http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/728.html
Tweet |
ひょう吉の疑問 より
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/45e31eee113b34e0384555e63973e66f
毎日新聞 より
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110528ddm003030039000c.html
◇中東にアメとムチ 民主化促進、独裁国には効果疑問
G8首脳は中東・北アフリカ諸国に対し、「アメ」と「ムチ」の両面で臨むことで民主化を促進させる姿勢を鮮明にした。
しかし、G8各国は支援対象国となったチュニジアやエジプトの独裁政権を長年支えてきた経緯があるほか、
宣言でも親米国バーレーンの民主化運動弾圧には言及しなかった。
アラブ側からみれば、「ご都合主義」ともいえる内容だ。
G8宣言では、民主革命を行った国に向けた「ドービル・パートナーシップ」と「未来フォーラム」の設立をうたった。
「パートナーシップ」での援助内容は多岐にわたる。
短期的には国際通貨基金(IMF)が資金を提供、社会の安定を保つことを目指す。
また、旧東欧の自由経済化で援助を行ってきた「欧州復興開発銀行(EBRD)」のノウハウを利用する。
G8加盟国の援助も表明された。
オバマ米大統領はサミット直前、民主化のための財政支援を発表。
特にエジプトには、債務減免や新規融資など最大で20億ドル(約1630億円)を確約した。
一方、民主化勢力への弾圧を続けるシリア、リビア、イランなどにG8が示した姿勢は厳しかった。
リビアの最高指導者カダフィ大佐に対して宣言は、「カダフィは去れ」と一蹴。
G8議長のサルコジ仏大統領は「40年間の独裁と、罪のない市民に銃を向けた後、カダフィ氏は去るしかない」と糾弾した。
またシリアに対しても宣言は、「平和的に抗議する人々が、シリア(政府)の暴力で多数死亡したことに驚がくしている」と強く非難。
弾圧をやめない場合、G8は「さらなる措置を検討する」ともした。
一方、中東の民主化運動は今、やや停滞状態に入っている。
リビアではカダフィ大佐と反体制派が国を二分して対立中で、北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆にもかかわらず、政府軍による国民攻撃は続いている。
シリアのアサド政権は政治改革を約束しつつ武力弾圧も続け、死者が1000人に達したと人権活動家は主張している。
イエメンではサレハ大統領が、湾岸協力会議(GCC)や米欧が調停した権力移譲案の受け入れを頑強に拒否。
首都で大規模戦闘も生じた。
G8側の姿勢には、この停滞を打破する意図がある。
しかし、「さらなる措置の検討」や国際刑事裁判所での訴追歓迎といった「ムチ」が、生き残りをかけて行動している政権側を抑制できるかは疑問だ。
強権的指導者たちは、G8の圧力を「内政介入」として反発し、国民弾圧を強化する可能性がある。
【ドービル福原直樹、古本陽荘、カイロ和田浩明】
毎日新聞 2011年5月28日 東京朝刊
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【私のコメント】
これは民主化支援ではない。親米支援に過ぎない。
そのような親米支援にIMFが金をつぎ込んでいる。
アメリカに批判的なIMFのストロスカーン氏はアメリカ滞在中に逮捕されてて辞任した。
一方ではアラブと対立するイスラエルの中央銀行総裁が、IMFのトップに立候補している。
IMFトップの後任人事はすでにフランス人女性のラガルド経済財政産業相に決まりかけている。
欧州各国もこれに同意している。
このラガルド女史は、1981年、アメリカの国際ロー・ファームであるベーカー&マッケンジーのパリ・オフィスで弁護士として働き始め、
1995年よりベーカー&マッケンジーのシカゴ本部でのエグゼキューティヴとなり、
1999年よりチェアマンに選ばれている。
アメリカと関係の深い人物である。
ストロスカーン氏逮捕の直前にはビンラディンがアメリカによって殺害された。
今回のG8では、実は菅直人は前座に過ぎず、本当の狙いはアラブ情勢への対応にあったのではないか。
菅直人はそのカモフラージュに使われただけだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。