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アイデアのつくり方 (単行本)
ジェームス W.ヤング (著), 今井 茂雄 (著)
60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。《アイデアをどうやって手に入れるか》という質問への解答がここにある。
レビューをちらっと見てから、本屋で探して立ち読みしてみた。
良い本だ。
薄い本だ。
レビューのネタバレだけ読めば、本を読んだのと同じかも。
5つ星のうち 5.0 携行可能なアイデアづくりの古典的良書, 2005/7/15
By ダチョウ平雅作 - レビューをすべて見る
本書は、アメリカで「創造的思考に関する古典」と称されているらしい、非常にコンパクトなアイデアづくりの参考書です。もともと広告コピーライターであった筆者が、「アイデアをどのように手に入れたら良いか?」というイシューに対して答えるために書かれたものです。
本書が提示している「つくり方」の柱は、
1.データ収集
2.データの咀嚼
3.データの組み合わせ
4.ユーレカ(発見)の瞬間
5.アイデアのチェック
という5段階の、単純明快で誰でも理解できるプロセスです。しかし、実践できている人はおそらく少ないでしょう。
本書の利用方法としては、本書に示す上記プロセスに従いながら、クリティカルに自分の思考過程を問い質す、検証してみるというのが、私なりのお勧めであり、クリエーティブシンキングの近道と言えるのではないでしょうか?
本当にデータを収集しているか・目先にあるデータだけで言っていないか? データを解釈しているのか? 一つのデータだけに頼って反証されるデータを揃えているか・他に考えることはないか? ユーレカに至るまで粘着力・集中力を持って思考しているか? といった具合です。
私が出逢ったのは営業現場に身を置いていた4年前、それ以後いつも鞄に入れていますが、その当時で既に23版を数えているから、やはり古典の良書と言えそうです。
この本は広告業界の方が書いていますが、広告業界以外の方でも楽しめる本です。確かに広告業はアイデアが必要でしょうが、他の如何なる頭脳労働も実際はアイデアを出すことが仕事だと思います。
私はソフトウェア開発に携わっています。自分で言うのはなんですが、よくアイデアマンと言われる方で、よく大小アイデアが浮かび実行しているのですが、この本で書かれている方法の一部を自然に実施していたのです!!
その方法を論理的(決して科学的ではない)に数段階にまとめられたため、自分の行動を見直すことができ、また他の部分を追加できました。
ここのカスタマーレビューをあわせると内容を網羅する?と思うほどの薄い本です。が、だからこそ内容がまとまっていて良著だと思います。
私の場合、60分で読んでも『分かったような気』にしかなりませんでした。
1日かけてじっくり読むと、本の『構成・内容・ロジック』は、ほぼ理解できました。しかし、『役立てる』には至りませんでした。
社会人となり、企画部門に配属され、時と場合に応じて様々な発想法、思考技術、問題解決技法と出会う機会がありました。
年月が経ち、ようやく自分の仕事のスタイルが出来上がりかけた頃、思い出したように再び手にとってみました。
振り返ると、自身のアプローチの本質は、この著者の考え方とそう離れていなかったことが分かりました。
私にとって『60分で読めるけれども一生離さない本』となりました。
この本には『アイデア創出の瞬間』が実に鮮明に描かれております。
しかし、この本を読む!!!だけでは『アイデア創出の瞬間』を得ることは出来ません。
『アイデア創出の瞬間』を一度きりにせず、異なる局面で度々『アイデア創出の瞬間』を必要とされる方に役に立ちます。
『人文、社会、理工・・・』ご自身の基盤に関わることなく『企画・創造力を生活の糧とする全ての方』にお勧めしたい本です。
5つ星のうち 5.0 すべての「考えるひと」へ, 2009/3/15
By ysda - レビューをすべて見る
アイデアを作るには五段階あるそうです。
1. 資料集め
2. 資料の咀嚼・理解
3. 孵化段階(放置)
4. アイデアの実際上の誕生
5. 具体化
特に 3. が印象的でした。
・トイレでひらめいた
・風呂で思いついた
・散歩していたら降りてきた
・朝起きたら答えが出ていた
こういう話をたまに聞くことがありますが、これは 3. を経ているからにほかなりませんよね。
ところで、この本、本篇はなんと 60 ページたらずです。
それと同じぶんくらい、解説がついています。
と言っても、読むのが難解だから解説がついているというわけではありません。解説者なりの視点でとらえたものになっています。
もともとは広告業界の型の著書ですが、解説者が言うように、研究者・技術者はもとより、考えるすべての人に有用な本だと思います。
Amazon でのレビューが 100 件を超え、それでもランクがほぼ ★×5 というのは、いかにこの本が短い文章で的確にアイデアの作り方を伝えているかということを表しているのでしょう。
もっと早く出会ってればよかった。
とても基本的なことが書いてある。
なので、嘘は全く書いてないし、この通りできれば必ずアイデアマンになれることだろう。
最初にこのことを発見したこの著者は偉大であろう。
だが、その知識を応用した本が毎日何冊も何冊も出版されているのだ。
この本は歴史上重要な本だといえるが、この種の本を読んだことがある人にとっては「そんなこと知ってるよ」という情報しか載っていない、薄い内容の本だといえよう。
あちこちの書籍で「名著」と謳われていたので、基礎を固める
意味で、今回読んでみました。
