http://www.asyura2.com/10/yoi1/msg/233.html
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音読効果は頭が良くなる最強勉強法!10分間で脳が活性化うつ病改善
http://kenkoubiyou.blogspot.jp/2013/10/10.html
今、注目されている音読の学習効果・脳トレ効果
声に出して文章を読む、「音読」(朗読)
音読は、これに勝る学習法はないと言われています。
音読は、インプット(認識する)とアウトプット(表現する)を同時に行うことができます。
音読には脳の血流を増加させ、劇的に脳を活性化する効果があるのです。
それは何も、受験勉強中の若者だけのものでなく、年配の方の記憶力向上や、認知症の予防・改善法としても成果を上げています
さらに、音読をすることによって頭の回転が早くなり、会話が上手くなるといったコミュニケーション能力を高める作用までもがあるのです。
このような効果によって、音読は頭が良くなる習慣・脳トレとして、注目されています。
前頭前野の働きと音読によって鍛えられる脳の作用
音読をすることによって脳の記憶や学習、感情を司る「前頭前野」を鍛えることができます。
記憶力アップ
コミュニケーション能力アップ
会話が上手になる
頭の回転が早くなる
考える力・アイディアを生み出す力・思考力発想力アップ
学習した知識や技術を生かす力・応用力アップ
感情のコントロール(穏やかになりキレにくくなる・イライラしにくくなる)
状況に合わせた判断力(人間らしい行動を取れる・問題行動の抑制)
音読をすることによって、これらの機能を向上させることができ、「頭が良くなる」のです。
対して、声を出さないで読む、「黙読」も脳を活性化させる効果はありますが、音読に比べると効果が落ちます。
「テレビを見ている時」「テレビゲームをしている時」では、ものを見る時に働く「後頭葉」は
活発ですが、前頭葉の働きは良くありません。
さらに、一見脳を使っているように見える、「考え事をしている時」に至っては、
前頭葉はおろか後頭葉すらほとんど働いていないのです。
音読のやり方・効果的なポイントとコツ
10分間続けて行う
脳の活性化のためにも、毎日10分程度は続けるようにしましょう。
できるだけ早く音読する
読むスピードが速い方が、脳がより活性化します。また、リズムよく読むのも効果的
です。
同じ文章ばかり読まず違う文章も読む
脳は新しい刺激によって元気になります。
簡単な文章でも大丈夫
音読に用いる文章は、難しい文章でなくても大丈夫です。新聞・小説・童話・絵本・読経
なんでもOKです。
音読の仕方ですが、大きな声でする人や小さな声でする人など様々です。
ただ、しっかり発声するようにしましょう。
音読のアンチエイジング効果・うつ病の治療効果
音読することには、若返りと幸せのホルモン「セロトニン」の活性化にも効果があります。
それによって、うつ病の改善・予防や脳や身体のアンチエイジング効果も期待できます。
http://happylifestyle.com/4954
成績が上がる 30の勉強法 その13
効果的な勉強に「音読」は当たり前。勉強の達人は「立って音読」をする。
音読は、効果的な勉強には欠かせません。
勉強の本質とは、理解して、記憶することです。
効果的に「記憶」をするためには、たくさんの刺激を脳に送ればいい。
刺激が大きければ大きいほど、脳は一発で覚え、忘れません。
過去の思い出で、いい出来事より悪い出来事のほうが鮮明に覚えているのは、悪い出来事のほうが刺激は大きいからです。
刺激が大きいことで、脳は深く記憶を刻み込みます。
普段、私たちは、教科書を読むときには目視をします。
教科書を読んでいて眠くなるあなた。
もしかして、黙読していませんか。
目視は、視覚しか使っていないので刺激が小さく、だから眠くなります。
教科書を読んでいて眠くなったら、音読をしましょう。
音読をすれば、目が覚めます。
目で読み、声を出し、声を耳で聞きます。
目・口・耳の3つを使って勉強することになるので刺激が大きくなり、覚えやすくなるうえに忘れにくくなります。
さらに余裕があれば、立って音読をしましょう。
