http://www.asyura2.com/10/yoi1/msg/169.html
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●ブログ「畑仕事の楽しみ 旧暦を意識した畑仕事・・・京都修学院から」
http://www3.plala.or.jp/Garten/kyureki/ より
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みなさんは日本の国暦が明治五年(1872年)まで太陰太陽暦だった事をご存知ですか?
太陰太陽暦って、月が地球を一周するのにかかる29.53日の12ヶ月分に相当する354日と、地球が太陽を一周するのにかかる365日に生じる差11日をうまく工夫して、月と太陽の両方の運行を考慮した非常に高度で科学的な暦なのです。四千年程前から中国の黄河流域で「農暦」として使われていたものが、六世紀後半に日本に伝来し公式に使われ始めました。以来中国との間に2日の誤差が生じたため数回の修正を試みるなどし、天保十三年(1842年)には天文学的にも世界で最も正確な太陰太陽暦となったそうです。
こんなすばらしい国暦を持ちながら、明治五年、欧州から開国をせまられ先進文化や富に目のくらんだ新政府は、「明治五年十二月三日を以って、明治六年一月一日とする」という太政官布告を出し、突然この国の暮らしを太陽暦(今の西暦)に引き込んだのです。しかも相当な反対勢力があったにもかかわらず大隈重信と福沢諭吉が断行したというのです。こーなれば福沢諭吉先生なんて呼んであげるもんですか!福やんで充分! 以来、自然と共にある日本の伝統行事や、農・漁・林業等が混乱をきたし続けているのは当然の事です。現在でも1ヶ月のズレが生じているのですから。
私達が数年畑仕事をしながら感じてきた疑問についても、これで納得できました。うちの畑でも、花の咲く時期、虫や鳥の出現は、新暦にはまったくあてはまらず、旧暦の太陰太陽暦の方でぴったり合います。ここ日本で自然と向き合うには絶対旧暦です! …しかし現代のグローバル通貨社会、新暦と向き合わねばならないのはいた仕方ないのかも… せめて経済活動から離れた時くらい、日本に棲む人間という生き物になり、幸せな気分で旧暦に身をゆだねてみませんか?
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●2011年01月06日 (木)視点・論点 「新年に語る・暦」 俳人 長谷川 櫂
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/69248.html
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暦、カレンダーといえば、薄っぺらな紙に数字の並んだものですが、人間の暮らしを天体の運行に合わせる大事な働きをしています。音楽でいえば楽譜のようなものです。人間は暦があるからこそ宇宙と一体になって堂々と安心して生きてゆけるわけです。
旧暦は月の満ち欠けを基準にしていました。一方、新暦は太陽の運行にもとづいています。明治時代になって旧暦から新暦に変わったということは、私たちの生活のリズムが月のリズムから太陽のリズムに変わったということです。
日本の近所の東アジアの国と地域を眺めると、日本とは少々事情がちがいます。中国、台湾、韓国、ベトナムなどでも昔は太陰太陽暦だったのですが、近代になって相次いで太陽暦を採用しました。ここまでは日本と同じです。
ところが、これらの国々では今でも旧正月を新暦の正月より盛大に祝います。これが春節です。これらの国々の人々にとって新暦の正月ではなく、今も旧正月、春節が一年のはじまりなのです。
日本でもたとえば長崎では旧正月、春節を祝います。去年のちょうど旧正月のころ、長崎に行ったのですが、夜になると中国風の花のようなランタンが街中に灯され、街全体が赤い花になったような光景でした。これはもともと中華街で行なわれていた「春節祭」を十数年前から街全体で祝うようになったものです。
東アジアや長崎で祝われているこの旧正月こそが「初春」「花の春」と呼ばれたものでした。長崎だけでなく日本中で旧正月が復活できないものか。
というのは、お盆は太陽暦の採用で真夏の七月十五日に移動したはずですが、ほとんどの地方では旧暦のお盆に近い月遅れの八月十五日にお盆をしています。つまり、お盆は七月と八月の二回あります。これと同じように正月も一月の正月と二月の正月、二つの正月があっていいわけです。子どもたちはお年玉が二回もらえて大喜びでしょう。
春節の花のランタンぶーらぶら
これは去年、長崎に行ったときによんだ句です。いつの日か旧正月にはこの句のようにみんなで美しいランタンを下げて、春の初めの東京の表参道や大阪の御堂筋をそぞろ歩く。
今年は立春の前日二月三日に旧正月がめぐってきます。
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●おすすめ「旧暦 太陰太陽暦カレンダー2011」 大阪南太平洋協会 編
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実は、今のカレンダー風に「旧暦」を大書表記し、西暦の日付を小さく添付した暦はこれまで見当たりませんでした。
旧暦三ヶ月分、即ち各季節を一枚に表し、四季をひと目で判るようにしたのが、南太平洋協会の「旧暦カレンダー」で、まさにこれが元祖、家元なのです!
