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新約聖書マタイ傳福音書 第二十四・五章
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投稿者 不動明 日時 2011 年 12 月 01 日 23:40:26: yX4.ILg8Nhnko
 

 
 
 
 
    イエス宮を出でてゆき給ふとき、弟子たち宮の建造物を示さんとて
    御許に來りしに、答へて言ひ給ふ

    『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、
     此處に一つの石も崩されずしては石の上に遺らじ』

    オリブ山に坐し給ひしとき、弟子たち竊に御許に來りて言ふ

    『われらに告げ給へ、これらの事は何時あるか、
     又なんぢの來り給ふと世の終とには、何の兆あるか』

    イエス答へて言ひ給ふ

    『なんぢら人に惑されぬやうに心せよ。
     多くの者わが名を冒し來り

     「我はキリストなり」

     と言ひて多くの人を惑さん。
     又なんぢら戰爭と戰爭の噂とを聞かん、愼みて懼るな。
     かかる事はあるべきなり、されど未だ終にはあらず。
     即ち

     「民は民に、國は國に逆ひて起たん」

     また處々に饑饉と地震とあらん、
     此等はみな産の苦難の始なり。
     そのとき人々なんぢらを患難に付し、また殺さん、
     汝等わが名の爲に、もろもろの國人に憎まれん。
     その時おほくの人つまづき、且たがひに付し、互に憎まん。
     多くの僞預言者おこりて、多くの人を惑さん。
     また不法の増すによりて、多くの人の愛ひややかにならん。
     されど終まで耐へしのぶ者は救はるべし。
     御國のこの福音は、もろもろの國人に證をなさんため全世界に宣傅へられん、
     而してのち終は至るべし。
     なんぢら預言者ダニエルによりて言はれたる

     「荒す惡むべき者」

     の聖なる處に立つを見ば(讀む者さとれ)
     その時ユダヤに居る者どもは山に遁れよ。
     屋の上に居る者はその家の物を取り出さんとして下るな。
     畑にをる者は上衣を取らんとて歸るな。
     その日には孕りたる者と乳を哺まする者とは禍害なるかな。
     汝らの遁ぐることの冬または安息日に起らぬように祈れ。
     そのとき大なる患難あらん、世の創より今に至るまでかかる患難はなく、
     また後にも無からん。
     その日もし少くせられずば、一人だに救はるる者なからん、
     されど選民の爲にその日少くせらるべし。
     その時あるひは

     「視よ、キリスト此處にあり」

     或は

     「此處にあり」

     と言ふ者ありとも信ずな。
     僞キリスト・僞預言者おこりて、大なる徴と不思議とを現し、
     爲し得べくば選民をも惑さんとするなり。
     視よ、あらかじめ之を汝らに告げおくなり。
     されば人もし汝らに

