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電力業界への参入をぶち上げた孫さんを、坂本龍馬に擬えて礼賛する「孫正義 平成の竜馬伝説」(津久井樹里)の中に、「老松堂日本行録」(宋希m)を引用した次の一節があった。
『処々の神堂処々の僧人に遊手多く畦丁少なし耕作に余事なしと伝うと雖も 毎に聴く飢民の食を乞うる声−日本は人多し。また飢え多く、また残疾多し。処々の路辺に会座し、行人に逢えば則ち銭を乞う』
仕事の虫である日本の人々も、時代を遡れば、仕事をせずにぶらぶら遊びながら、4あちこちに集まって座り、道行く人に物乞いをした時代もあったようだ。
十五世紀の人々と今日のハイテクの現場で真面目に几帳面に闘っている戦士たちの間に、日本の人々が吸収した李退渓の敬の教説があったとも考えられる。」
韓国の歴史教科書では、江戸時代に朝鮮の使者が日本の首都に訪問すると江戸の野蛮な市民たちが「文化を教えてくれ!」と哀願したとして、韓国の子供たちに誇らしく伝えられいるそうだが、津久居氏によると、「仕事をせずにぶらぶら遊」んでいた日本人が、勤勉」になったのは、韓国、李退渓のありがたい教えのお蔭ということらしい。
しかし、「老松堂日本行録」によれば、宋希mは、当時の日本(室町時代)は社会の隅々にまで貨幣が浸透していて、乞食でさえ米を欲しがらず金をほしがる様子に驚いている。さらに有料の宿屋、渡し舟、馬まで用意されていて、日本では金さえ持っていれば旅ができることに驚愕している。農業も二毛作が一般化し、近畿では三毛作も行われていた。
つまり、「老松堂日本行録」は、当時の日本経済の発展の様子を証明する資料として引用されることが多い訳だ。
この本の作者の偏向めがねも相当なものだが、日本の中学校の歴史の教科書でも、黄河文明が紀元前6千年前に遡るとか、日本に移住して来た朝鮮半島の人間が弥生文化を作ったとか、日本が経営していた半島南部から逆に進んだ文明を受け入れたとか、どこの国の教科書かと思う内容なので、嘘も繰り返せば本当になるという見本なのか。
どんなつもりでこんなよいしょ本を書いたか知らないが、他にも在日目線が満載で、こんな本を読んでも、日本人は、孫さんを尊敬するどころか、逆に反感を覚えると思うよ。
おしんや秀吉みたいな立身出世物語に仕立てた方が日本人には受けがいいと思うんですが、朝鮮に攻め込んだ秀吉に擬えるのは無理か。
本を読んでむかついた訳ですが、老松堂日本行録とイサベラ・バード 『朝鮮奥地紀行』を読むことができ、日本経済史について勉強ができたのが唯一の収穫です。
参考資料をつけといたので、日韓の歴史を勉強したい方はどうぞ。
<参考リンク>
◆おたよりから
http://www5d.biglobe.ne.jp/~/letter04.html
◆今回のテーマは...『室町時代の産業と経済』です!!
http://ameblo.jp/karinatatsuo/entry-10039121321.html
◆室町期の経済の発展
http://www.geocities.jp/hatm3jp/040.html
◆老松堂日本行録
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/X/3345410.html
◆李退渓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%BB%89
◆朝鮮紀行 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%B4%80%E8%A1%8C
◆History of Korea
http://www.geocities.jp/hiromiyuki1002/cyousenrekishi.html
◆平和統一NEWS 第34号
http://fpuhg.main.jp/news34.pdf
津久居さんと同じ目線で老松堂日本行録が引用されてます。藤原鎌足=百済王子豊墇など鹿島説が孫引きされていますが、日韓トンネルの話もあって統一教会系?なぞですね(www)
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