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[22日 ロイター] 内戦が続いていたリビアで22日、反体制派の部隊が首都トリポリ中心部に進攻。カダフィ大佐の息子2人が拘束されるなど、政権軍は崩壊状態となり、首都は事実上陥落した。
リビア反体制派の首都進攻に関する識者のコメントは以下の通り。
●カダフィ大佐の取るべき道は降伏のみ
<イタリアのフラティニ外相>
カダフィ大佐が取るべき道は、降伏することしかない。現政権は政権移行のために、犯罪の血に染まっていない権威ある人物を2人選ぶべきだ。
(2人のうち1人が元カダフィ政権ナンバー2、ジャルド元首相かどうかの問いに)彼は確実にその1人になる素質がある。彼は適切なタイミングで、自身のポストを明らかにするだろう。ジャルド氏が新しいリビア国家建設に欠かせない役割を担う人物だと、多くの人がみなすと確信している。
カダフィ大佐がリビア国内に残り、新政権と共存する可能性はまだあるものの、現状を考えると、調停合意の余地はなくなってきている。
●リビア政権崩壊はシリア国民を勇気づける
<アラブ首長国連邦(UAE)の政治学者 アブドゥルハリク・アブドゥラ氏>
22日の夜にリビアで起こった最も重要なことは、カダフィ政権崩壊ではなく、500万人の市民が自由の行進に参加したことだ。
カダフィ大佐の次に最も惨めな人物はシリアのアサド大統領だと思う。カダフィ政権崩壊は、リビア国民を幸せにするだけでなく、シリア国民を勇気づけることにつながるだろう。
●首都進攻を歓迎、大勝利を祝福する
<イスラム原理主義組織ハマス報道官 サミ・アブ・ズーリ氏>
ハマスは、リビア革命戦士の首都トリポリへの進攻を歓迎し、この大勝利を祝福する。
われわれは、これが国民の意志を尊重した発展と繁栄に向かうリビアの歴史上のターニングポイントとなることを期待する。
●国際社会に求められる資金提供
<ブルッキングス・ドーハ・センター リサーチ・ディレクター シャディ・ハミド氏>
アラブ世界は(カダフィ政権崩壊という)新たな勝利が必要だった。今回の勝利でアラブ地域の流れが変わるだろう。ツイッターやフェイスブックを通じて地域全体が注視しているのが見て取れる。
リビア反体制派がつくる国民評議会(NTC)の統治能力については、NTCは優れた組織であり、拠点とする東部ベンガジをうまく統治していた。非常に優秀な人材が集まっており、カダフィ政権後のリビアを導いていくだけの指導力を有している。リビアを統治していくのは自分たちであるという自覚を持ち、過去数カ月の間、そのための準備もしてきた。
最初は混乱するだろう。指導者が追われた後にはリスクがつきものだ。しかし、国際社会はNTCを支援すべく団結している。
問題は、国際社会がNTCの必要とする資金を提供できるかだ。長きにわたる戦いで失望もしたが、今では疑いもなくNTCがリビアの正当な代表だと思っている。国際社会には資金を提供することが求められる。それは容易にできることではない。しかし、NTCが資金を必要としているとの認識はある。
●アラブ革命は今後も続く
<エジプト大統領候補 ハムディーン・サバヒ氏>
カダフィ政権との長い戦いに対するリビア国民の勝利に敬意を表したい。
アラブ革命が今後も続いていくことは明らかであり、いかなる独裁者にも勝利するだろう。リビアのアラブ革命は今日、完了した。あなた方の自由を祝福する。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22808120110822?sp=true
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反イスラエル、反欧米のハマスがリビア革命派の勝利を祝福したことは注目に値する。 どこかの頭の固い御仁のように、欧米の傀儡になるだけだ、イスラム原理主義による恐怖政治がはじまる、などと馬鹿げた悪罵を投げつけることなどしない。 これはチュニジア、エジプトに続く永いアラブ革命の一里塚であり、リビア革命の始まりの一歩である。
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