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【8月22日 AFP】(一部更新、写真追加)リビアの反体制派勢力は21日深夜、最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の拠点・首都トリポリ(Tripoli)中心部に到達し、「緑の広場(Green Square)」など要所を制圧した。
カダフィ大佐の所在は不明だが、現地のAFP記者によると22日午前4時(日本時間午後1時)現在、市内のバブ・アジジヤ(Bab al-Aziziyah)地区にある大佐の邸宅付近で激しい戦闘が起きている。また、多くの外国メディアが拠点とするホテル付近でも同4時半ごろ、銃声が確認された。
反体制派「国民評議会」のマハムード・ジブリル(Mahmud Jibril)氏は22日早朝、市内の複数箇所で孤立した抵抗が見られると語っている。
カダフィ大佐は投降を拒否し、ラジオを通じて徹底交戦を呼びかけている。
■喜ぶトリポリ市民
21日夜、トリポリ市内の通りには反体制派を歓迎する市民らがあふれた。スカイニュース(Sky News)は、反体制派を象徴する赤、黒、緑の旗を振る群衆が「神は偉大なり」と叫び踊り喜ぶ姿や、空に向けて銃を撃つ映像を放映。現地特派員は人々がVサインを掲げてカダフィ大佐のポスターを燃やしていると伝えた。反体制派は「緑の広場」を「殉教者広場(Martyrs Square)」と改名した。
反体制派の拠点となっている東部ベンガジ(Benghazi)でも同様に、人々が「暴君カダフィの終焉」を喜ぶ姿が見られている。
反体制派がトリポリ市内をどの程度を制圧したかは不明だが、タジュラ(Tajura)地区にある携帯電話会社リビアナ(Libyana)の本社は反体制派によって掌握されたとみられ、リビアナの加入者には反体制派の国民評議会(Transitional National Council、TNC)からカダフィ政権崩壊を祝うメッセージが届けられている。
またトリポリ市民によると、2月にカダフィ政権と反体制派の衝突が勃発して以来不通となっていたインターネットへの市内からのアクセスが回復したという。(c)AFP/Imed Lamloum
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カダフィ派がトリポリを掌握した3月からこれまでインターネットを遮断し続けていたということは、トリポリ市民の多くが反カダフィであることをカダフィ自身が良く知っていたということだろう。
かつてのルーマニアの独裁者チャウセスクの最後が脳裏に浮かぶ。それまでチャウセスクに従順だった国民が一斉に独裁打倒に転じたのだ。
今、リビアで進行しつつあるのはリビア革命の始まりである。 これが革命のダイナミズムというものだ。
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