席に座っているのではなく、立って音読をすれば、刺激はさらに大きくなります。
目・口・耳・足の4つを使って勉強することになるので、絶対に眠くなることはありません。
勉強の達人は、音読はもちろん、立って音読をするのです。
http://www16.ocn.ne.jp/~ondoku/ondokuryoku1.html
音読力も黙読力も重要なり(1) 02・11・21記
音読力も、黙読力も、重要なり
わたしはこのホームページでは殆んどが音読力(表現よみ力)高めにつ
いて書いています。だからと言って、黙読力を軽視しているわけではありま
せん。黙読力は音読力と同等に重要です。わたしたちの日常生活では黙読が
殆んどですから、黙読力高めの指導はとても重要です。
黙読力高めの指導は、黙読そのものを直接に指導する方法もあります
が、音読力を高めることによって水が流れるようにしぜんに黙読力が高まる
という側面もありす。音声に出しての音声解釈で作品世界を楽しむことを継
続していくうちに、黙って目だけで活字を読んでいるときも素敵な音声を脳
中の黙って浮かべて情感豊かに読むようになります。これは高次の黙読力で
す。
本稿では、第一部・「音読力の重要なわけ」、第二部・「黙読力の重要
なわけ」の、二つに分けて書くことにします。
第一部 音読力が重要なわけ
黙読と音読とでは、どちらがより重要かという問いは愚問です。どちら
も重要なのです。時と場に応じて、両方を自在に、上手に使いこなせるよう
でなければなりません。
初めに「なぜ音読力が重要か」について書きます。音読のメリットは、
どこにあるのでしょうか。
文章理解の程度が分かる
黙読だけでは、授業(話し合い)は成立しません。文章を声に出すこと
で、黙読では見えなかったものが見えてきます。音読することで、立ち上
がってくるものがあります。児童の理解の程度、読みの浅さや深さ、つまず
き、どう受け取っているか、指導の手立てをどう立てるか、などが分かって
きます。音読させてみると、児童達の読みの力の診断や治療、指導上の重要
な手がかりが得られます。
児童がどれだけ文章内容を把握しているか。それを音読の実態で調べます。
○漢字が読めるか。
○つっかえないで読めるか。
○語群のまとまりとして読めるか。
○おかしな読み癖がないか。
○文内構造(意味内容の切れ続き)の区切りをはっきりさせて読めるか。
○地の文と会話文とを区別して読めるか。
○会話文は人物に気持ちになって読めるか。
○強調すべきところ、声量の変化、遅速の変化、転調の変化、間をあける
べきところなど、意識して読んでいるか。
○つまり、内容を理解して読んでいるか、そら読みをしていないか。
○場面の雰囲気をつかんで情感豊かに読んでいるか。
○張りのある声で、歯切れよい発音で読んでいるか。
このように文章内容の理解の程度(実態)を把握するために音読させた
り、指導の手がかりを得るために音読させたりします。また、「何行目から
何行目まで音読してごらん。ここの文章部分から、人物Aの行動意図(理
由)が読み取れます。どんなことが分かってきますか。いま読んだ文章部分
に書かれています。どうして、どんなで、こんな行動をしたのでしょう。相
手にどうしてほしいと思っているのでしょうか。どの文章部分からそれがわ
かりますか。」などと文章個所を指定して音読させ、音読で意識化させて文
章内容を精査、探究させ、そこから話し合いが進展していきます。
「では、どんな声の出し方をすると、いま話し合ったことが音声にあら
われるでしょうか。実際に声に出して読んでみましょう。」と誘いかけま
す。あらわれでた読み声をもっとよい表現にするために、あらわれでた読み
声を手がかりにして、それを更に解釈深めの話し合いの材料にして学習を進
めていきます。
能力の低い子には、教師(上手な音読児童)の連れ読み、模倣読みをさ
せたりもします。文字を声に出して満足に読めもしないのに、何のより高度
な解釈深めの授業などあり得ましょうか。案外、これが多いんですよ。あな
たは、これと違いますよね。
音読するとは解釈深めをすることだ
みんなに聞こえる声で、つっかえないで、すらすらと、はっきり読めれ
ばよいだけではありません。音読指導では、もっと教えなければならないこ
とがあります。音読にはメリットがたくさんあります。
