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ニューヨーク(CNN) 国連安全保障理事会は3日、シリア政府によるデモ弾圧を非難し、暴力の即時停止を求める議長声明を発表した。
声明では「安全保障理事会はシリア当局による人権侵害の拡大と市民に対する武力行使を非難する」と述べた。さらに全関係者に対して自制を促し、「国家機関に対する攻撃を含め、報復は慎む」ことを呼び掛けている。
外国による介入の可能性については言及せず、シリアの主権を尊重すると明言、「シリアにおける現在の危機は、包括的かつシリア主導の政治プロセスを通してのみ解決できる」と強調した。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は声明を歓迎し、「アサド大統領とシリア当局に対し、国民に対する暴力の即時停止と人権の尊重、既に発表した改革の実行を改めて求める」と記者団に語った。
潘事務総長はさらに、安保理の理事国15カ国が「声を1つにして暴力を非難し、必要な措置を取るよう促した」と評価した。しかしシリアの隣国レバノンの国連大使は、声明とは一線を画す立場を表明している。ただ、同国は声明の阻止には踏み切らなかった。
安保理議長声明は一致した姿勢を示す立場から出されるものであり、通常は何らかの行動が盛り込まれる決議に比べて重要度は低くなる。しかし各国とも国連が立場を表明したことを歓迎している。
一方、シリアではこの日も反政府デモに対する弾圧が続き、西部の都市ハマの住民は、治安部隊が市中心部にまで進攻していると話した。
英国の人権団体によれば、ハマでは大規模な軍事作戦が進行中で、治安部隊に包囲され、通信も途絶しているという。現地からは爆発音が聞こえたり煙が上がったりしているのが見えるとの報告もあり、「大量殺害が懸念される」状況だとしている。
同団体によると、治安部隊は同日夜、首都ダマスカスなどで4人を殺害した。ハマから避難してきた住民は、戦車が激しい砲撃を行って市の中心部を占拠し、遺体が地面に転がっていると証言しており、死者の数はさらに増える恐れがある。
住民の話では、ハマは食料が不足し、電力や水も調達しにくくなるなど人道危機が懸念される状況に陥っている。市内の至る所で銃撃や砲撃が繰り返され、上空はヘリコプターが旋回、政府軍が各所で銃を構えているため、脱出は難しいという。
西部のホムスや港湾都市ラタキアでも市民が治安部隊に拘束されたり殺害されたりしているとの情報もある。
国営シリア・アラブ通信は同日、議会が7日に召集され、「国土と市民の利益に関連した問題」について審議する予定だと伝えた。
http://www.cnn.co.jp/world/30003578.html
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