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カダフィ大佐とその他のリビア政府高官は、重大な人権侵害に関する容疑で裁判をうけるため、逮捕され、国際刑事裁判所(ICC)に引き渡されなければならない。アムネスティ・インターナショナル27日、このように述べた。
ICCの検察官は27日、殺人と迫害を含む人道に対する罪の容疑で、カダフィ大佐とその息子のセイフイスラム・カダフィ氏、情報機関トップのアブダラ・アル・サヌーシ氏に逮捕状を発行した。
「今年起こった残虐な弾圧における、人権侵害の犠牲者には正義がもたらされなければなりませんし、国際人道法違反は罪に問われなければなりません」とアムネスティのマイケル・ボヘネク政策部長は述べた。
「カダフィ大佐および残虐な弾圧を行ったとして告発されている者たちは、責任を問われるべきです」
中東および北アフリガ全土における大規模な抗議行動に触発され、リビアでも2月に政府に対する抗議行動が始まった。カダフィ大佐は、一連の殺害および政府に批判的だと疑われる者の強制失踪を命令したとして、告発されている。ICCのルイス・モレノオカンポ主任検察官が5月中旬に逮捕状を請求した際、カダフィ大佐を含む3人の容疑者には、市民に対し大規模かつ組織的な攻撃を行った容疑がかけられていた。
リビアで調査を行っていたアムネスティの調査団は、人道に対する罪および戦争犯罪の証拠を繰り返し指摘していた。証拠の中には、ミスラタの居住地で国軍が行った、クラスタ爆弾やロケット砲を使った数度にわたる無差別攻撃が含まれている。
「もし告発された3人を逮捕・起訴できなかった場合、このような犯罪を、免責されたまま続けることが可能であるという憂慮すべきメッセージを伝えることになるでしょう」とボヘネクは述べた。
「誰一人として、国際司法から逃れることがあってなりません」
国際法に基づき、国連の全加盟国はカダフィ大佐らの安全な避難場所となることを拒まなければならない。
国家の元首に対してICCが逮捕状を発行するのは、今回が二度目である。虐殺や戦争犯罪および人道に対する罪で、2009年以降スーダンのオマル・アル・バシル大統領に対し逮捕状が出されている。
▼アムネスティ創立50周年記念キャンペーンサイト
http://www.amnesty.or.jp/?ai50
▼関連ニュース
リビア : カダフィ大佐の逮捕状は、正義の実現への第一歩
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=960
リビア : 第3の都市ミスラタ市で、カダフィ軍が無差別攻撃を実施
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=957
アムネスティ発表国際ニュース
2011年6月27日
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カダフィはつい先日まで米国オバマと非常に親密な関係を結んでいた。米国の対テロ戦争に協力していたのだ。そればかりではない。外資の導入に積極的に乗り出していた。国際社会と非常に友好的な関係を維持してきた。
それが今回の自国民大量虐殺事件を引き起こしたことによって、いまや国際社会から犯罪者として指名手配される立場に立たされている。一昔前と違って、国際社会は虐殺者に対して厳しい対応を取るように変わってきた。かつて日本に逃亡してきた虐殺者フジモリは、20年の刑で刑務所に拘禁されている。昔なら考えられなかった事態である。これはクメールルージュやフツ族による大量虐殺を傍観してきたことに対する国際社会の反省がその根本にある。
石油を手に入れるためにありもしない大量破壊兵器を所有していると因縁をつけ、イラクを侵略したブッシュはいまだに逮捕されていないが、そうだからといって、カダフィの罪が消えてなくなる訳ではない。ブッシュはイラク兵を大量虐殺した罪で裁判にかけられなければならないと考えるが、それが実現されないからといって、カダフィの犯罪がチャラにされることはあってはならない。
カダフィには自ら行なった大量虐殺の下手人としての罪を償わさせなければならない。
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