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リビア:長期戦で圧迫 外交的解決も…池内恵・東大准教授 毎日新聞
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/468.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 3 月 21 日 12:36:54: mY9T/8MdR98ug
 

http://mainichi.jp/select/world/news/20110321k0000m030062000c.html


 仏英米など多国籍軍によるリビア攻撃の歴史的意味、今後の事態の展開、アラブ世界への影響などについて、研究活動のためエジプトに滞在中の池内恵・東大先端科学技術研究センター准教授(イスラム政治思想、中東地域研究)に聞いた。【白戸圭一】

 カダフィ政権は国連安保理決議の受け入れを発表しながら、自国民への重火器による攻撃を続行し、国際社会を愚弄(ぐろう)する言動に出たため「確信犯」とみなされ、軍事攻撃が正当化される状況になった。「反帝国主義」を掲げてきたアラブ世界の諸政権の正統性が崩れた決定的瞬間だ。アラブ諸国の近代国家形成の失敗が露呈し、従来とは異なる理念に基づく新体制を模索する第一歩が踏み出された。

 リビア人は、数万人のカダフィ派以外は空爆を容認するだろう。エジプト人の出稼ぎ労働者がリビア内で多く立ち往生し、カダフィ派が勝利すれば迫害も予想されるため、エジプトでは政府も市民もおおむね空爆に賛成しており、外国の軍隊による一定期間のリビア占領すら賛成するかもしれない。

 湾岸諸国も攻撃には賛成せざるを得ない。自国民の弾圧に国際社会の批判の矛先が向きかねない湾岸諸国は体制崩壊の危機にあり、リビア問題を前面に出してその場をしのいでいる。反西欧や反米をあおっても、国内をまとめる効果はほとんどなくなっている。

 英仏はカダフィ政権を一気に打倒するような戦力は投入しないだろう。反政府勢力が適切な政権であると確認できれば、おそらくエジプトを通じて東リビアに軍事的補給を進め、海上からの揚陸戦力などを支援しながらカダフィ派を圧迫していくだろう。基本的には、長期戦で主要都市を順に陥落させる展開になる。

 カダフィ派が一般市民を盾に取る場合、攻撃はしにくい。カダフィ派が一つ二つの都市に立てこもることは可能であり、反政府勢力側がそれを上回る武力を備えない限り時間がかかる。包囲して投降を誘う、ある種の外交的解決を目指す展開になるかもしれない。(談)
 

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コメント
 
01. 2011年3月21日 19:59:36: 6kuobrWeYc
反政府派は黒人労働者を殺しまくっているらしいな。

ところで、池内ってイラク戦争のときは自衛隊派遣に賛成してた数少ないアラブ研究者だよね。まあ親アメリカ・親イスラエルの人だから当然だけどね。

ここでも「反帝国主義」は正当性を失ったなどとほざいている。

こんな人物の論を挙げるダイナモ氏の正体もバレバレだね。


02. 2011年3月21日 20:02:14: kZH4PUBT6k
池内は何を言ってるのかね?

>湾岸諸国も攻撃には賛成せざるを得ない。自国民の弾圧に国際社会の批判の矛先が向きかねない湾岸諸国は体制崩壊の危機にあり、リビア問題を前面に出してその場をしのいでいる。反西欧や反米をあおっても、国内をまとめる効果はほとんどなくなっている。


湾岸諸国はほとんどが親欧米政権だ。反西欧や反米をあおっても、ではなく反西欧や反米が親欧米を駆逐するのだ。
それをやられては困るから欧米は目くらましにリビアをフレームアップに利用しているわけだ。
確かに池内が言うようにアラブはアラブの大儀に代わる理念のもとにナセルの影響下で花開いたいくつかの解放思想は行き詰まっている。
バアス主義もそれからリビアのカダフィーが進めた緑の革命もそうだろう。これは皆ナセル主義の影響を受けたアラブの青年たちがそれぞれに編み出した理念であり、第一に掲げられたのは反帝国主義であり解放独立である。その軸にはパレスチナがあり究極の敵はイスラエルにある。

強大な英米仏の軍事力の前にカダフィーはなす術がない。しかし忘れてはいけない。ナセル主義が潰えようとカダフィーの緑の革命が潰えようと新しいイスラムとアラブの連合は用意されていることを。
、イラン、トルコ、シリア、レバノン、がイスラエルを睥睨し、今またエジプトもそれに続く用意ができつつあることを。
帝国の危機はこれから始まるということを。


03. 2011年3月21日 20:11:18: JbjRNIKokk
>01. 2011年3月21日 19:59:36: 6kuobrWeYc
反政府派は黒人労働者を殺しまくっているらしいな。

ご存知のようにリビアは石油収入でぶあつい手当てが施されるため一般国民は働きませんので、もっぱら労働は外国人にやらせています。
それで少なからず外国人労働者に対する偏見があるようです。とくにベンガジは旧王族政権が本拠地にしておりどちらかといえば厳格(部族的風土の影響で)なイスラム主義のためにアフリカ系の外国人には差別の目が強いようです。
一方のカダフィーは出自がアフリカ系部族ですからアラブだけでなくマグレブのことも目に入っているわけです。
アラブがだめならマグレブアフリカがあるさというわけですね。


04. パルタ 2011年3月21日 20:30:15: BeExvDE2jO5d2 : fhqMEypoT6
リビア内戦の実態は暴露されねばならない。
イラク人同士が憎みあう理由はない。
内戦前にスンナ派とシーア派の対立があったとは言い難い。
リビア抹殺に反対しよう。反政府派だけでなく、カダフィの言い分も聞くべきだ。
我々はユーゴスラビア、スーダンが何故悲惨な内戦に突入したのか
もっとよく考えるべきだ。

05. 2011年3月21日 21:08:57: 6kuobrWeYc
>厳格(部族的風土の影響で)なイスラム主義のためにアフリカ系の外国人には差別の目が強いようです。

となれば西側の「人権主義者」が支援するような相手なのか、とかなり疑問


06. 2011年3月22日 07:21:00: FFuNfLHeO2
>カダフィ政権は国連安保理決議の受け入れを発表しながら、
>自国民への重火器による攻撃を続行し、
>国際社会を愚弄(ぐろう)する言動に

>自国民への重火器による攻撃を続行し、
誰がどうやって確かめられるかというと、米軍事衛星でできる。
米国が確かめましたという役だけど、嘘つけばおしまいだ。
だれも確かめられない。

国連会議で2009年にカダフィは米英仏をすでに愚弄した。米国の悪事をいっぱいしゃべってしまった。しかえしは、ミサイル。


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