクターで自発的にルールをつくった結果だ。
国際会計基準というのも、同じようなことです。
これは中世でギルド組織が、いろいろなルールをつくっていたということ。
で、そのギルトが、やがて近代国家の成立とともに省になっていったということです。
民間セクターで規範を作ることは、国家の後退を補うことになるでしょう。
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