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燃え尽きる高校生
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僕は去年、京都市内にある幾つかの公立高校とその付属中学校を見学した。学校側から説明を受けた後、生徒の作成したポスターや作品などを見て、同時に授業風景も見学させて貰った。生徒たちは女子はいきいきして好印象だったが、少し男子が魅力を失っているなという気がした。今時の公立中・高は六年一貫教育などと唄っていて、高校から中途編入してきた子供は六年一貫教育の子供達とは別に扱われて同じクラスになることはないらしい。何処かの大学で幼稚舎上がりが幅を効かせているような、そんなひ弱なエリートを育成せんとする意図が窺えた。僕が受けた印象の中でもっとも強烈だったのは、高校生がポスター発表している内容が大変高度で、大学に入って学ぶ面白いところをどんどん先取りしているということだ。それは一見素晴らしいことのように思えるが僕が受けた印象は逆で、こんな教育をしてはいけないというものだった。見学したうちの一つの校長はうちの大学から天下っていたが、その人はもともと研究者なので見えない大きな組織の意向に沿って流れて来たのだろう。さて何がいけないかを言おう。高校生が発表で扱っていたテーマが面白い所以はその問題を掘り下げると深みがあるからだ。しかし高校生は時間がなくまた重い課題を扱えるほど頭脳が成熟していないので、頑張って取り組んでもせいぜい表層的な知識を舐めることしか出来まい。すると大人が子供ニュースを見て分ったと思うようなそんな弊害に陥りやすい。生まれて初めてテーマに出会った時にこそ本物の学習意欲が湧いてくる時であり、それを早いうちから擦り切れさせられたら何と不運なことだろうと僕は思った。六年一貫教育のカリキュラムを見せてもらったが、子供になんやかんやとやらせ過ぎで、子供たちは卒業するころには恐らく疲れ果ててしまうのではないかと思った。あの環境では大木に育つはずの苗も盆栽になってしまう、そんな印象だった。そして大学への進学だが、随分難しい課題に挑戦させている割には高倍率の大学にあまり受かっておらず、その推測を裏付けるようだった。イルミー系教育学者が唱える教育理想論の影には、西欧優位の植民地支配意識と現地人を利用して統治効率を高める意図が隠されているが、どうも六年一貫教育を扱っている教育委員会の人々は連中の影響を大きく受けている、そんな印象を受けた。中・高生にとって一番大切なのは自由になる時間であり、彼等に考える切っ掛けを与えてあげることは大切だろうが、どう考えたかを発表させてそれを評価することは全く必要無い。<0587>
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