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【カイロ=加賀谷和樹】リビア東部ベンガジを本拠とする反体制側の軍事勢力は28日、西進を続け、最高指導者カダフィ大佐の出身地で中部の要衝シルトに迫った。仮に反体制軍がシルトを攻略すれば、首都トリポリへの途上にある主要都市は事実上、ミスラタを残すだけだ。米英仏などの多国籍軍は事実上、反体制軍を援護する爆撃を実施、リビア情勢は大きなヤマ場を迎えそうだ。
反体制軍はアジュダビヤ、ブレガ、ラスラヌフを相次ぎ影響下に置き、エスシデルまで進んだ。これで東部の石油関連施設の大半を手中に収めた。反体制側は、原油輸出による資金調達にメドがついたと考えている。
反体制軍は次の攻略地をシルトに定めた。シルトの守備隊は政権軍の精鋭とされる。同市では27日夜から28日にかけ、多国籍軍の爆撃とみられる爆発音が少なくとも11回聞こえた。その前後に政権軍とみられる軍用の約20台を含む多くの車両が同市を離れ、西に向かったとの情報がある。
ベンガジにいる反体制側の報道担当は「シルトは陥落した」と述べたが、反体制軍のシルト到達は確認されていない。
同国第3の都市ミスラタでは反体制側の武装市民を政権軍が戦車で攻撃する激しい攻防戦が続いていたが、ロイター通信によると、主要な戦闘は27日夜に中断した。市内の武装市民は「政権軍が支配するのはミスラタの一部」との観測を示すが、実態はなお不明だ。
多国籍軍は27日夜から28日にかけ、政権軍の本拠であるトリポリに少なくとも9回の空爆を実施した。28日にはトリポリ南方のセブハを爆撃、政権側の施設を破壊した。
一方、政権側は28日にトリポリ南西のジンタンに多数のロケット砲を撃ち込んだ。反体制側の武装市民を掃討、トリポリ周辺の守りを固める狙いがあるとみられる。
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