音読と読解とは緊密な関係があります。音読させると、児童がどれだけ
文章内容を理解しているか、理解の程度が把握できます。文章を音声表現さ
せて、解釈(理解)した文章内容を、その筋道(論理)にそって、意味内容
が立ち上がるように工夫しながら音声表現させます。
みなさんは、音読した時と黙読した時とでは、どちらが神経を使います
か。音読の方が神経を使うでしょう。文章を声にすると、黙読と違って緻密
な思考が要求されます。上手に音読しようとすると、黙読では使わなかった
余計な神経を使います。黙読と音読では、神経の使い方、精神的な疲労が
ずっと違います。音読すると、黙読では読み落としていた内容が浮かび上
がってきます。さらに読み深めが出てきます。音声表現することで、より深
い解釈行為があらわれ出てきます。
音声表現するには、文章内容が十分に理解できていなければなりませ
ん。理解できていない場合には、とぎれとぎれのつっかえ読みになったり、
へんなところで区切って読んだり、すらすら読めたとしても、気持ち(思
い)の入らない上っ面の読み声、文字の表面をずらずらとなぞって流れるだ
けの棒読みになったりします。自信がないので、読み声は低く沈んで、小声
になり、発音不明瞭のもぐもぐ読み声になります。教室いっぱいにりんりん
と響く自信に満ちた読み声にはとうていなりません。
「音読は音声解釈することだ」と言われます。「音声解釈」とは、「文
章内容を音声で表現すると、文章内容の解釈(理解)深めが要求される。音
声で解釈深めが行われる。」ということです。音声表現して、あらわれ出た
読み声に不満があれば、「ここはこんな意味内容だから、もっと違った、こ
んな感じ(雰囲気、情感)の音声表現にするべきだ」と修正した音声表現が
求められます。更にあらわれ出た読み声にも、これは満足、これは不満と耳
で判断し、不満の場合はさらなる音声表現を求めていきます。と言うこと
は、まさに「音声(で)解釈」していることになるわけです。
音読すると、集中して内容把握ができる
黙読していると、うつらうつらと眠くなることがあります。春眠なんと
か、ぽかぽかいい陽気の時は、とくにそうです。そんな時、声に出して読む
と、しだいに眠気から覚め、意識がはっきりし、集中して本を読み出すこと
ができます。
紙幣の枚数を数えるとき、黙って数えるよりは声に出して数えた方が確
実に数えられます。電卓を使って計算するとき、黙って数字のキーを打つよ
り、打とうとする数字を声に出しつつキーを打ったほうが間違えずにキーを
押し、より確実に計算ができます。
電車の運転手(車掌)さんは発車するとき「前方よーし」と声に出し、
指で進行方向を指示します。指差し確認と言います。わざと声に出して自分
の行動を統制し、自己確認をしながら安全運転をしようとているのです。言
葉には行動を調整(規制、統制)するはたらきがあり、頭の中だけの言葉よ
りは、声に出すほうが、その効果がいっそう発揮されるのです。
声に出して本を読むと、意識が集中して文章内容の把握ができるように
なります。音読した方が黙読よりも意識が集中し、確実に、内容把握ができ
るようになります。音読は黙読に比べて強制力を発揮して内容把握ができる
効果があります。音読は黙読と比べて神経をたくさん使います。
音読すると、高次の黙読力が作られる
音読は高次な黙読を作るのによい方法です。音読学習を積み重ねていく
ことで、しだいに表象性や情感性や論理性の豊かな音声表現ができるように
なります。音読練習を繰り返していく中で、文章内容にピッタリした音(お
ん)を素早くの脳中に浮かべて読める技ができていきます。
国語授業でどの文章部分はどう音声表現すればよいか、実際に声に出し
て練習します。家庭でも父母の協力を得て(音読カードに父母が家庭練習し
た確認や評価のしるしをつける)繰り返し音読練習をさせます。こうして音
読練習を重ねることで、児童達は黙って読むときにも、自分が実際に音読し
ていた時に出していたであろう豊かな音(おん)を、生き生きした心声(内
耳音)として、脳中に浮かべて読めるようになっていきます。
繰り返しての音読練習を経過したあと、その効果として、高次の黙読能
力が形成されます。「高次の黙読」とは、繰り返しての音読練習の結果とし
て形成される第二次の「黙読時における鍛えた音読・訓練された音読の能
