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「放射能拡散図への疑問」
http://www.asyura2.com/11/bd60/msg/105.html
投稿者 カッサンドラ 日時 2011 年 8 月 28 日 12:42:08: Ais6UB4YIFV7c
 

 図『福島第一原発から漏れた放射能の広がり(群馬大学 早川氏作)』http://takedanet.com/2011/08/post_5e33.html(武田邦彦 中部大学教授のブログより) についての疑問を述べたい。

 陸地上に色分けされ等値線で結ばれた部分は、国・自治体の計測の結果をプロットして作図したのは理解できるが、洋上に描かれた緑色の腕の部分は実際計測されてはいないだろう。水面上にあのような形で放射能の痕跡が残っているとは思えないから。

 計測されていないのであれば「洋上の腕」の部分は、どのような考えのもとに作図したのか? あの部分が描いてなければ、一関のホット・スポットは女川原発が原因かもしれないし、柏や松戸のホット・スポットは東海原発のものかもしれない。いずれにしても、福島第一原発がすべての原因だとは判断しにくくなる。

 もしSPEEDIの図を参考にしたというなら、拡散予測図は地上でも洋上でも自由に線が引けるが、実測した値をもとに作成した図面に仮定の線は、むしろ描くべきではない。何か別の意図があったのでは、と疑われる恐れがあるから。

 地上には「腕」に相当する観測点が見当たらなかった。だから洋上に「仮想の腕」を書き加えただけで、本来は一関も柏も飛び地のホット・スポットかもしれない、と考えたのならなぜそういうふうに描かなかったのか。なぜ、わざわざ福島第一原発と結んだりしたのか。

 仮にあの図の通り放射性物質が洋上を通って流れたとしても、海上は遮るものがない通り道だから、たちまち拡散してしまうに違いない。あの「腕」の流れ方はどちらかというと、両側を山などで挟まれた通路を流れる流れ方で、飯館村や中通り地方で起こったような現象だ。

 また、北に流れた腕の中には女川原発が位置しているし、南に流れた腕が掠めるように東海原発が位置してる。この図を見る限り、女川か福島か、あるいは東海か福島かの原因判断は難しくなると思う。飛び地のホット・スポットの周辺を細かく計測してみれば、あるいは「ホット・ベクトル」が現れて拡散源を指し示す、ようなことがないとも限らない。もし福島第一以外にも放射能を拡散した原発があったとすれば、福島第一事故が無事収束したとしても、それで放射能拡散が収束したとは言えなくなる。

 逆にこの図が正確に実態を反映しているとした場合、放射能の放出は3月11日以降今日まで全時間に渡って放出されていたものではない、と考えらる。なぜなら全時間放出が続いていたなら、風向も全方位に及ぶはずだから。このような明確な2本の腕は形成されず、全方位に拡散しているはずである。

 では「ある日にち」の「ある時間」に集中的に放射能は放出された、と考えた場合はどうか。確かに福島県でも、1日のうちに風向が反転することはある。わきを低気圧が通過したような場合、風向は徐々に反転してゆく。しかし「徐々に」変わっていくのであって、いきなり反転はしない。だから、北と南の腕が独立して存在できるとは思えない。風向の動いた範囲で一様に吹き散らされるはずだ。ではこの腕は何なのか?

 「つい描いてしまった」のか「ある意図を持って描いた」のかは分からぬが、日本国民がある意味でひと安心したのは確かだ。原因が福島第一原発とはっきり図上で示されたのだから。原因の分からぬ事は、不安が不安を呼ぶし。

 いったい原発とは、「全電源喪失」とか「ディーゼル発電機が起動しない」ことだけが重大事故なのか? 配管が地震で破断するとか亀裂が入って冷却水が漏れ出し、原子炉内の水位が下がる事態も事故とはいえないのか? 漏れ出した現場に作業員は近寄れないであろう、放射能が充満しているから。当然、壊れた配管の弁は閉じる作業が始まりだすのは間違いない。

 しかしその作業中も水位が下がり続け、燃料棒の温度が上がり、多量の水蒸気が発生するとしたら、原発は「緊急ベント」を絶対にやらないと断言できるだろうか? 壊れた配管が一本ではなく複数管がやられてたとしても。

 私は、今回の菅総理の突然の「脱原発宣言」や東電、保安院、安全委員会のドタバタ劇は、なにかもっと大きな秘密を隠した結果のような気がする。浜岡原発だけ停めたのも、今後起こるであろう東海地震のためとういうより、今回の地震で停止した太平洋岸の原発群の一部とみて再点検のため停めたのではないか、と考えるのだが。

 ストレス・テストを急に言い出したのも、今回の地震で福島第一原発以外にも公表されない事故が多発したため心配になった、としたら説明がつく。中心部から遠い佐賀や北海道の原発から再稼動させようとしたのも、東日本大震災の影響がより少ない地域を選んだ結果なのかもしれない。TPPや消費税という自民党まがいの考えを持つ首相が「脱原発」などと正反対の事を言い出したのは、単に自分の延命策だけだったのだろうか?
 

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コメント
 
01. 2011年8月28日 17:47:07: EVskgte9f6
なかなか面白いですね!

