ただ、以下のことは言えると思う。

日本は世界の雛型で、日本で起きたことは、世界でも起こる。

北海道は北米大陸と相似象を成している。

江戸時代、北海道の領主となった松前氏は、北海道の漁場を知行地とし、地元の商
人に運営を任せた。当時、北海道では米は獲れなかったので、水産物を米の代わり
とし、領内の経済を回したのだ。

松前氏の領地は渡島半島の南半分。そこから先、北海道の大部分は、アイヌの生活
の地。国家意識を持たなかったアイヌにとっては、そこは神々からアイヌのために
与えられた土地だったろう。しかし、和人にとっては違った。国境の先は無主の地
であり、朝廷や幕府の威光が届かない野蛮人の土地でしかなかった。

知行地はアイヌの土地にも設定された。境界の向こうでの異民族との交易で藩の財
政を成り立たせたのは、薩摩の島津氏や対馬の宗氏と同じ。しかし、その内実は全
く違った。

商人たちはアイヌを労働者として酷使した。言葉が分からないことをいいことに秤
をごまかし、収穫物を搾取した。藩政期にアイヌの「反乱」がたびたびあったよう
だが、いずれも松前氏の軍に鎮圧されている。かくして、アイヌは疲弊し、人口は
減少した。

外国船が日本近海に来航するようになり、ロシアの船も貿易を求めて訪れるように
なった。その時、国を守るために北辺の実情を調べた幕府は慌てた。

幕府は松前氏から蝦夷地の支配権を取り上げ、幕府の直轄領とし、有力諸藩に警備
を任せる一方で、アイヌの保護に乗り出したが、時は既に遅かった。明治政府の同
化政策と相まって、アイヌは絶滅寸前のところで辛うじて踏みとどまっている状況
だ。

そして、そのカルマが残った。北海道経済の脆弱性は、おそらくそのせいだろうと、
個人的に勝手に思っている。

先ほど、「北海道は北米大陸と相似象を成している」と書いたが、アイヌの運命と
アメリカ先住民の運命が、やはり相似象を成している。そして、東京のお金で回っ
ている北海道経済の姿と、日本や中国などのお金で回っている米国経済が、やはり
相似象を成している。いま、米国経済は世界最強かもしれない。しかし、北海道に
も、小樽の穀物相場がロンドンやシカゴを動かした時代があったのだ。おそらく、
米国経済の将来も、北海道経済のいまと相似象を成すことだろう。

一般的には借り手よりも貸し手の方が力は強いのだが、東京がワシントンに頭が上
がらないのは、そのカルマの影響だろうと、個人的に勝手に思っている。自分は人
からさんざん毟り取っておいて、別の人から毟り取られるのに文句を言えるわけが
ない。それでも、文字通り命をかけて異議を唱えた財務相がいた。その方の選挙区
が北海道だったのも、何かの因果だろう。

日本人が持つ文明は、自然との親和度が高いものだが、その点ではアイヌの方が優
っていると思う。アイヌの方々には、是非立ち上がっていただきたい。狭い部屋の
中で、誰かに見せるために踊りを踊るのではなく、かつてのように、大自然を相手
に、神々に向かって踊りを踊る日が来ることを、そのようなアイヌの姿を取り返す
日が来ることを願っている。こればかりは、彼らが自分たちの力でやらなければな
らない。

そうなることが、おそらく、日本のためにもいいのだろうと、これも、個人的に勝
手に思っている。

ふと思ったことを書かせていただいた。「空耳」板なので、内容が多少ぶっ飛んで
いるかもしれない。ご容赦願いたい。

男性遺体はJR北海道社長と確認　社員宛の遺書も
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210918025.html