力」のことです。
児童達に高次の黙読の能力を身につけるには、声に出しての音読練習を
繰り返して指導していきます。声に出しての表情豊かな読み声が、やがて心
内化し、黙読しているときでも表情豊かな音(おん)を黙って脳中に瞬時に
浮かべて読めるような肉体化、身体化ができていきます。
音読すると、言語感覚が育つ
音読練習を繰り返すと、物語世界にどっぷりと入り、登場人物になった
つもりで物語世界を行動できるようになります。この先どうなるだろうかと
わくわく、どきどきしながら事件(事態)の進展を音声でつかみ、音声で彫
琢し、場面の表象を音声の響きで楽しんで読み進めるようになります。
これに対して黙読は知識を得るために読むのが殆んどです。黙読は、何
が書かれているか、何を伝えているかを知ることで読みは終わりとなるのが
ふつうです。つまり、音読は物語的で、黙読はデータベース的だと言えま
す。
音読すると、ことばの組み合わせのすばらしさや悪さ、語えらび文つく
りのつながり具合(リズム)のよさや悪さに気づきます。すばらしい文章部
分は声に出して心ゆくばかりに思いを込めて読んでみたくなります。素敵な
ことばの組み合わせの巧みさを、音声で表現し、ある種の感慨に浸りつつ、
楽しんで読みたくなります。日本語による表現美(言語美、言語感覚)を音
声でからだに響かせて体感しようとします。こうして音声で言語美を味わ
い、美しい文章への憧れを抱く人間になっていきます。
音読すると、言語表現能力が育つ
小学校の教科書の文章は短いですから、同じ文章個所を繰り返し音読練
習していると、いつのまにか暗唱してしまいます。暗記強制ではなくて、解
釈深めの音読練習や情感(意味内容)を音声にのせる音読練習を繰り返して
いると、いつのまにか暗誦に近い状態まで自分の身体に刷り込み、血肉化さ
せてしまいます。
音読を繰り返すことで知らず知らずのうちに文章の中にある語句、言い
回し、文体、文章構成の進め方などが自分のものとして感覚的に身体に刷り
込んでしまいますいつのまにかその文章の中にある語句や文型(言い回し)
や文章構成(思考の進め方)が肉体化され、いつか、ある機会に、無意識的
に、あるいは意識的に、それらを日常の言語生活の中で使う(話す、書く)
ようになっていきます。
同一文章の音読練習を繰り返していると、日常生活の中で言語表現する
とき、それら語句、言い回し、文型、文章構成を知らずに使って話したり書
いたりする自分に気づくようになります。音読を繰り返しているうちに、理
解語彙(理解文型、理解文章構成)がいつのまにか表現語彙(表現文型、表
現文章構成)に転化し、こうして日常の言語生活の中へ、語彙(文型、言い
回し、文章構成)を増加させ、豊かな日本語力(認識思考力、表現力、知的
な営み)を身につけていく人間になっていきます。
各学年教材の音読授業をデザインする
http://www16.ocn.ne.jp/~ondoku/itiranhyou.html
各学年教材・本稿掲載の一覧表
各教材の表現よみ指導の重点内容や具体的な指導方法や指導上の留意事項について書いてあります。
表現よみは、作品をどう解釈するかによって読み声のありようが変わってきます。ですから、作品をどう解釈するか、教材解釈や教材化の視点などについても書いてあります。
今後も教材名を少しずつ増やしていく予定です。たまに遊びにきてね。
3年生教材
モチモチの木
三年とうげ
わすれられないおくりもの1
わすれられないおくりもの2
(1000の風・千の風になって)
きつつきの商売
おにたのぼうし
ちいちゃんのかげおくり
わたしと小鳥とすずと
夕日がせなかをおしてくる
つり橋わたれ
りんりりん(詩)
かえるのぴょん(詩)
かもつれっしゃ(詩)
ありの行列
どきん(詩)
動物たちのしぐさ
たけのこぐん(詩)
ゆうひのてがみ(詩)
みえないストロー(詩)
くまさん(詩)
きりん(詩)
あらしの夜に
星とたんぽぽ(詩)
いちばんぼし(詩)
山(詩)
せみ(詩)
ゆうすげ村の小さな旅館
どこかで春が
ふしぎ(詩)
わにのじいさんのたから物
すがたをかえる大豆
http://kokugo-eze.com/ondoku.html
音読の効果その1
音読をするように言われたことがありませんか?
