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http://mainichi.jp/select/world/news/20110323k0000m030011000c.html
【ベンガジ(リビア北東部)高尾具成】多国籍軍の爆撃開始(19日)前、カダフィ政権が総攻撃を仕掛けていたリビア北東部の反体制派拠点都市ベンガジに21日入った。ベンガジでは、市民を装った政府軍兵士やカダフィ派民兵が暗躍。反体制派と衝突を繰り返しており、市内には緊張感が満ちている。だれが敵か味方かわからない疑心暗鬼の中で、ベンガジは不気味な静けさに包まれている。
ベンガジ郊外の幹線道路シュブナ通り。爆撃が始まった19日夜、反体制派数千人とカダフィ派民兵ら数百人との間で激しい攻防があった場所だ。路肩に腰を下ろすと、靴の先に四つの銃弾が転がっている。現場には車体がひしゃげ、粉々に窓が割られた赤い車が放置されていた。「どちら側の人間かは知らないが、車に乗っていた人も殺害された。中を見れば分かる」。近所の男性住民は周辺に気を配るように言い、すぐに姿を消した。
車の運転席のシートにはべっとり血のりが残ったままで、洗い流そうとするような激しい雨がたたき付けていた。攻防に参加した反体制派の大学生アブドゥラ・バラガティさん(22)は「女性を含め、双方で犠牲者が出たことは知っている。誰がどちら側の人間なのか判別できず、みなが疑心暗鬼になっている。気をつけた方がいい」と忠告した。
別の30代男性は匿名を条件に話した。「カダフィ派には武装した女性親衛隊も数多く含まれている。革命派(反体制側)は19日に、350人以上のカダフィ派を拘束したが、まだ多数が逃げ、隠れ潜んでいるのは事実なようだ」
カダフィ氏が国営テレビを通じてスローガンのように述べている「ビット・ビット、ダー・ダー、ザンガ・ザンガ」(家々、各部屋、各路地裏までチェックし、反体制派をたたきつぶすという意味)は、現実となりつつある。街中は日没とともに閑散とし、時折、銃声が響く以外は静まり返っている。
ベンガジは同国第2の都市で、反体制派を率いる「国民評議会」が置かれる拠点。カダフィ政権は18日、即時停戦を求める国連安保理決議の受け入れを表明する一方で、19日には政府軍によるベンガジの空爆を実施、地上部隊も送り込み、反体制側との激しい戦闘があった。先月15日の反体制側の抗議デモ以降、推定8000人が犠牲となっているという。
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