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西谷文和氏のリビア現地報告:最前線ミスラタ 2011.5
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/780.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2011 年 7 月 05 日 21:38:54: 6nR1V99SGL7yY
 

西谷文和氏のリビア現地報告:最前線ミスラタ 2011.5
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=21040
http://www.youtube.com/watch?v=60vIvCfhJ70

リビア取材を振り返って
http://www.nowiraq.com/blog/2011/06/post-361.html
カダフィ軍はロシア製の戦車、フランス製の対空砲、イスラエル製の
クラスター爆弾など「兵器の見本市」のような強力部隊だった。
ヨーロッパ列強がカダフィに大量の武器を販売していた。
「石油で支払えばいいよ」と見境なく武器を融通していたようだ。

これはイラクも同じ構造だった。
イラン・イラク戦争で生じた莫大な戦費をフセインも石油で返済しようとした。
石油あるところ紛争あり。リビアもまた武器と石油の取引で、
「戦争ムラ」の特別会員だけが潤っていたのだ。

日本では「原子力ムラ」があって、
東電や経産省、テレビマスコミ、御用学者などが「ムラ人」であった。
リビアで感じたのは「石油企業、軍産複合体、欧米首脳、アラブの石油王たち、
武器販売ブローカー」などが「戦争ムラ」の村人なのだろう、ということだ。

放置すればミスラタの人々が虐殺されていたので
NATOの介入は致し方なかった面がある。
しかし今やその軍事介入がエスカレートして「人道支援」という初期の目的から、
「カダフィ打倒」に変わってしまっていて、誤爆によって民間人を殺害している。
NATOはこれ以上の軍事介入を止めて、早急に和平交渉に入るべきだ。
トリポリを中心とする西リビアは、当面カダフィに治めさせ、停戦合意の後、
公正な選挙をしてリビア人自身が次の代表を選べるようにすればいいのだと思う。
もちろん東リビアでは、新政権を樹立するのであるが。

カダフィ後はどうなるだろうか?

今はみんな「カダフィ打倒」で団結している。
少々の問題が生じても、おそらく打倒するまでは一枚岩。
「アラーアクバル」と叫びながら、トリポリ陥落まで戦い続けるのだろう。
問題は「共通の敵がいなくなった時」である。
互いの利害が対立し、そこに武器が氾濫している。
さらに、リビアの人々は41年間、選挙もしたことがなければ、
国会もないし、政党政治も知らない。

内戦になるのではないか?

紛争の種はいくらでもある。
石油、領土のひき直し、イスラム原理主義、武器の扱いになれた若者たち…。
簡単にいえば、リビアのアフガン化である。
そうならないように、国際社会がリビアで生じた争いや憎しみを癒しながら、
和平へのロードマップを描かねばならない。

<参照>

リビア情勢 エジプト情勢
http://www.youtube.com/watch?v=rzbCFb14NYo

リビア情勢:常岡浩介 2011.3
http://www.youtube.com/watch?v=qlEwc4kR-8Q

リビア情勢
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2011/02/post-0af5.html  

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コメント
 
01. 2011年7月06日 14:42:04: l1NPjWZAfD
難しいですね。NATOはアメリカもそうですが言葉の響きのいい人権を御旗にするとき、それはその国の為政者にとって利用価値が無くなったことを意味するお払い箱行きを含んでいるわけだが、人権という言葉は常に掲げたほうが善であり突きつけられるほうが悪だという刷り込みが全世界的にメディアを通じて当然のように受け止められてしまっている中では、統治を二つに分けていう案はNATOとしても受け入れがたいんじゃないでしょうか。
停戦合意といってももう半年以上にならんとするNATOの空爆は国民の厭戦気分と空爆がカダフィーが居座り続ける以上という暗黙の示威行為によって西洋も憎いがカダフィーもそれを呼び込んでいるので憎いという二律背反を生み、収拾に向かうより混沌とする一方なのではないですかね。

紛争の種はいくらでもある…
まったく仰るとおりなのですが、いまさらながらというかデジャヴというほうがもはや適切。
使い古された言葉を泥水の中から引き揚げれば「パンドラの箱を開けてしまった」ということ。
理想を言うのは良い、ただ理想の前に現実が立ちはだかる。
アラブの永遠の命題、近代化と民主主義。
民族主義と宗教、丸く治めて真ん中で二つに綺麗に割れたらどんなにか楽でしょうよ。
口幅ったく賢しらに我々はそれを口にするのだけれども、当事国含めて一滴の血も流れずにそれらがパズルのピースの最後の一個をはめれば達成という誰もがホゾを噛まずに済まなかったことはこれまで一度としてない。
おそらく、いやリビアが待ち受ける混乱はイラクでアフガンで繰り返された阿鼻叫喚のそれに倣うのは自明でしょう。


02. 2011年7月16日 00:33:02: 6kuobrWeYc
>>01
混乱すればするほど、欧米にとっては堂々と軍を進駐させられて好都合。


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