近年、音読が国語力伸張に効果的だという声を多く耳にするようになりましたよね。
四谷大塚のテキストには「次の文章を最低3回音読してから後の問いに答えなさい」なんて書いていますからね。(だれもやってはいないと思いますが。)
よく売れている(らしい)、ある中学受験の国語学習本には音読の継続は「思いがけいがけないほどの効果をもたらします」とあり、例として小学二年生の子が半年間、音読を継続練習して1600字を10分で読めるようになったという事例を報告しています。
しかしここであげられているのは単に1例だけで、しかも2年生(本当は5,6年生の効果を知りたいですよね)、またその子がどんな子なのかもまったくわからないし、それ以前はどうであったのかという比較もありません。
そのため何の説得力ももちません。
百歩譲って、このような効果があるのだとしても、結局は「早く読めるようになるということ?」と私は思ってしまいます。 「読解力にはつながらないということ?」と思ってしまいます。
ネットで調べてみますと、「声が大きくなって、元気になります」なんて効果をあげている人もいました。
また歌を口ずさむと自然に歌詞を覚えるということから、記憶に役立つという利点をあげている人もいました。
たしかに、私も高校の教員として「枕草子」や「徒然草」「平家物語」など有名な古典作品の冒頭文を生徒に暗唱させていました。知らず知らず身についた古文の呼吸みたいなものがありますから、これは古典入門として、次へのステップに役立つと考えています。
文法の基本的な活用などはくり返しくり返し声に出して口癖にしろと口を酸っぱくして言っていました。
またこれまでに、私は外国語を何カ国語か勉強してきましたが、基本フレーズを暗記するときはもちろん何度もくり返し口癖になるようにぶつぶつつぶやきました。
25回くり返すと自然にいえるようになりますね。50回だと完璧です。
そのため、私はいつも50枚のカードを持ち歩き、それを一枚ずつめくって暗誦につとめました。
しかし、小中学生が文章を音読するのは文章を丸暗記するためではありません。
そういうふうに考えると、どれもこれも音読をすすめる理由として何の説得力も持たないのです。
「脳の活性化」を言う人もいます。
いちおう私も大学院の修士論文を書くときにそのようなことを少しだけかじりましたので、その説にはうなずけます。
黙読しているときにはあまり働いていなかった脳が、音読の時には活発に働いているというのです。
これは実験で証明されていることですから疑う余地もないのでしょうが、しかし、ちょっと待ってください。脳が活発に働いていたら、それが読解力とどのように関連するのでしょうか?
みなさんは、どのような効用があると塾や学校でお聞きでしょうか?
この続きは次のページで。
私の経験からお話しさせていただきます
音読の効果その2
「音読の効用」(2回目)です。(1回目はこちら)
前回も書いたとおり、「音読がいい」とよく言われます。
音読時の「脳の活性化」がよく言われます。
黙読しているときよりも脳が活発に活動しているというのです。
しかし、私が求めるのはそのようなことではありませんし、仮に脳が活発に活動しているとしてもそれは「たぶんいいことなんだろうな」くらいの認識しかありません。
それと国語力との関連が明確ではありません。
しかし、私も音読を生徒にするよう指導することがあります。
その理由はもちろん「脳の活性化」などではありません。
私が求めているのは、もっと単純なことです。
はっきりいって音読のできない子で国語のできる子はいません。
国語のできる子で音読のできない子はいません。
ただそれだけのことです。
ですから、国語ができるようになるには、まず音読ができるようにならないといけないのです。
しかし、だからといって、音読ができるイコール国語ができるということではありません。
音読が上手にできるということは国語ができるための最低条件の一つなのです。
まずはこの最低条件の一つをクリアしてくださいということです。
ひらがなをいつも読み間違えたり、文字をひとつずつ押さえながらでしか読めない子の国語の成績がいいはずがありませんよね。