　北海道小樽市の沖合で18日に発見された男性の遺体が、指紋などから行方不明だったJR北海道の社長と確認されました。

　死亡が確認されたのは、JR北海道の中島尚俊社長です。警察によりますと、遺体の指紋から本人と分かり、遺体のズボンからみつかった携帯電話が社長のものと確認できたということです。また、JRが会見を開き、中島社長の自宅から見つかった遺書が公開されました。社員全員に対し、「仕事で迷惑をかけた」「戦線を離脱して申し訳ない」という内容が書かれています。JR北海道は、今年5月に特急列車が脱線炎上する事故を起こしたほか、運転士の居眠りなどトラブルが相次いでいました。
　JR北海道・小池明夫会長：「中島の死亡をこのような形で皆様に報告せざるを得なくなったことは誠に申し訳なく、また、誠につらく残念なことだ」
　社長の遺体は、午前8時前、社長の車が見つかっていた石狩市の海岸から約30キロ離れた小樽市の沖合で釣り人が発見し、警察が身元の確認を進めていました。警察は、中島社長が自殺したものとみて調べを進めています。

　先週１２日から行方不明となっていたＪＲ北海道の中島尚俊社長が１８日朝、北海道小樽市の沖合いで遺体で見つかりました。

　１８日午前７時半ごろ、小樽市オタモイ海岸からおよそ１キロ沖で、うつぶせで浮かんでいる男性の遺体が見つかりました。警察が指紋を照合した結果、１８日午後、遺体はＪＲ北海道の中島尚俊社長であることが確認されました。

　中島社長は、「仕事で迷惑をかけた」という内容の書き置き１２、３通を自宅に残し、１２日から行方不明になっていました。札幌の隣の石狩市の海岸では、中島社長の車が見つかっていました。

　「遺体が見つかったのは、中島社長の車が置かれていた石狩市の海岸から西におよそ３０キロ離れた場所でした」（記者）

　警察は、中島社長が自殺したとみて調べています。社長の遺体確認を受け、ＪＲ北海道は１８日夜、会見を開き、社員あての遺書を公表しました。

　「『真っ先に戦線を離脱することをお詫びいたします。お客様の安全を最優先することを常に考える社員になってほしい』」（ＪＲ北海道　小池明夫会長）

　中島社長は、５月に起こった石勝線の脱線火災事故を受けての再発防止策の取りまとめのため、失踪直前まで陣頭指揮をとっていました。（18日20:55）

　北海道を訪問中の天皇陛下は、アイヌ民族に伝わる伝統舞踊を鑑賞されました。

　天皇陛下が訪れたのは、北海道白老町にあるアイヌ民族博物館です。アイヌ民族を紹介する施設を訪れるのは初めてのことで、ユネスコの無形文化遺産に指定されている古式舞踊をご覧になりました。

　アイヌに伝わる独特なメロディーの歌や、動物や狩の様子を表現した踊りが披露されているあいだ陛下はじっと見入り、大きな拍手を送られました。

　また、１１日は東日本大震災の発生から半年ですが、宮内庁によりますと、陛下は博物館の中で発生時刻の午後２時４６分に合わせ、東北地方の方角にむかって黙とうされました。

　肩などの痛みのため、北海道への訪問を取りやめた皇后さまも、お住まいの御所で黙とうされたということです。（11日19:04）

蘇我氏の正体 (新潮文庫)
関 裕二 (著)
http://www.amazon.co.jp/蘇我氏の正体-新潮文庫-関-裕二/dp/4101364729/ref=pd_sim_b_1
　
　
内容（「BOOK」データベースより）

大化改新での「入鹿誅殺」により、悪の象徴として記憶されてきた蘇我氏。以降、歴史の表舞台から姿を消した彼らは一体何者だったのか?最新の研究成果と、著者独自の調査で明らかになる衝撃の出自。その隠蔽工作に奔走する藤原氏の裏の顔。祟り、朝鮮半島、天皇、そして浦島太郎など古代史に散らばるキーワードから、悲劇の一族の全貌を大胆な解釈で捉え直す、渾身の本格論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

関 裕二
1959(昭和34)年、千葉県柏市生れ。歴史作家。仏教美術に魅了されて奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。1991(平成3)年に『聖徳太子は蘇我入鹿である』でデビュー。以後精力的に執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
　
　
第一章 蘇我氏の「悪行」と乙巳の変

