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http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110423k0000m030089000c.html
【カイロ斎藤義彦】シリアの反体制派は22日、イスラム教の金曜礼拝後、「良き金曜日」と題する大規模デモを全土で行った。首都ダマスカスと中部ハマのデモに治安部隊が催涙弾を発射した。少なくとも主要5都市で数万人が参加、全国では十数万人規模になるとみられる。アサド大統領は21日、デモ弾圧の根拠だった非常事態法を解除する大統領令を発布、軟化の兆しを見せる一方、今週、20人以上の死者を出した北西部ホムスに軍や治安部隊を展開させており、流血の事態も懸念される。
欧米はより一層の民主化を進めるようシリアに圧力をかけており、中東で最も強権的な国の一つのシリアが変質する分かれ目との見方も出ている。
北西部バニヤースでは22日、デモの参加者が「政権打倒」を叫んだ。中東の衛星テレビ・アルジャジーラが生中継した。デモはこれまで、非常事態法解除などを求めてきた。女性や幅広い年齢層が参加するようになり「政権が止められないレベルに達した」と分析する外交関係者もいる。
63年から48年間、強権支配を支えてきた非常事態法の解除について、反体制派には「(民主化への)積極的な一歩」との声がある一方、政権党・バース党の一党独裁を認めた憲法が残っていることから「何も変わらない」との厳しい見方も根強い。人権団体は、22日へのデモへの対処が、同法解除後のアサド政権の「テストになる」と注視している。
AP通信などによるとホムスでは21日夜から兵士や治安部隊員が市内の各所に展開。緊張が高まっている。
ドイツのウェスターウェレ外相は21日、非常事態法解除を「正しい一歩」と評価しながら暴力の自制とさらなる対話を求めた。
デモは先週の金曜礼拝後、計10万人規模で発生。ホムスでは治安部隊による弾圧の犠牲者の葬儀に20日、数千人が参加した。3月に南部でデモが発生して以来、220人以上が死亡したとされる。
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