本書は、知識でもない、知恵でもない、「アイデア」という、特に現代
社会では最も重要でありながら、しかし、なんとなく曖昧で、
万人によって持つイメージがバラバラになっていたものに、
明確な「定義」を与え「アイデアをつくる(発想する)」
方法の原理を与えた、という意味で、古典的な原点なのでしょう。
およそ現代に仕事をする人間は、どんな職業であっても、
多かれ少なかれ「知的生産」行為を含んでいますが、そのためか
本書が受けたのは、アイデアの定義が「無から有を生む」ような
曖昧模糊とした定義に深入りすることなく、いかにもシンプルな定義をたて、
アイデア創出過程を「工場でクルマを生産する」かのごとく要約した
ところが、受けたのだと思います。
原理を整理しているので、そんなに具体例が満載されているわけでは
ないけれども、長く読まれる名著になるには、余計なものをそぎ落として、
コアな骨格だけをストレートに述べることが肝心なのだな、ということも
教えてくれる本です。原理原則エッセンスですから、ネットの時代だろうが、
時代の変化、技術の変化に左右されることのない、ロングセラーなのですね。
本編は、びっくりするくらい少ない、書籍の体裁とするためというと
意地悪な見方かもしれませんが、竹内先生の知的な解説と、訳者のあとがき
が、本書の半分を占めます。
ちょっと、原著も古いせいなのか、原文が硬いのかどうかは
わかりませんが、日本語訳がちょっと直訳で?若干読みづらいです。
わかりやすく「翻案する、意訳する」という方法も「あり」かもしれません。
アイデア創出の原理と方法を説いた良書です。
本自体がとても薄いですが、その後ろ3分の1が竹内均氏の解説なので、本文は本の厚
さのわずか3分の2程度。本当にアッという間に読めてしまいました。しかしその薄さ
の中に必要且つ十分な内容がきちんとまとめられているから素晴らしい。要は第一に
原理、第二に方法であり、それぞれは以下のとおり:
★アイデア作成の原理=
(1)既存の要素の新しい組み合わせである。
(2)新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能により高められる。
★アイデア作成の方法(5つの段階)=
(1)資料集め
(2)資料の咀嚼
(3)放棄する(無意識に任せる)
(4)ひらめく
(5)検証する。具体化し、展開する。
竹内氏の解説も本書を価値を高めていると思う。
アイデアのバイブル的な著作である本書が広告業界のみならずどのような分野にでも
当てはまる内容であることを、竹内氏の専門である自然科学分野での発見(「大陸移
動説」や「種の起源」等)との共通性に照らして解説している。
また、「アイデアのつくり方」と原理的には同じという竹内氏の「私なりの方法」も
素晴らしい。ひと月300枚(=1日に10枚)の原稿を二十数年も休まず書き続けている
こと。また、15分という時間の断片を使って作った3枚程度の原稿の断片を100くっつ
けることで、1冊の本を容易に作り上げてしまうこと等。最後に方法論や道具に凝っ
て結局何もしないということのないよう「直ぐに仕事を始めよ」との言葉で、本末転
倒とならぬよう戒めていることは全くそのとおりで、常に心しておかなければならな
いと感じました。
竹内均先生の解説が読みたいのがきっかけで本書を購入しました。竹内先生の言葉で
印象に残ったのは次の文章です。「好きなことをやり、それで食べることができ、そ
の上それが他人のためにもいさかかの役に立った人生が自己実現の人生であり、理想
の人生である。」
アイデアのつくり方は、理想の人生を送る為の方法論であり道具でもあります。広
告業に従事していたジェームス・ウェブ・ヤングと、地球物理学を研究されていた竹
内先生とが、同様な方法と原理でアイデアを創出していたことは偶然ではないと思い
ます。
アイデアのつくり方は、顕在意識の世界と潜在意識の世界とを組み合わせて、それ
ぞれが役割分担することで、新しい要素と機能との組み合わせを創出しています。
本書は、短時間で読めて、分かりやすくて、面白くて、アイデア創出に役立つ本で
す。老若男女を問わず、何かを創造したい方にとって、何らかのヒントが得られると
思われます。
但し、使用上の注意が一つ。方法論が得られたことに安心して留まれば前進しませ
ん。アイデアを思いついたら行動することです。
まずいきなりネタバレ、本書の要約です。
アイデアの作られる全過程ないし方法です。
1.資料集め
当面の課題の為の資料と一般的知識の貯蔵を絶えず豊富にする事
から生まれる資料。
2.自分の心の中でこれらの資料に手を加える事。
3.孵化段階。自分の無意識の中で自分の組み合わせの仕事をするのを任せる。
4.アイデアの実際の誕生。
5.現実の有用性に合致する為に最終的にアイデアを具体化して、
展開させる段階(アイデアのチェック)。
以上が本書の要約です。しかし薄く安価な本なので一通り読んでみて下さい。
現在は本書に出てくるカード式よりももっと便利なものがあります。
例えばこのレビューです。
私自身は商品のレビューというよりもその要約を書いて、アップする。
そしてそれらをリストマニアにカテゴリー別に分類して、閲覧できる。
これも一種のアイデアです。
そしてGmailもアーカイブ機能、検索機能があるから、まず読んだ記事の中から
有用なものを全て自分のGmailへ送信する。
ここから上記の5つの過程を行なうわけです。
新聞の切抜きやカードを作る手間を考えるとずっと便利ですし、それだけ本書の時代からテクノロジーも進化したわけです。
この本を読もうと思われる方は、何かしらの壁にぶち当たっている方ではないのでしょうか。
どうしたら仕事がうまくいくのか?