蘇我入鹿暗殺(乙巳の変)の現場
蘇我氏がくり広げた専横の数々
上宮王家滅亡の結末
蘇我氏の横暴と高まる反発
入鹿を称える入鹿神社の謎
見直されつつある蘇我氏の業績
律令制度の基礎を築いたのは蘇我氏？
なぜ蘇我氏が王家をもり立てたのか
『日本書紀』が蘇我氏の正体を抹殺するこれだけの動機
境遇が似ている蘇我入鹿と菅原道真
蘇我入鹿を大悪人に仕立て上げるための巧妙なカラクリ
頭脳明断な入鹿がなぜ無謀な行動に出たのか
山背大兄王は存在しなかった！？
　
　
第二章 蘇我氏と鬼

蘇我の正義を実証できるのか
蘇我は崇って出ていた
崇りが明かす蘇我氏の正義
奇跡の寺・山田寺の不思議
首だけが生き残った山田寺の本尊
蘇我倉山田石川麻呂の生首と山田寺仏頭の因縁
蘇我倉山田石川麻呂の悲劇的な最期
なぜ遠智娘は「塩」に発狂したのか
生首を「スシ」にした百済王豊璋
山田寺の廃墟にたむろする怨霊？
　
　
第三章 謎めく蘇我氏の出自

『日本書紀』は蘇我氏の何を隠匿してしまったのか
武内宿禰と蘇我氏を切り離した戦後の史学界
蘇我は「石川」から生まれた？
蘇我氏渡来人説
蘇我氏の出自を無視した『日本書紀』
『日本書紀』が隠した蘇我氏の正統性
鬼の代名詞になった元興寺
平城京遷都に抵抗した法興寺
鬼を退治した元興寺のガゴゼ
元興寺が鎮守社に選んだのは崇る御霊社
神と鬼を唆別してしまった藤原氏
鬼と深く縁を結ぶ蘇我氏
蘇我系皇族・聖徳太子が演じた童子(鬼)の鬼退治
法隆寺救世観音に打ち込まれた楔
法隆寺を席巻する鬼
法隆寺の謎と蘇莫者の謎
蘇莫者は聖徳太子なのか
蘇我だからこそ恐ろしいという共通の認識
出雲神スサノオと蘇我のつながり
なぜスサノオを祀る社がソガなのか
蘇我も出雲も鬼とつながる
崇る出雲神
蘇我氏は出雲に進出していたのか
言代主神とそっくりな武内宿禰
葛城の一言主神は出雲神の言代主神？
　
　
第四章 天日槍と武内宿禰の謎

『日本書紀』が必死になって隠してしまった蘇我氏の素性
ヤマト建国の秘密を握る纏向遺跡
考古学が示した出雲の実在性
出雲の国譲りと天孫降臨の真実
トヨと邪馬台国の男王の謎
仲哀天皇という歴史改竄のカラクリ
武内宿禰は天日槍？ 唐突な梅澤氏のつぶやき
天日槍と神功皇后をつなげる系譜
天日槍が来日した理由
神と鬼という両面性を持った天日槍
天日槍は歴史時代の人なのか神話の神なのか
韓国岳と宇佐神宮
なぜ応神天皇が八幡神となったのか
日本の韓国(辛国)と天孫降臨伝承
伽耶王子ツヌガアラシトと応神天皇のつながり
天日槍とそっくりで正反対という不思議な神サルタヒコ
サルタヒコと天日槍と武内宿禰を結ぷ糸
伊勢と出雲二つの国譲りの秘密
天日槍とつながるサルタヒコと武内宿禰
天日槍を救ったトヨ(神功皇后)
死んだはずなのに生きていた武内宿禰
残された最後の謎
　
　
第五章 蘇我氏の正体

なぜ『日本書紀』は蘇我が渡来人と喧伝しなかったのか
スサノオと蘇我氏の奇妙な共通点
新羅王になった倭人・脱解王の謎
脱解王ともうひとりの倭人瓠公の活躍
スサノオと脱解王のつながり
脱解王とそっくりな浦島太郎
浦島太郎が間抜けだったのは日本にもどつてきたから？
脱解王と天日槍(武内宿彌)をつなぐ「鉄・鍛冶」
我れ蘇れり！　と宣言した蘇我氏の正体