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http://www.cnn.co.jp/world/30003332.html
(CNN) 多発する反政府デモへの弾圧が続く中東シリア情勢で、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは9日、治安部隊がデモ隊の排除のため非武装の参加者への発砲命令を受けているとの報告書を発表した。
反政府デモの高まりを受け、過去4カ月間にシリア軍や治安部隊から離反し、レバノン、トルコやヨルダンへ逃れるなどした兵士8人、治安要員4人の証言に基づいている。発砲命令に背いた場合、自らが撃たれる危険にさらされ、南部ダルアでは将校が命令を無視した兵士2人を射殺した処刑もあったという。
同団体は報告書で、12人の証言内容はシリア当局によるデモ参加者の殺害は偶発的な事故ではなく、致死的な手段を講じて抗議活動を封殺する方針を示す新たな材料であると指摘している。
報告書によると、12人はシリアのダルア、ホムス、バニヤス、ホムス、アレッポや首都ダマスカスなどでデモ隊弾圧に加担。発砲、負傷した数十人のデモ参加者、恣意的な逮捕や数百人の拘束を目撃したという。
また、弾圧に際しては上官が潜入分子、イスラム過激派やテロリストとの戦いと訓示したが、実際は非武装のデモ隊と対じしたことに驚いたとも証言している。多数の場面で発砲を命じられていたという。
シリアの人権活動家もこれまで、治安部隊が非武装のデモ参加者を攻撃していると主張してきた。一方、シリア当局はデモ隊への攻撃は武装集団によるものと反論している。
シリアの反政府デモは今年3月中旬以降、全国規模の広がりを見せ始め、在外の人権団体「シリア人権展望台」によると抗議行動に伴う民間人の死亡者は過去4カ月間で1410人、兵士や治安要員は348人となっている。
シリアのアサド政権によるデモ封じ込めの強硬策は欧米諸国の非難を浴びている。駐シリア米国大使は最近、デモが頻発するハマを視察したが、シリア政府は事前許可なしの訪問と強く反発、両国間の外交問題ともなっている。
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