ですから、成績はあまりよくないが音読なら得意だという子は今後の成績アップをねらって音読の練習をする必要はありません。
そのような子はまず音読という土台はできているわけですから、それに加えた何か別のトレーニングが必要だということになります。
プロ野球の新人テストで、「100m走」と「遠投」がまず課せられます。
(最近はこの新人テストはなくなりましたが。)
この「100m走」と「遠投」ができるからといって、野球の試合で打つこと守ること投げることが上手にできるとは限りません。
しかし、これが、それらを上手くやるための最低条件なのです。
もっと言えば、バットを上手に振ることもできない選手が一流選手になることはできません。
かといって、バットを上手に振ることができる選手が全員一流選手かというと決してそうではないのです。
バットを上手に振ることができるのは一流選手になるための最低条件なのです。
このようにお考えいただければいいかと思います。
また、音読しているときは意味内容は理解できていないということもあると思います。
音声をだすことだけに夢中になってしまって。
しかし、それはそれでかまいません。また、それは求めるところが異なるのですから。
このことに関してはまた機会があれば書きますね。
この音読に関しては、顕著な例が以前ありました。
5年生の時に音読が上手にできなかった生徒が、6年生になって急激に成績が伸びたのです。
そのことについては以前、ブログ「化ける」に書きました。
興味のある方はブログ「中学・高校受験の国語教室」(化ける)をご覧ください。
http://ameblo.jp/kokugo6/entry-10221723567.html
化ける!
国語力なんて目に見えるものではないので、
力がついたかどうかなどは簡単にはわかるものではないですよね。
まぁ、それがだれにとっても一番わかりやすいのが
テスト結果というものなのでしょうが、
やはり私たちはそれよりも自分の持つ感覚のほうを大事にしています。
「できるようになった」という感覚。
テストの点数はよくても「あやしいぞ」という感じ。
特に日々子どもに接していると、体の成長と同じでそんなに変化を
感じるものではありません。
しかし、あるときふと気付くことがあるのです。
「できるようになったなぁ」と。
2年くらい前の教え子に、5年生のときは音読さえ満足にできなかった
女の子がいました。
その子には、機会あるごとに音読するよう指導していましたが、
6年生の夏期講習の時です。
いつのまにか「できる」ようになっていたのです。
音読がではありませんよ。国語の問題全般にです。
教室をまわって生徒の答案をみていったときに、
ふと、その子が最近見事な内容の答案を書いていることが多いことに
気がついたのです。
その子は中学受験でもちろん合格したのですが、それだけではなく
受験生トップの国語の点数を取ってくれました。
このように5年生のときにあまりぱっとしなくても、
6年生の夏以降「化ける」生徒はよくいます。
これまでに何人もそのような生徒を見てきました。
今の成績があまりさえなくても、「化ける」ことに期待して
やるべきことを続けましょう。
通信講座の受講生で「化けた」と感じた子がいたものですから
ちょっとここに書いてみました。
http://www.gakusyuu-houhou.net/kasseika/atama.html
頭を鍛える方法とは?〜音読によって前頭葉や右脳、海馬が活性化
資格試験の勉強や高校受験・大学受験につきものの「学習方法」を丁寧に解説!試験の合格を勝ち取るための、効果的な勉強のやり方が分かります。もちろん自己啓発で学んでいるかたにも役立ちますので、お気軽にお読みください。
学習方法トップページ > 脳の活性化 > 頭を鍛える方法
■効果的な学習方法の秘訣とは?
>> 勉強の説明書〜【合格保証付】2時間で正しい勉強法を身につける
■一気に勉強スピードをアップさせる、速読術の方法とは?
>> 資格試験に1発合格するためのノーストレス速読勉強法
頭を鍛えるには、どうしたらいい?
