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http://mainichi.jp/select/world/news/20110323k0000m030078000c.html
【ワシントン古本陽荘、カイロ樋口直樹】仏英米を中心とする多国籍軍は21日、国連安保理決議に基づき首都トリポリを空爆するなどリビアへの軍事攻撃を続行した。反体制派に比べて強力な地上部隊を有しているリビア政府軍は22日も、地盤の北西部を中心に反体制派への攻撃を続けており、反体制派の形勢挽回には至っていない。
リビア国営テレビは21日夜、トリポリで新たな空爆が行われたと報じる一方、「リビア人は攻撃を恐れていない」と強調した。リビア側も対空砲で応戦した。また、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると同夜、北東部ベンガジの東部でも政府軍レーダー施設2カ所が空爆された。
一方、リビア政府側は20日に停戦受け入れを表明しながらも、反体制派拠点などへの攻撃を続けている。ロイター通信によると、北西部アズジンタンでは21日、政府軍の激しい砲撃があり、街から多数の住民が脱出した。
アズジンタン住民は電話取材に対し、「いくつかの家が破壊され、モスク(イスラム礼拝所)の尖塔(せんとう)も崩れ落ちた。新たな政府軍部隊が投入され40台以上の戦車が近くの山腹に陣取っている」と話した。アズジンタンはトリポリの南西約140キロ。また、政府軍は22日、トリポリ東方のミスラタを戦車で攻撃。地元住民によると、子供4人が死亡するなど死傷者が出た。
一方、多国籍軍の作戦指揮を執る米アフリカ軍(司令部・独シュツットガルト)のハム司令官(陸軍大将)は21日、会見し、カダフィ大佐邸があるトリポリの複合施設への20日のミサイル攻撃について、「(大佐が)軍を統制する能力をそぐため」と説明。施設内には住宅や防空システムなどいくつもの建物があり、「極めて精密」に攻撃対象のみを撃破したという。
一方で、「その人物(カダフィ大佐)を攻撃する任務はない」と明言し、カダフィ氏排除を作戦目的としていないことを強調した。
また、現時点で設定された「飛行禁止空域」は、反体制派の拠点のベンガジ周辺上空に限定されており、今後、北西部ミスラタやトリポリなど西側に拡大していく計画という。最終的には、長さ約1000キロの広大な飛行禁止空域が設けられる。
さらに、海上では、リビアへの武器の輸送を阻止するため多国籍軍の艦船による警戒監視活動が始まった。ハム司令官は、べンガジ近郊で行ったリビア政府軍地上部隊への攻撃について「空爆は成功し(政府軍の)陸上部隊はべンガジから離れ南方に移動している。攻撃を再開する能力はないだろう」と指摘した。
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