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22日未明、反カダフィ部隊が首都トリポリに入ったことを祝う花火が打ち上げられたベンガジの広場=ロイター
【カイロ=花房良祐】内戦下のリビアで21日、反カダフィ派が首都トリポリの攻略作戦を本格的に開始した。反カダフィ派部隊は、政権軍の大規模な抵抗を受けることなく首都に入り、2月以降、約半年に及ぶ内戦の結果、政権側部隊の士気が大きく低下していることが浮き彫りになった。
反カダフィ派などの情報によると、最高指導者カダフィ大佐の息子ハミース氏が率い、精鋭部隊とされてきた「ハミース旅団」の基地が反カダフィ派部隊に制圧された。反カダフィ派を束ねる「国民評議会」の報道担当者によると、カダフィ大佐の警護隊も同日投降したという。首都の空港を政権側部隊が放棄したとの報道もある。
21日に本格化した首都攻略は、首都の外に展開する反政権部隊と、トリポリ市内の反カダフィ派活動家が呼応して内外から揺さぶる作戦で「夜明けの人魚作戦」と命名。反政権の戦闘員が21日午前、リビア中西部の都市ミスラタから海を経由してトリポリに入り、首都にいる反カダフィ派と合流して戦闘を開始した。
その後、同日夜に首都西方から一気に数千人規模の部隊が市内に進入。政権側部隊による抵抗はほとんどなかったという。
これまでカダフィ政権は外国人雇い兵を投入したほか、反カダフィ派よりも充実した装備をもとに、反カダフィ派の攻勢や北大西洋条約機構(NATO)の空爆をしのいできた。ただ手元資金の枯渇や軍用車両の破壊などで徐々に戦力が低下。拘束された政権の兵士によると、兵員の士気低下が著しいという。カダフィ政権の終わりが近いとみて部隊の統制がとれなくなっている可能性もある。
一部報道によると、反カダフィ派は22日未明、トリポリ中心部の「緑の広場」に到達した。一方で、政権の報道官は、首都には兵士約6500人が待機しており、志願兵もいると主張。大佐は徹底抗戦を続けると改めて主張している。
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