頭を鍛えることは、受験生だけではなく、健全な毎日を送るうえで欠かせない要素です。体を鍛えることは、ウェイトトレーニングやスポーツ、格闘技などによって昔から行われてきました。しかし、頭を鍛えようという意識を持っている人は、どれだけいるでしょうか。
たしかに最近の風潮として、脳トレ・脳活ブームがあります。テレビの特集では、脳年齢を測る方法が公開されていたりします。
毎日5時間とか6時間、あるいはそれ以上、学習に励んでいる受験生や社会人のかたは、そのこと自体が頭を鍛えることになっているのは言うまでもありません。
ただし、さらに脳を活性化できる方法があるとしたら?実践しないともったいないですよね?知っているか知らないか。実践しているかしていないか。たったそれだけの違いで、ライバルに大きく差をつけ、模試のC、D、E判定をA、B判定にもっていけるのです。また偏差値の大幅な向上も見込めます。
頭を鍛えるといっても、脳のことをあまり知らない人は、どこを鍛錬すればいいのか、わからないですよね。多少、独学で脳科学を研究した私から言わせていただくと、受験生が鍛えるべき脳の部位は、まず前頭葉です。と同時に海馬や右脳といったところでしょうか。もちろん、ほかの部位も大切ですが、とりあえずはこの3つを押さえておけば安心です。
>> 実践凡人からのハイブリッド集中法とは?
頭を鍛える方法は、いろいろある
頭を鍛えるトレーニングには、じつにさまざまなやり方があります。
たとえば次のような方法です。
音読をする
読書をする
簡単な計算をする
腹式呼吸をする
クラシック音楽を聴く
足を使った有酸素運動をする
足裏や手のひらを刺激する
会話をする
以上のことは、家にいながらにして「無料で」できる方法です。もし有料で行うとすれば、速読や速聴の講座を受けてみるという方法もあります。速読ではコンピューター画面を使ったトレーニングができます。速聴では2倍速や3倍速などの音声を聴くことで、左脳の側頭葉にあるウェルニッケ野が活性化します。
頭を鍛える方法として、もっともオススメなのは音読です。
文字を読みながら声にも出すことによって、3つの感覚器官が使われます。視覚、聴覚、体性感覚(のどやあご、顔の筋肉)です。
中学生や高校生が、たんにテキストを黙読しているときは、視覚だけしか使われません。そのため目だけは文字を追っているけれど、考えていることは別の事、といったことになりかねません。しかし耳から自分の声も入ってくると、しっかり勉強に集中していくことができます。記憶力が倍増すること請け合いです。
音読のすばらしい効果とは?
音読は、このように普段の勉強自体に取り入れる方法以外に、脳トレとして切り離して行う方法があります。つまり使う教材は、別に教科書である必要はないのです。たとえば自分が好きな趣味の本とか、アイドルが書いた本でもよいのです。活字でさえあれば・・・。
それらの本を声を出して音読します。音読のやり方としては、まずは準備運動として、ふつうの速度で発声します。慣れてきたらスピードを上げます。それ以上速くしたら、舌がからまってしまいそう...というところまでスピードアップします。
音読はゆっくり行うよりも、できるだけ速く行った方が、脳が活性化し、頭を鍛えることができます。
前頭葉のワーキングメモリが、どんどん入ってくる情報を処理しようとしてフル回転するので、前頭前野が活性化するのです。
音読することは単調な運動なので、脳内にセロトニンという神経伝達物質が分泌されます。これによって抑うつ的な気分が解消され、勉強のやる気が出ないなんてことで悩むことはなくなります。それどころか、前頭前野が勉強したい!と要求してくるようになります。音読をすることによって頭を鍛えれば、勉強がはかどることが実感できるでしょう。これこそが最高の学習方法です。
音読は言語を読み上げるわけですから、当然、左脳が活性化します。ウェルニッケ野やブローカ野、そして角回といった箇所はすべて左脳にありますが、それらが賦活するのです。と同時に右脳までをも活性化できるところが、音読のすばらしいところです。全脳活性化法といってよいでしょう。
「言語だから左脳だけが活性化するのでは?」とお思いですか?