少し考えてみたのですが、放射性物質の拡散は、風だけではなく
海流でも行われるのではないでしょうか。

そう考えると福島以南の分布は見事に、千島海流・対馬海流と
一致します。日本海流が銚子付近でこの2つと衝突するので
分布がそこで落ち着いているのとも符合します。

となると、残った北方の放射線分布ですが、
福島第一から流れでたとすると海流と逆方向。
さらに一関市に周辺より高めの放射線が検出されたのが不思議です。

一つの仮説としては、もともと一関の放射線は高めだったという説。
そこから川沿いに放射性物質が流れ、海流にそって出て行った。

ですが、この仮説は一関市の放射性調査の結果をみると疑わしいものです。

http://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/1,24546,151,html
より引用
=================================
原乳の放射性物質調査結果(平成23年8月12日更新)

県では、東京電力福島第一原子発所事故に伴う農畜産物の放射性物質について、
産地として消費者に安全な農畜産物を提供する観点から、
原乳の定期的な調査を実施しています。
調査の結果は、すべての施設で食品衛生法上の暫定規制値を下回りました。

調査地点 採取日 放射性 放射性
セシウム ヨウ素
素測定値 測定値
単位:ベクレル/kg 単位:ベクレル/kg
一関市(コー ルドセンター)平成23年8月 8日 22 不検出
一関市(コー ルドセンター)平成23年7月11日 20 不検出
=================================

WHOの飲料水に関する基準はセシウム・ヨウ素それぞれ10Bq以下です。
もし震災前からこういう値であったとすれば業者から声が上がっていても
不思議ではないような気がします。なので、この仮説は弱い。

第二の仮説としては、福島第一の水素爆発で一関市周辺に集中して放射性物質が
流れ込んだという説。
その後放射性物質が周辺の山から一関市に集中、川を下って海流で流された。
こっちのほうがありそうですね。

第三の仮説としては、女川原発から何らかの理由で流れ出したという説。
ですが、一関市のほうが放射線量が多い理由をこれだと説明できない。
ちょっと考えにくいな。


02. カッサンドラ 2011年8月28日 22:34:38: Ais6UB4YIFV7c : VXguXj47BA
01さんへ

@一旦海流に混じった放射能が、また放射能雲となって地上に降り注ぐものでしょうか?

A海流に混じった放射線値を、どのようにして計測したのか?
 地上のような観測点は取れない。
 船で海水を採取して測定したのか?


03. 2011年8月29日 01:53:25: EVskgte9f6
門外漢ですので、あくまで可能性程度にお考え下さい。

>@一旦海流に混じった放射能が、また放射能雲となって地上に降り注ぐものでしょうか?

元素によると思いますが、放射性ヨウ素であれば軽いけれども安定ですので海草等に吸収され、食物連鎖で広まる可能性が高いと思われます。
ストロンチウムは比較的安定ですので化合物をつくって海底に沈殿している可能性大かと思います。事実、東電の測定によれば福島第一近辺の海底土の放射性ストロンチウムの濃度は平均値とは桁違いに高いらしいです。
セシウムに関しては良く分かりません。反応性が高いので雨に混ざって降り注ぐ可能性はあると思います。ただし、これも重たい元素ですので、海底に沈んでいる可能性は高いと思います。

>A海流に混じった放射線値を、どのようにして計測したのか?
 地上のような観測点は取れない。
 船で海水を採取して測定したのか?

ガンマ線は10m程度の寿命がありますので、ヘリや船での測定は可能かと思います。というか、ガンマ線以外測るのは事実上不可能な気がします。
ここで問題となるのは放射線の線量で、線量が低い場合は長時間の測定を要します。あくまでも予想ですが・・・ヘリで短時間で測定限界が比較的高めの測定をしたのではないかと思います。でないと広範囲の測定は無理ですので。

この仮定が正しいとすると、測定は海水に関するものだけとなります。海底土に関しては別途測定せねばならないかと思います。


04. カッサンドラ 2011年8月29日 08:50:51: Ais6UB4YIFV7c : CPbqnsaXmw
03さんへ

この図が示しているのは、ホット・スポットと福島第一原発が高放射能の腕で結ばれているということです。

海水に溶け込んだ放射能とか、海底土に沈着した放射能は、また別の問題かと思います。

海水が水蒸気となって蒸発しても、それに放射能粒子がくっ付いて来るかは私には分かりません。それがあるとしても、相当の時差が生じると考えられます。

腕が海水の高放射能の部分なら、水素爆発から数ヶ月も同じ状態を保っているのが理解できません。


05. 2011年8月29日 09:36:37: EVskgte9f6
>>04 さん。

あの地図は、単純な測定データではないですよね。特に、深度300〜1500mの海の放射線量を測るのは並大抵のことではない。地図の注意書き?にも書いてあるとおり

「国・自治体の計測値7000余りを@nnistarさんがプロットした地図を見て、この等値線を引いた」

で。

ホットスポットと福島第一が結ばれてると見ようと思えば見えますが、そこまでやるなら日光と沼田(分布の左下)も結んでしまえばという話になりそうですが、それはない。一関と福島第一を結んだのは、海流を考慮してと考えれば納得できます。

『水素爆発から数ヶ月も同じ状態を保っている』とのご指摘ですが、同じ状態なのですか? でしたら確かに驚きです。私は事故当時は、もっと別な分布ではなかったのかと思っていたのですが・・・。勘違いだったか。


06. 2011年8月29日 09:54:14: EVskgte9f6
>>05です。追記。

東電と国が何か隠し事してるんじゃないかなーというのは、なんとなく感じますので、そこは同感です。


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