どうしたら人間関係がうまくいくのか?
どうしたら勉強がはかどるのか?
などなど。
そんな時はなかなか解決方法が思いつかずにさらに悩むものですが、
実はその過程がアイデアを生み出す方法であると書かれています。
1.何からの悩みなり課題なりがあったら、まずはそれに対する知識をたくさん得る。
2.それを継続的にしかも可能な限り詳細に。
3.悩みや課題とはまったく関係のない状況に自分を置いて、知識と知識を反応させる。
4.ひらめく!
5.ひらめいたアイデアを実際に試してみる
悩みながらも動き続けていればある日突然アイデアが浮かんでくるということですね。
言いかえれば、頭の中の悩みの種に水や肥料をやり続ければ花が咲くといった感じでしょうか。
この本は概念的なことしか書かれていませんので、
より具体的な方法を知りたい方は「思考の整理学」を合わせて読むと良いと思います。
アイデアの作り方、全過程は以下の通り。
1.資料集め
2.心の中でこれらの資料に手を加える
3.孵化段階
4.アイデアの実際上の誕生
5.アイデアを具体化し展開させる
「アイデアとは既存の組み合わせ以外の何ものでもない」
というのがイイタイコトのようです。
頭の裏側がうずくくらい、考えても考えても考えてもいいアイデアが浮かばない。
精神的にもつらいし問題と向き合うのをやめたい。
そこまできたら、問題を放棄していいんです!
本書はアイデアが生まれる過程を5つに細分化しています。
1.資料収集
2.情報どうしを自由に心の触覚で触れる過程
3.問題を放棄する
4.常にそれを考え、何気ない瞬間にアイデアがやってくるのを待つ過程
5.我が子(アイデア)を世に出す過程
本当につらい時、この本を読んで助けられました。
200ページを超える結論のわからない理論書を
読むよりもたった100ページにも満たない本書の方が、
多くのアイディア、クリエイティブについてのエッセンスが詰まっている。
アイディアが生まれる背景として、心の訓練とその消化
考えることの持久力の大切さなど、当たり前のように行われているが
それを忘れてしまっていることを再度確認するには良い本である。
また、全体としては典型的なブレインストーミングの解説本ではあるが、
ブレインストーミングが広告の世界だけではなく、
アイディアのまとめ方が良くわからないという人にも読んでほしい。
筆者ヤングの主張は新しいアイデアとはそもそもどのように生み出されるのか、という問いに対し、3つの要素に集約して説明する。
(1)新しいアイデアとは、ゼロから生み出されるものではなく、実は古くから存在する既存のアイデアの組み合わせに過ぎない、
(2)既存のアイデアの組み合わせは無限に存在し、組み合わせ方そのものがアイデアの創造、オリジナリティである、
(3)アイデアの組み合わせを適確に行うためには、断片化された知識は殆ど意味をなさず、事象・知識の本質を十分に咀嚼し、自分の身体に染み渡らせることが肝要である。
私はかつての文部省が実践しようとし、失敗に終わったゆとり教育のことを思い浮かべながら本書を読み進めた。
事象の説明を必要以上に簡略化し、難しいことは教えない、学習事項の相互の関連性についての言及はしない・・・
知識の断片化をいたずらに推し進める文部省のゆとり教育はヤングの提唱するアイデアのつくり方とことごとく逆行する愚策であったと結論づけられるであろう。
教育関係者のみならずこれから学問を志す者総てが一度は手にしたい「60分で読めるけれど一生あなたを離さない(オビより)」良書である。
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