     「視よ、彼は荒野にあり」

     といふとも出で往くな

     「視よ、彼は部屋にあり」

     と言ふとも信ずな。
     電光の東より出でて西にまで閃きわたる如く、人の子の來るも亦然らん。
     それ死骸のある處には鷲あつまらん。
     これらの日の患難ののち直ちに日は暗く、月は光を發たず、
     星は空より隕ち、天の萬象ふるひ動かん。
     そのとき人の子の兆、天に現れん。そのとき地上の諸族みな嘆き、
     かつ人の子の能力と大なる榮光とをもて、天の雲に乘り來るを見ん。
     また彼は使たちを大なるラッパの聲とともに遣さん。
     使たちは天の此の極より彼の極まで、四方より選民を集めん。
     無花果の樹よりの譬をまなべ、その枝すでに柔かくなりて葉芽ぐめば、
     夏の近きを知る。
     かくのごとく汝らも此等のすべての事を見ば、
     人の子すでに近づきて門邊に到るを知れ。
     誠に汝らに告ぐ、これらの事ことごとく成るまで、今の代は過ぎ往くまじ。
     天地は過ぎゆかん、されど我が言は過ぎ往くことなし。
     その日その時を知る者なし、天の使たちも知らず、子も知らず、
     ただ父のみ知り給ふ。
     ノアの時のごとく人の子の來るも然あるべし。
     曾て洪水の前ノア方舟に入る日までは、人々飮み食ひ、娶り嫁がせなどし、
     洪水の來りて悉とく滅すまでは知らざりき、人の子の來るも然あるべし。
     そのとき二人の男畑にをらんに、一人は取られ一人は遺されん。
     二人の女磨ひき居らんに、一人は取られ一人は遺されん。
     されば目を覺しをれ、汝らの主のきたるは、何れの日なるかを知らざればなり。
     汝等これを知れ、家主もし盜人いづれの時きたるかを知らば、
     目をさまし居て、その家を穿たすまじ。
     この故に汝らも備へをれ、人の子は思はぬ時に來ればなり。
     主人が時に及びて食物を與へさする爲に、家の者のうへに立てたる忠實にして
     慧き僕は誰なるか。
     主人のきたる時、かく爲し居るを見らるる僕は幸福なり。
     まことに汝らに告ぐ、主人すべての所有を彼に掌どらすべし。
     もしその僕惡しくして、心のうちに主人は遲しと思ひて、
     その同輩を扑きはじめ、酒徒らと飮食を共にせば、
     その僕の主人おもはぬ日しらぬ時に來りて、
     之を烈しく笞うち、その報を僞善者と同じうせん。
     其處にて哀哭・切齒することあらん。

     このとき天國は、燈火を執りて新郎を迎へに出づる、十人の處女に比ふべし。
     その中の五人は愚にして五人は慧し。
     愚なる者は燈火をとりて油を携へず、
     慧きものは油を器に入れて燈火とともに携へたり。
     新郎遲かりしかば、皆まどろみて寢ぬ。
     夜半に

     「やよ、新郎なるぞ、出で迎へよ」

     と呼はる聲す。
     ここに處女みな起きてその燈火を整へたるに、
     愚なる者は慧きものに言ふ

     「なんぢらの油を分けあたへよ、我らの燈火きゆるなり」

     慧きもの答へて言ふ

     「恐らくは我らと汝らとに足るまじ、寧ろ賣るものに往きて己がために買へ」

     彼ら買はんとて往きたる間に新郎きたりたれば、備へをりし者どもは
     彼とともに婚筵にいり、而して門は閉されたり。
     その後かの他の處女ども來りて

     「主よ、主よ、われらの爲にひらき給へ」

     と言ひしに、
     答へて

     「まことに汝らに告ぐ、我は汝らを知らず」

     と言へり。
     されば目を覺しをれ、汝らは其の日その時を知らざるなり。
     また或人とほく旅立せんとして、其の僕どもを呼び、
     之に己が所有を預くるが如し。
     各人の能力に應じて、
     或者には五タラント、
     或者には二タラント、
     或者には一タラントを與へ置きて旅立せり。
     五タラントを受けし者は、直ちに往き、之をはたらかせて
     他に五タラントを贏け、
     二タラントを受けし者も同じく他に二タラントを贏く。
     然るに一タラントを受けし者は、往きて地を掘り、
     その主人の銀をかくし置けり。
     久しうして後この僕どもの主人きたりて彼らと計算したるに、
     五タラントを受けし者は他に五タラントを持ちきたりて言ふ

     「主よ、なんぢ我に五タラントを預けたりしが、
      視よ、他に五タラントを贏けたり」

     主人いふ

     「宜いかな、善かつ忠なる僕、なんぢは僅なる物に忠なりき。
      我なんぢに多くの物を掌どらせん、汝の主人の勸喜に入れ」

     二タラントを受けし者も來りて言ふ

     「主よ、なんぢ我に二タラントを預けたりしが、
      視よ、他に二タラントを贏けたり」

     主人いふ

     「宜いかな、善かつ忠なる僕、なんぢは僅なる物に忠なりき。
      我なんぢに多くの物を掌どらせん、汝の主人の勸喜にいれ」

     また一タラントを受けし者もきたりて言ふ

     「主よ、我はなんぢの嚴しき人にて、播かぬ處より刈り、
      散らさぬ處より斂むることを知るゆゑに、
      懼れてゆき、汝のタラントを地に藏しおけり。
      視よ、汝はなんぢの物を得たり」

