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【ベンガジ(リビア東部)=山本大輔】リビア反体制派の拠点都市ベンガジで、「解放リビア」という名のラジオ局が開局した。担うのはカダフィ政権下で国営放送に勤めていた人たち。政権の宣伝活動に加担していたとの後悔を胸に、「これからは市民のための報道を目指す」と積極的に情報を発信している。
「行方不明者の情報を受け付けます」「今日は女性によるデモがあります。参加希望者は裁判所前に集まってください」。ベンガジ郊外のラジオ局で27日、男性がマイクに向かって呼びかけた。
局内には反体制運動の象徴である三色旗。編成や技術担当など総勢14人が24時間態勢でニュースや生活情報、宗教番組などを放送している。
1カ月ほど前にリビア東部の各地で反体制運動が起きるまでは、国営だった。政府職員が放送内容を決め、ラジオで語る一言一言が検閲の対象になった。編成責任者のカリド・サリさん(48)は「カダフィをたたえ続けた。偉大な指導者という虚像と虚報の垂れ流しだった」と振り返り、「恥ずかしさと悔しさから、反体制運動の真実を伝えたいと思った」と話した。
サリさんらが、民主化を求めて蜂起したベンガジ市民に警察が発砲したことを伝えたところ、怒った政府職員が刑務所の受刑者らにラジオ局を襲撃させた。だが、反体制派がベンガジを制圧すると、政府職員は姿を消した。破壊されたままの部屋が今も残るラジオ局が「解放リビア」と名付けられ、市民への情報発信基地に生まれ変わった。
政府軍のベンガジ進攻が始まった今月19日、砲撃を受けた地区の住民に繰り返し避難を呼びかけた。国連安全保障理事会の決議や多国籍軍の軍事介入の情報も伝え、「我々は見捨てられていない」と訴え続けた。
「市民を裏切り続けてきたラジオ局だからこそ、これからは市民に尽くす義務がある」と技術担当のカリド・アマリさん(46)。「22年も報道に携わってきたが、自由な報道ができるのは初めて。志願兵が戦場で政府軍と戦うなら、我々はこのラジオ局でカダフィ政権と戦っていく」
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