しかし音読は「前頭葉すべて」を活性化します。前頭葉は左脳にも右脳にもあります。そのため音読によって、前頭葉の右側(=右脳)も活性化できるわけです。
前頭葉は計画を立てて、それを実行に移す脳の部位。
ということは高校受験や大学センター試験を控えている受験生や、地方・国家公務員試験や難関国家資格試験をめざしている社会人のかたにとって、絶対に鍛えるべき頭の部分ということになります。
とくに、駿台予備校や代々木ゼミナール、東進ハイスクール、河合塾などの予備校や進学塾の力を借りずに、独学で試験を突破しようと考えている人は、自分で計画しスケジュールを組み、学習方法を選択し、それらを実行に移していく能力が必要になります。これらは前頭葉の前部にある「前頭連合野」と、後部にある「運動野」が担当しています。音読によって、これらの部分を活性化できるのです。
読書は右脳のイメージ力を鍛える
頭を鍛えるには、音読を中心として、そのほかにもトレーニングしていくと、さらなる向上がみこめます。
たとえば読書。先ほどは音読を紹介しましたが、今度は黙読です。
音読しているときは、できるだけスピーディーに読むため、内容はおぼろげながらにしか入ってきません。そのため文章から内容をくみ取る訓練は、別に行う必要があります。それが黙読であり、ふつうの読書です。速読すれば、理解力がアップします。さきほどの音読トレーニングは脳を活性化するので、じつは速読の訓練にもなっています。そのため抵抗なく黙読も実践できるのではないでしょうか。
読書といっても学術的な本もあれば、内容の薄い本もある。かと思えば歴史の淘汰を経ても生き残ってきた古典もある。頭を鍛える方法としてお勧めしたいのは、長い間読み継がれてきた古典です。簡単にいうと文学書です。
学術的な本も悪くはないのですが、受験勉強で教科書やテキストばかり読んでいると、脳が疲れてしまいます。それらによって左脳は十分使っているので、文学書を読んで右脳を活性化させましょう。
世界的な大文学である、トルストイやビクトル・ユゴー、ロマン・ロランなどの長編小説がいいですね。
こういった文学書のすばらしいところは、文字から、自分の労力でイメージする必要があるということです。映画は映像を提供してくれますが、そのぶん、こちらの脳はお休みしてしまいます。これでは頭を鍛えることにはなりません。
文章から自分の力だけでイメージし、想像力を発揮して読んでいく。これが右脳を活性化させます。
いきなり、そういったことをするのは抵抗があるという人は、ビクトル・ユゴー作の「レ・ミゼラブル」がいいかもしれません。とても繊細なタッチの挿絵が、随所に盛り込まれているからです。これがイメージ化を助けてくれます。
この考えは、普段の勉強にも応用できます。受験参考書を選ぶときは、文字ばかりの本よりも、適度に図やイラストが盛り込まれているものを選ぶと、左脳のほかに右脳も使った学習方法が可能となります。
呼吸法によってリラックスする術をマスターしよう
リラックスするテクニックや能力は、受験生に必須の技能です。
なぜなら模試(模擬試験)や本番の試験では、過度の緊張を強いられる場合があるからです。もちろん平然と乗り切れる、ストレスに強いタイプの人いますが、たいていの人はかなり緊張するものです。
そうなると、持っている力の半分も出し切れないという事態に陥る可能性があります。こういったとき、自分を落ち着けて平常心を保てる方法を心得ていると、試験でうまくいきます。
リラックスすることは、普段からの習慣にすべきです。
試験日当日だけリラックスしようとしても、あまりうまくいきません。普段の学習のなかにリラックス法を取り入れ、「こうすれば落ち着ける」と確信のもてる方法を持っておくことです。それは人によってはストレッチやヨガだったり、アロマテラピー、マッサージだったりするでしょう。
呼吸法は、いつでもどこでもできるというメリットがあります。しかも誰にでも簡単にマスターできます。呼吸法なんて難しいと思う人は、深呼吸を繰り返すだけでもよいのです。
呼吸することによって、なぜリラックスできるのかというと、吐く息が副交感神経と関係しているため。
副交感神経はリラックスを担当しているため、気分が安らいでくるのです。このとき脳内にはセロトニンが分泌されています。
音読や黙読によって頭を鍛えることも重要ですが、それと同じくらいリラックス法も大切です。
自分が持っている力を100%発揮するためには、余計な力が入っていてはダメだからです。腹式呼吸法を実践することによって、過度な緊張感が、適度な緊張感に変わります。完全にリラックスしてしまうと、かえって眠気が出てくるので、ある程度の緊張感の維持は必要です。
そのほか頭を鍛える方法には、運動したりクラシック音楽を聴いたりすることも有効です。
要は感覚器官を通して脳に情報を送り込んでいけば、脳は活性化するということです。脳は使わないでいると退化していきますが、使えば使うほどに発達していく器官なのです。今日から、何らかの刺激を脳に送り込んでいきましょう!
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