     主人こたへて言ふ

     「惡しくかつ惰れる僕、わが播かぬ處より刈り、
      散さぬ處より斂むることを知るか。
      さらば我が銀を銀行にあづけ置くべかりしなり、
      我きたりて利子とともに我が物をうけ取りしものを。
      されば彼のタラントを取りて十タラントを有てる人に與へよ。
      すべて有てる人は、與へられて愈々豐ならん。
      されど有たぬ者は、その有てる物をも取らるべし。
      而して此の無益なる僕を外の暗黒に逐ひいだせ、
      其處にて哀哭・切齒することあらん」

     人の子その榮光をもて、もろもろの御使を率ゐきたる時、
     その榮光の座位に坐せん。
     かくてその前にもろもろの國人あつめられん、
     之を別つこと牧羊者が羊と山羊とを別つ如くして、
     羊をその右に、山羊をその左におかん。
     ここに王その右にをる者どもに言はん

     「わが父に祝せられたる者よ、
      來りて世の創より汝等のために備へられたる國を嗣げ。
      なんぢら我が飢ゑしときに食はせ、渇きしときに飮ませ、
      旅人なりし時に宿らせ、
      裸なりしときに衣せ、病みしときに訪ひ、獄に在りしときに來りたればなり」

     ここに、正しき者ら答へて言はん

     「主よ、何時なんぢの飢ゑしを見て食はせ、渇きしを見て飮ませし。
      何時なんぢの旅人なりしを見て宿らせ、裸なりしを見て衣せし。
      何時なんぢの病みまた獄に在りしを見て、汝にいたりし」
      王こたへて言はん「まことに汝らに告ぐ、
      わが兄弟なる此等のいと小き者の一人になしたるは、即ち我に爲したるなり」

     かくてまた左にをる者どもに言はん

     「詛はれたる者よ、我を離れて惡魔とその使らとのために備へられたる
      永遠の火に入れ。
      なんぢら我が飢ゑしときに食はせず、渇きしときに飮ませず、
      旅人なりしときに宿らせず、裸なりしときに衣せず、
      病みまた獄にありしときに訪はざればなり」

     ここに彼らも答へて言はん

     「主よ、いつ汝の飢ゑ、或は渇き、或は旅人、あるひは裸、あるひは病み、
      或は獄に在りしを見て事へざりし」

     ここに王こたへて言はん

     「誠になんぢらに告ぐ、此等のいと小きものの一人に爲さざりしは、
      即ち我になさざりしなり」

     と。
     かくて、これらの者は去りて永遠の刑罰にいり、
     正しき者は永遠の生命に入らん』


                      新約聖書マタイ傳福音書 第二十四・五章
 
 
 
 
 

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コメント
 
01. 不動明 2011年12月01日 23:48:36: yX4.ILg8Nhnko : vrf7oCdc0I

「地震が來る怖いとかEUが崩壞する困つただうしやうとか
 イランとイスラエルが戰爭する大變だとか
 そんな事はずつと前から教えておいたがらうが。何聞いてたんだよ、此のボンクラ共が。
 イチイチオタオタしてんぢやねえよ。」

と言ふ事ではないでせうか。


02. 2011年12月02日 04:16:56: j8DlsR41DQ
桜島噴火でバンカーバスターつかってるけど貸す田とロフィーまではいかんみたいだわhttp://blogs.yahoo.co.jp/rocket_bus_company/65297234.html#65297234

03. 2011年12月08日 04:57:59: FL3HBMFVVs
>>02
ものすごい映像ですね 、鹿児島県民は気付かない物なんでしょうか?
それより凄いのは新聞やニュースにすらならないって事ですかね・・・
福岡県民ですが知りませんでした・・・(汗)

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