さすが、実用新案!!
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購入できます 定価 1,680円(税込)
大阪南太平洋協会
http://www.aspa-osaka.com/modules/tinyd1/index.php?id=6
田舎の本屋さん
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_S0021116/
●「旧暦と暮らす スローライフの知恵ごよみ」松村賢治 著 文春文庫 2010年
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中国から日本に伝えられて1400年。
旧暦は、繊細な季節の変化と寄り添いながら、徐々に姿形を調え、日本仕様のカレンダーとして定着した。
明治6年に西洋暦が採用されてからも、旧暦は、農業、漁業、伝統芸の世界では、必要不可欠な自然暦として継承されている。
自然とともに生きる知恵にみち、72もの季節をこまやかに味わい暮らすことができる旧暦は、まさにエコカレンダー。
NGO活動を通して自然回帰運動を展開する著者が、復活させた太陰太陽暦をもとに、日本から発信するスローライフの時間軸―おだやかなアジアの時間の流れに身を委ねた、究極のエコロジカルな暮らしかたを提案する現代人必読の書。
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購入できます 定価620円(税込)
本やタウン
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9986186846
●旧暦と沖縄の年中行事
http://www.okinawastory.jp/special/tokusyu_1002/0600007024.html
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沖縄ではお墓や仏壇、ご先祖様に関する年中行事をはじめ、地域に伝わる祭祀のほとんどは旧暦にしたがって行われています。
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●おススメ本 『カレンダーから世界を見る』 中牧弘允 白水社 2008年
税込価格 : 1575円 (本体価格1500円) ISBN : 978-4-560-03189-6
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=03189
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◎時間はひとつじゃない
今年は何年だったかな? たしか2008年ですが、日本では平成20年や皇紀2668年と書いてあるときもありますし、北朝鮮や台湾には今年は97年とする暦があります。キリスト教徒の多い国ではもっぱら2008年ですが、エチオピアではこの9月にミレニアム(2000年紀)を迎えますし、イスラーム教徒の多い国では1429年と数える暦もあります。いったい何年なのでしょうか?
そもそものはじまりがちがうのです。キリスト生誕を紀元とする西暦のほかに、神話上の人物にまつわる事柄や革命家の誕生や死、そして歴史的事件などをもとに数えはじめたりします。なかには干支のようにはじまりのないとらえ方もあります。
この地球にはたくさんの時間が溢れています。眼に見えない時間の流れを、カレンダーをとおして楽しんでみませんか。カレンダーには古今東西の人の営みや時間に対する考え方、そして人びとの交流などが反映されているのです。
時間に縛られることの多い私たちにとって、ひとつに縛られない時間の流れは魅力的に感じられるのではないでしょうか。
◎中牧弘允(なかまき ひろちか)
1947(昭和22)年、長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。国立民族学博物館教授・総合研究大学院大学教授。専攻は宗教人類学、経営人類学、ブラジル研究。
カレンダーの収集と研究は1992年のインドネシア調査からはじまり、特別展「越境する民族文化」(1999年度)のコーナー展示を経て本格化し、日本学術振興会科学研究費「マルチカレンダー文化の研究」(2004-2005年度)につながった。
主な著書に『日本宗教と日系宗教の研究──日本、アメリカ、ブラジル』(刀水書房)、『会社のカミ・ホトケ』(講談社)、『会社じんるい学』(共著、東邦出版)、『増補 宗教に何がおきているか』(平凡社)、編著書に『価値を創る都市へ』(共編、NTT出版)、『会社文化のグローバル化』(共編、東邦出版)、『現代世界と宗教』(共編、国際書院)など多数。
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●地域と文化で異なる暦
暦研究家 岡田芳朗(おかだ・よしろう)氏 インタビュー
http://www.nttcom.co.jp/comzine/no056/wise/index.html
●カレンダーの常設展示を目的とした「新藤暦展示館」(東京都墨田区)
http://www.shindo.co.jp/shindo/koyomi/index.html
展示室の世界各国のカレンダー
http://www.shindo.co.jp/shindo/koyomi/tennji/world/index.html
●世界中のカレンダーを見ることができる実用サイト「Calendar for year」
http://www.timeanddate.com/calendar/
●旧暦(太陰太陽暦)とは
http://plus.yomiuri.co.jp/article/words/%E5%A4%AA%E9%99%B0%E5%A4%AA%E9%99%BD%E6%9A%A6
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太陽と月の運行を基準にしている。一か月が二十九日か三十日。これでは一年が三百五十四日になるため、十九年に七回、一年を十三か月にして調整している。明治の新暦導入を契機に、「科学的根拠に乏しい」「近代化を妨げる」との理由から廃れたが、農業や漁業、伝統芸の中では欠かせないものとして生き続けている。
2002年12月28日(土) 全国 朝刊 19頁(生活A) 01段 146文字
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